大型の実車運転未経験で入社した私は、まず車体の大きさとオーバーハング、それからエアブレーキの踏み方に慣れるまで相当苦戦しました。
実際、今でもブレーキ操作は毎回ビビりながらやってます。
私のいる会社は、車両は非担当者制なのでほぼ毎日違う車を運転することになります。
同じ形のバスでもトランスミッションがマニュアルだったり、ボタン式のトルコンATだったり、最近流行りの(?)AMTだったり。
マニュアル車だと、停車直前にクラッチを踏めばエンジンの推進力をカットできるのでブレーキ操作に集中出来ますが、ノークラ(古い表現ですが)の場合はブレーキを踏んでいても、前進しようとする力が最後まで掛かっているので、停車時に揺らさない運転が難しいんです。
いすず自動車の新しいバスはAMTというセミオートマ(こう書くと昔のF-1みたいでカッコいい)なので、停車直前にニュートラルに入れて強制的に動力をカットしてあげると、いくぶんかマシになりました。
話は逸れましたが、バス会社に入ったら想像よりも遥かに厳しい訓練が待っていると思います。うちの会社は、訓練が厳しいので有名な会社なので、訓練期間中に退職した人も少なからず過去にいるようです。
でも、それだけ安全を考えた運転を無意識に出来るようにならないと、実際にお客様を乗せて走ることは叶わないでしょう。
バスを安全に動かす為にはどういった確認や動作が必要なのかを徹底的に指導して頂いたおかげで、なんとかお客様を乗せて走らせられるようになりました。
厳しい言葉が指導員から飛んだとしたら、それはまだ安全に運転できてない=事故の可能性がある。というのを肝に命じて、訓練を受けて欲しいですね。
※新しいバスのメーターは160km/hまで目盛がありますが、絶対にその速度まで回すことは無い!と断言できます(笑)
