出張撮影専門 スタジオたいとう です。
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さて、本日も仕事と関係ないお話しです。
Nikon F Photomic
一般的に「ニコンF」と言えばこちらでしょう。
1959年に発売されたアイレベルファインダー付きのモデル。
とてもシンプルなカメラで露出計もありません。
数々の伝説を残し、神話を生んだ、日本が誇るニコンの名機です。
ニコンFフォトミックは、1962年発売。
外光測光方式の露出計を搭載したモデルです。
このように紹介すると全く別の機種のようにも思うかもしれませんが、実際はニコンFのアイレベルファインダーを外し、露出計が内蔵されたフォトミックファインダーを装着すれば「ニコンF」が「ニコンFフォトミック」に変身します。
その後も同様にニコンFフォトミックT/ニコンFフォトミックTN/ニコンフォトミックFTNへと進化を続けます。
おかげで「プロカメラマンには内蔵露出計など不要」だった時代から、「内蔵されていても良いかも」な時期を経て、「やっぱりあれば便利だよね」となる流れを、パーツを変更することで乗り切ったのです。
また、ニコンFは15年ほど売られていたロングセラーで、ファインダーだけでなく、ボディもいろいろ改良されています。
上の写真からもロゴマークや巻き上げレバーの違いがおわかりいただけるでしょう。
各モデルの中でも私が一番好きな機種がニコンFフォトミック。
露出計の受光窓のあたりに妙に魅力を感じて、中学生のころから憧れていました。
このフォトミックファインダーも時期によって違いがあるらしく、私が持っている2台は露出計のON/OFFの仕組みが異なっています。
上が古いタイプで受光窓を塞ぐパーツ付き、下は改良型のスイッチ付き。
この後のフォトミックT以降はTTL測光方式になったため受光窓はなくなってしまいまいした。
受光窓ファンとしては残念な進化です。
右上はフォトミックFTN。
10数年前の出来事です。
上野動物園内のベンチでフィルム交換中の女性を見かけました。
わりと高齢のご婦人で、困っているようだったら手伝おうかと思って手元を確認するとカメラは「ニコンF」。
つい声をかけてみたら「古いんだけどこれしか使えないのよ」とのこと。
「おばあちゃん」と「ニコンF」が結びつかなくて結構びっくりして印象に残っています。
知的な感じで素敵な雰囲気の方でした。
いまでも元気にニコンFで撮影を楽しんでいることを願います。
出張撮影専門 スタジオたいとう (東京都台東区)