35歳でランニングを始め、陸上未経験で約1年後にサブスリーを達成した私(現在50歳)が、「治療家」としての立場を踏まえ、記録更新を目指しているランナーの皆様に、自らの経験(ランナーとして、治療家として)を活かし、是非ともお伝えしたい内容を綴らせていただきます。
前回に引き続き、質問に対する回答をさせていただきます!
ご質問等、どしどしコメントください!
今回は・・・
『ピキぃ』とする痛みについて
痛みにはいろいろな種類があります。
時間軸で分けると・・・
◇急性的な痛み
◇慢性的な痛み
それぞれの痛みの種類によって『痛み』を脳に伝える神経線維も異なり、それによって「冷やす」「温める」や、「安静」、「適度な運動」など、対処法も異なるのですが、今回はタイトルにあるような痛みについて書かせていただきます。
「ピキぃ」という痛みには2つのタイプが考えれらます
①癒着が原因となっているタイプ
下のイラストをご覧ください。
これまでに何度か当ブログでお伝えしてまいりましたが、筋肉をはじめとした各組織は炎症により癒着を起こします。
癒着してるということは本来動くべき組織が動きにくくなっている状態です。
それにより狭められた可動域を超えた動きをすると「ピキぃ」というような瞬間的な痛みがでることがあります。
②筋膜そのものが硬くなっているタイプ
反り腰や、猫背、その他姿勢に不具合がある際に、無意識的に姿勢を安定する筋肉が働き身体を安定させてくれています。
当然それらの筋肉は負担が掛かっているので、筋膜・筋肉が硬くなる等の組織変が起きています。
例えば「反り腰」を例に挙げると、本来であれば「背中の筋肉」と「腹筋」で前後から挟むように背骨を安定させている状態が望ましいのですが「反り腰」ですと腹筋が働きにくく、背中の筋肉に過度な負担が掛かってしまします。
ランニング中もこのような状態で走ることにより、地面からの衝撃などもありさらに腰に負担が掛かると考えられます。
そしてランニングを終えて、ふとした動きで『ピキぃ』となるのであれば、硬くなった筋膜が特定の動きで伸ばされ神経を刺激することによって痛みがもたらされるのだと推測します。
対処法として共通するのは、しっかりとしたストレッチをすることですが、それぞれのタイプ別にセルフケアの方法をご提案させていただきます。
①癒着がある場合は強く押したり、筋膜ケアグッズでグリグリやると症状が悪化する場合があるので、これまでにお伝えしたような引っ張り剥がすようなケアをおこなってください。
②ストレッチに加え、「キャットストレッチ」と言われている運動療法で背骨の運動をすると良いと思います。
また、反り腰の姿勢で走ると上記したような状態となるので、腹式呼吸を意識しながら体幹(腹圧)を意識しながら走ると腰の負担が軽減されると思います。
いずれにしても、無理のないように動かしながら治すのが理想的ですが、前回のブログでお伝えしたように、走っていると次第に痛みが増してくるような性質の痛みであれば安静を優先させていただくことが正解だと思います。
ご不明な点はコメントにてお願いいたします。
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