今回は、ロック所属の踊り子・清本玲奈さんについて、H29年5月頭のDX歌舞伎の公演模様を、「最新映画の世界に誘われて」という題名で話します。

 

 

 

今回の出し物二つについて語りたい。

 

一方、映画「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」はデミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、ゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティのプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかり合う二人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。2017年度第89回アカデミー賞で史上最多タイとなる14部門にノミネートされ、チャゼル監督が史上最年少(32歳)で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など最多6部門でオスカー像を獲得した。

 

前置きはこのくらいにして、清本さんのステージ模様を話そう。

 

もうひとつの演目「ラ・ラ・ランド」は、映画のサントラ盤にのって、主人公のミアに扮して踊る。

映画の最初の場面、渋滞したロサンゼルスのハイウエィ。ようやく車の流れが動き出すが、紙を見ながらぶつぶつ呟いていたミラはそれに気づかず、後ろの車からクラクションを鳴らされ腹を立てる。その車に乗っていたのは若い男で、ミアは彼に中指を立てて怒りを示す。女優志望のミアはオーディションを受けまくっては落選する毎日。車の中でブツブツと呟いていたのもオーディション用の台本を読んでいたのでした。その日もバイトを終えて面接を受けるが、また落選。

ステージでは、その場面を意識して、椅子を二つ用意して、車の座席に見なす。クラクションを鳴らすポーズまである。

清本さんは黄色いワンピースの衣装。靴はハイヒールではなく、黒いバレエ・シューズ。これでダンスが納得いくように動き回れる。

ドレスを黄色から青へ、そして緑へ。ここで一旦、椅子を盆へ移動。

そして、椅子を舞台に戻して、次に白いドレスに着替える。ドレスは透け透けだが、木や草が刺繍として描かれていて華やか。椅子を再度、盆に移動してベッドショーへ。今回の演目は椅子を使った演技が光る。

最後には、最初の黄色いドレスに着替えて盆の上で踊って終わる。映画の最後の回想シーンを意識しての締めになっている。

音楽は映画のサントラ盤。1.Mia Gets Home 2.Another Day of Sun 3.Some one in the crowd 4.City of stars 5.Mia & Sebastian's Thene 6.Credits

 

どちらの作品も、ダンスの上手い清本さんならではの、ノリノリで明るく楽しい演出。観ているだけで幸せな気分になる。これが清本ワールドの真骨頂である。

 

最近の若い子のステージはアニメをモチーフにしているものが多い。私は使っているアニソンを知らないだけでなく、そのアニメそのものを全く知らないことが多い。しかし、知らないとステージを理解できないので必死で勉強して付いていく。そうしないとレポートは書けないからね。清本さんの場合はアニメではなく、その対象が映画になる。

そうやって、若い子と知識を共有することで楽しめるし、なにより私自身が若返る。もう若い子のことは分からんと諦めた時点で老いが始まる。若い子と仲良くなりたかったら若い子の世界に興味をもち進んで足を踏み入れて勉強することだ。

そういう意味でストリップというのは最高の場である。自慢じゃないが、私は劇場通いばかりでTVも観ないから、最近はめっきり新しい曲も映画も知らない。しかし、私はストリップから、最新曲、最新のアニメ、そして最新の映画情報まで得られる。ストリップが好きだから、若い子と接していられ、新しい情報が得られるという一石三鳥を味わえる。嬉しいことである。

清本さんに、これからも新しい世界に連れていってもらうことを期待しているよん。そして、清本さんの若いエネルギーを浴びて、たくさん若返りたいと思っています♪

 

 

平成29年5月9日                         DX歌舞伎にて