自転車の魅力
九州に行って以来、自転車にハマりだしている。
何でこんなに楽しいのか考えてみた。
① 好きな場所で写真が撮れる
車だと、よほどの風景じゃない限りわざわざ車を道端に止めて写真を撮ることはない。自転車なら、いつでもどこでも止まることができるし、どんな細い道にもスルスルと入っていけるので、写真を撮ること自体が好きになる。
② 心の感度が鋭くなる
自転車は散歩に通じるところがあって、一定のペースで体を動かしていると様々なアイディアが浮かぶ。峠道を走っている時、町の中を走っている時、平地を走っている時で、物の捉え方が全く変わってくる。車で海沿いを走っているとテンションが上がるが、自転車ではその作用があらゆる場所で拡張される。
③ 記憶に残る
自転車での記憶は、風景という視覚的なものに加えて、身体の状態、気温、匂い、風の強さ、道の状態なども一緒に記憶されるので、何気ない場面もかなり印象に残る。エンジンの騒音の代わりに、山の中を走れば鳥の鳴き声が、海沿いを走れば波の音が聞こえる。また、視界を遮る物がないので、風景が思う存分楽しめる。
④ 達成感がものすごい
一生懸命こげば、1日で2つの県をまたぐこともできる。自分の足でそれだけの距離を移動すると、何ともいえない達成感がある。割と近いのに行ったことがない県に行くと、「自転車で来ちゃったよ!」とかなり嬉しくなる。初めての町に入るたびに新鮮な気持ちになれる。着実に移り変わる道路標識は絶えず小さな達成感を与えてくれるし、最終目的地に着いた時の達成感は言葉では言い表せない。
⑤ 適度なスピード感
自転車(ロードレーサー)のスピード感は、人間の快感のど真ん中ストライクな気がする。ロードレーサーはママチャリやマウンテンバイクより数段軽く、スピードも全く違う。より少ない力で速く進めるように設計されているので、アスファルトを軽快に走っている時は、自分が風になったような気さえする。一度乗ってしまうと、もう普通の自転車では満足できなくなる。
⑥ バカっぽい
坂道や向かい風の中をこいでいると、「何でこんなバカなことするんだろう」と思わないこともないが、同じような自転車乗りを見つけると、つい嬉しくなってしまう。話せば一瞬で打ち解けられるのは、特別なバカっぽさを共有しているからかもしれない。このバカっぽさが翌日の仕事の活力になる。
以上、思いつくままに書いてしまったが、今の自分にとって自転車のない生活は考えられない。自転車のおかげで地図を見るのが楽しくなったし、行ってみたい場所も格段に増えた。体力もついたしダイエットにもなるしエコでもある。と、自転車の営業マンのようになってしまった。
新潟~2日目~
AM4:00起床。4:20出発。高地のせいか、少し肌寒い。
薄暗い山の中をひたすら登る。朝ごはんを食べたかったが、結局40km近くコンビニは現れなかった。ファンタグレープを飲んで空腹を紛らわす。
マイナスイオン100%. 前方の赤い橋を渡った時、渓谷の深さに驚いた。最大の難所である三国峠の標高は1000mを超える。汗が滝のように流れ、奇声を張り上げて自らを鼓舞した。上杉謙信が関東へ出兵するときはここを通ったようだ。また、戊辰戦争ではこの辺も戦場になった。
とにかくトンネルが多い。トンネルの中で車とすれ違う瞬間の音(爆音)は本当に恐ろしい。髪を振り乱した悪鬼が呪詛を唱えながら襲いかかってくるようなイメージ。もしくは、オンボロ戦闘機がエンジンを轟かせて急降下してくるイメージ。とにかく音が怖いのでトンネルは嫌いだ。
三国峠を越えると群馬県から新潟県に入る。下りが続き、時速50km近くで疾走。
さっきまで何も無かった峠道に、突如苗場の町が現れる。
夏のスキーリゾートも趣がある。右に見えるのは苗場プリンスホテル。
なだらかな下りが続き、とても気持ち良く走れた。道路脇に除雪用スペースがあるため、自転車にとって新潟の道は本当に走りやすい。
湯沢付近。さっき越えてきた越後山脈が背後に見える。
直江兼続生誕の地 魚沼に到着
日本酒でおなじみの八海山が見える。
最高級のお米「魚沼産コシヒカリ」を生産する穀倉地帯
道の駅では、おにぎり、おこわ、ちまき、お餅、だんご、おかきなどの米製品が所狭しと並び、大勢の人で賑わっていた。
田んぼの中にあったお墓と、豊作祈願の地蔵。暑かったので日陰で涼ませてもらった。
魚野川。暑かったので川で水浴びをした。この旅で水浴びの素晴らしさをおぼえてしまった。この川はやがて信濃川に合流する。
新潟県中越地震からの復興を願うラーメン。
なんでもありみたいです。
激震ラーメンからすぐのところにあった看板。小千谷市の看板はユーモアに溢れている。「財布をゆるめましょう」と書いてあるが、お金を使えるような店が周りに無い。
信濃川を渡る。昨晩の雨のせいか、水は茶色く濁っていた。増水していたので水浴びができなかった。
新潟の道は沖縄の道に似ていると思う(あと前橋は神戸に似ている)。左前方に小さく長岡市街が見える。猛暑のせいか、外を歩いている人がまったくいない。
お昼前に長岡に着いた。スーパー銭湯で汗を流し、河合継之助の資料館を見学。
こちらは山本五十六の記念館。五十六の少年時代の日記や、海外各国から家族に宛てた絵ハガキ、撃墜された飛行機の左翼が保存されている。
今回新潟に行こうと思い立ったのは、国道17号をひたすら走ってみたかったのと、山脈越えにチャレンジしてみたかったこと、そして、司馬遼太郎の「峠」の舞台になった長岡に行ってみたかったからだ。
九州の時と比べて、今回は装備、こぎ方、自転車のセッティング、休憩のタイミング等々、大幅に改善することができた。
長岡駅で自転車を輪行バッグにしまい、新幹線で大宮へ帰った。わずか70分で着いた。
新潟
自転車で新潟に行ってきました。
自宅近くを走る国道17号線をひたすら北上し、さいたま市~新潟県長岡市(約250km)を1日半かけて走りました。
10km地点 第一目標は高崎だ。
60km地点 急激に気温が上がってきた。この日は4リットル近く水分をとった。
大変な猛暑で公園には誰もいなかった。そのため、上半身裸になって水浴びをした。とても気持ちが良くなったので、そのままベンチで20分ほど昼寝。
110km地点 暑さのため、1時間に一度は休憩を入れないと体が熱くなりすぎてしまう。一度気分が悪くなり、コンビニの裏で30分ほど昼寝をした。目覚めるとすっかり良くなっていた。
16:30 本日の宿泊地、猿ヶ京温泉に到着
到着と同時に雷が鳴り始め、大雨が降ってきた。本日の走行距離は146km。
宿の夕食
天ぷら、サーモンの刺身、そうめん、鶏肉のホイル焼き、タケノコの煮付け、酢の物、漬物、パイナップル、牛肉と玉ねぎの味噌煮込み+ご飯2杯。10分ほどで平らげ、20:30就寝。明日は越後山脈を越える。





















