昨夜、なにかのきっかけで検索を繰り返しているときに見つけたのが「詐欺師症候群」という言葉だった。
詐欺師症候群、英語のインポスター症候群(Impostor syndrome)とは、自分の実績や評価にたいして「褒められるのは間違っている」「周りを騙しているようで不安になる」と感じる心理のことだそうだ。
ほんと、そう!そのとおり!

褒められたときに否定する言葉を口にしない、というのは処世術として心がけているけれども、内心では「優しい人だから褒めてくれてるだけ」「もっとできる人のことを知らないから褒めてくれてるだけ」「たまたま運が良くて相手の役にたっただけ」「私の言動のせいで勘違いさせてしまった」「いつか本当のことを知ったら、みんな褒めたことを後悔するだろう」とか、ずっと思ってる。
本来だったら自営業なんてする資格はないのに、ほかにできることがないから、なんとか世間を騙して仕事をいただいている、今まで人様に見せていた実績らしきものは全部ウソだ、とかね。
女性が陥りやすいらしいけど、ある調査では男女問わず70%の人が、こういう気持ちを抱いたことがあるらしい。そして「症候群」とはいっても病気ではないので、薬や治療法というものは特にない。
めんどくさいわー。
めんどくさいけど、70%の人が当てはまっているなら、確率的に私の「実績なんて本当はゼロ」という気持ちも、これにひっかかってると考えても良いような気がする。
もしかしたら、私は詐欺師ではないのかもしれない。
わかんない! わかんないけど!
実際問題、私の場合は生きていくために、実績を元に信頼と信用を積んで、仕事を続けていかなくてはならないので、できれば詐欺師でないほうがありがたい。
なので、詐欺師ではないという可能性を採用し、それに値する言動を心がけるしかない、と思うに至った。
「詐欺師症候群」という言葉を知ってから、ここまでおよそ数時間。
あれ?私、けっこう簡単じゃね?
以下、「詐欺師症候群」について、わかりやすく対策が書かれているページをいくつか。
インポスター症候群 - Wikipedia
まずは、どういう現象でどういう仕組みなのか詳しく知ってみる。
デザイナーにもある詐欺師症候群とその対処法 : could
めっちゃ共感した!デザインも写真も正解がないから、よけいに実績が自信に直結しないわけだね!
不安になりやすい方は要注意!詐欺師症候群の特徴と対処法
海外の文献をもとに対処法が紹介されている。
詐欺師症候群の特徴と謙虚な人
著者のプロフィールを見たら「フリースタイルな在家仏教者」とあった。仏教の観点から詐欺師症候群による苦痛を和らげて「謙虚」「中道」に方向転換する方法。
「詐欺師症候群」に当てはまると感じた方はご一読をおすすめします。
あと、書いてみて思ったんだけど、こういうこと思ってても自分の撮る写真にはまったく影響しない――自信があろうがなかろうが、他人の評価とは関係なく自分は自分の写真が撮れるというのは、逆説的にすごい自信があるということかもしれない(笑)。
自然な写真が楽しく撮れる人物写真の専門家
◆ hal photo Works ◆