天空海闊(てんくうかいかつ) -9ページ目

9 部室にて

部室にうかない顔で柊太が戻ると、
今度は北斗が嬉しそうに駆け寄ってくる。

北斗「あっれ~?柊太ちゃん?一人で戻ってきちゃったのぉ?」
俯く柊太「…。」
北斗「もしかして、断られちゃったのかなぁ?僕の敵を討ってくれるんじゃなかったのかなぁ?」
と柊太の頭をヨシヨシする。
柊太「…草野先輩」
北斗「何だい?どちたのかなぁ?」

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柊太「俺も、草野先輩と一緒でダメでした。」と泣きそうな顔で北斗を見つめる。
北斗「うん。うん。そうかそうか。」
柊太「ただ、草野先輩が俺に対してどんだけ吠えても


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所詮負け犬の遠吠えにしか聞こえませんけどね」
とニヤリと笑うと何事もなかったように着替えを始めた。

北斗「ううっ。キャ、キャプテーーーーン。柊太が、柊太がぁぁぁぁぁぁぁぁ」
キャプテン「いや、もう俺フォローのしようがないから」


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そこへ、均整な顔立ちで2年生にしては少し落ち着いた雰囲気で
物腰は柔らかくしかしどこか陰のある田村拓巳がやってきた。

拓巳「あれ?柊太戻ってきたの?早かったね?」
柊太「いやぁ空先輩に邪魔されちゃって、全然話聞いてもらえなかったっス」
拓巳「じゃぁ明日は俺の番か」


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柊太「へぇ拓巳先輩 参加するんスか?」
拓巳「んー。まぁ涼子先輩の色気もイケメンのプライドとやらも
俺は興味ないし、レギュラーは自分の力で勝ち取るつもりだけどね」
北斗「じゃぁなんで参加するんだよ?」
拓巳「空に辞められると困るんだよね。中学の時からつるんでるし
俺と空のゴールデンコンビで全国制覇するのが夢だからね。」


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キャプテン「頼もしい事言ってくれるねー!」
拓巳「ま、海っちとも知れた仲だし、なんとか頼んでみますよ。
じゃ、空は今日も来てないみたいだし、俺、帰ります。お先っす~」

キャプテン「いやぁ意外だったな。拓巳があんな夢持ってるとは知らなかったよ。
結構バスケに燃えてるヤツだったんだな」
北斗「キャプテン。あいつが燃えてるのはバスケというよりむしろ空に萌えてるんですよ」


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キャプテン「え?それどういう意味だよ?」
北斗「ふふ。さぁて?さ、僕も帰ろっと~」
キャプテン「ちょ、北斗?おいっ」


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~つづく~



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