天空海闊(てんくうかいかつ) -4ページ目

13 続・部室にて

勢いよく部室に入ってきたのは
空や拓巳が入学してくるまでこの学校随一のイケメンと言われ
1番人気であった3年の水谷一志(みずたに かずし)である。



天空海闊(てんくうかいかつ)-13-01


「おいっ!お前ら おせぇよっ!
つか、最近1・2年やたら遅くね?
俺はなぁ、
ギャラリーがいないとテンション上がんねーんだよっ!」


北斗「いや、僕らギャラリーじゃなくて部員…」
柊太「そういや、前までギャラリーOKだったのに空先輩と拓巳先輩への歓声があまりに大きすぎて嫉妬した一志先輩がギャラリー入れるの止めたって
俺聞きましたけどー」
一志「はあっ!?誰だっ!柊太にそんな事言ったヤツは!」


天空海闊(てんくうかいかつ)-13-03


無言で北斗を見る柊太
北斗「さっ、みんな行こうぜ!」
一志「待ーてー北斗ぉーおーまーえーかーぁっ!?」
北斗「違いますっ!僕がそんな事言うわけないじゃないですかぁっ!」
一志「いや、お前しかありえねー!」

詰め寄る一志をなんとかなだめようと考えた北斗は
「あ、そだ!
学校一イケメンの一志先輩なら海ちゃんを落とせるんじゃないですか?」
一志「アァッ!?何をごまかそうとしてんだよ?
つか誰だよ海ちゃんって。」
北斗「実は今ですね、空の妹の海ちゃんにマネージャーになってもらおうと
みんなで交代で勧誘に行ってるんですけど、全く相手にされないんですよぅ。
僕も柊太もダメで。拓巳ですらダメだったんですよ。
空の言う事も聞いてくれないみたいだし もう残るは一志先輩しかいないですよ!
きっと一志先輩なら海ちゃんのハートを掴めるに違いないと僕は思う訳ですよ!」

一志「何だそりゃ?その話は本当なのか?」
柊太「まぁそんなとこです。」
一志「お前でもダメだったのか?」
拓巳「確かに断られましたね…」


天空海闊(てんくうかいかつ)-13-04



一志「最近お前ら1・2年がソワソワ心ココに在らずだったのはそのせいか。

という事は、俺がその子をマネージャーに誘い入れられればお前らも落ち着くし、
やはり俺の魅力の方が空や拓巳をも凌ぐという決定打になる訳だな」

思わず小声で拓巳に耳打ちする柊太
「やはりとか決定打とか既に空先輩より上だと思ってますよねアノヒト」
拓巳「持ち上げて気分よくさせとけばいいんだよ。めんどくせーから」
柊太「ですね。でもあんなチャラ男でも奇跡的にバスケはうまいんですから逆らえないんっすよね。」
涼子「そうなのよねぇ。普段はチャラってるのにバスケでは真剣な眼差し。
そのギャップにやられちゃう女の子が多いのよねぇ」


天空海闊(てんくうかいかつ)-13-05


柊太「涼子さんいつの間に…。ホント神出鬼没っすね。」
涼子「今日もステキな半裸画像の提供ありがとっ」
拓巳「いつの間に撮ってたんだよ…」
涼子「今の間よ~。シャッターチャンスは逃さないわよ」
柊太「盗撮じゃないっすか。」
涼子「あら。入部届けにちゃんと書いてあったはずよ。
写真の売り上げを遠征費や合宿費の足しにするって。
それに同じ実力なら売り上げの良い部員の方がレギュラー優先な・の・よ」
柊太「写真ってこういう写真の事だったんっすね…。」
拓巳「だから、かわいく言っても俺はごまかせ…
ん?合宿?合宿の為でもあるのか…。
いいっすよ!俺をバンバン撮ってガンガン売って下さい!
そして合宿の部屋割りは俺と空を一緒の部屋に…」
妄想でうっとりし始めた拓巳の目の前で柊太が手をヒラヒラさせながら
「あ…拓巳先輩が違う世界へ旅立った…。おーい帰ってこーい。」


一志「よし!お前ら~!明日俺がビシーっと決めてきてやるから!
だから安心して今日のところは基礎練いつもの倍でやって来いっ!」

部員一同「えーーーっ!?マジっすか?」
一志「そうだ!行けギャラリーどもっ!」

北斗「だから僕ら部員だって…」



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