出張撮影専門 スタジオたいとう です。
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さて、本日もカメラのはなし。
Canon EOS RT
キヤノンEOS RT は1989年発売のオートフォーカス一眼レフカメラ。
最初は限定販売の予定だったのに予約が多くて当初の予定数より多く作られたそうです。
その結果、残念ながら余らせてしまったらしく、しばらくしたら予約して買った人々がかわいそうになるくらい安く新品が売られていました。
人気の理由はカメラ内のミラーにあります。
一般的な一眼レフではシャッターを切った瞬間は、その構造上ファインダーで被写体を見ることができません。
ファインダーで像を見るために必要なミラーを退かさないと、肝心のフィルムに光が届かないからです。
その一瞬の像の消失も許さないユーザーに希望の光を届けるパーツが「ペリクルミラー」。
半透明なミラーが固定され、シャッターを切ってもミラーは動きません。
この状態のままでファインダーにもフィルムにも光を届けられます。
ペリクルミラーのおかげでシャッターを切った瞬間でも被写体を見続けられるのです。
しかし、実際に撮影してみると絞りが絞られたりフラッシュが光ったりする状態はわかりますが「露光した瞬間」を判断するのは難しいと感じます。
ミラーが動かないことで静かになるかと思いきや、測距用の小さなミラーが音を立てて動きます。
ペリクルミラーについた傷や汚れは写りに影響するからレンズ交換時にやけに気を使うし、ミラーの分だけ光量をロスするから単体露出計使用時はそれを考慮する必要があるし、いろいろ手間のかかるカメラと言えるでしょう。
それでも一般的な一眼レフと違った感触で撮影を楽しめる、なかなか面白いカメラだと思います。
出張撮影専門 スタジオたいとう (東京都台東区)