今回は、ロック所属の踊り子・清本玲奈さんについて、H29年5月頭のDX歌舞伎の公演模様を、「最新映画の世界に誘われて」という題名で話します。

 

 

H29年GW公演が始まった。どこの劇場も話題作りに力を入れた香盤を設定している。ロックでは川崎ロックで灘ジュンさんの引退前公演、横浜ロックでは徳永しおりさんの1周年、非ロックでは大阪東洋で水元ゆうなさんの10周年、渋谷道劇では石原さゆみさんの引退前公演。ここDX歌舞伎でも豊田せりかさんが引退前公演。

今週のDX歌舞伎の香盤は次の通り。①桃瀬れな(ロック)、②美咲遥(DXK)、③木村彩(ロック) 、④豊田せりか(ロック)、⑤清本玲奈(ロック)〔敬称略〕。

私も長い間豊田せりかさんと仲良くさせていただいたので、今週はお礼とお別れのご挨拶にやってきた。

 

ただ、何と言っても、今週の一番の目玉は、トリの清本玲奈さん。

彼女に会いに来ると、たくさんのスト仲間に会える。今や、ロック・非ロック問わず、たくさんのストファンが清本玲奈さんに流れている。以前、非ロックの踊り子さんを一緒に応援していたスト仲間が今やこぞって清本玲奈詣でを行っている。彼女の人気の凄さに脱帽するばかりである。また、私自身、彼女のステージを拝見して、その人気・実力の凄さに納得の一言しかない。彼女の魅力は既にレポートしているのでここでは省略する。

 

今回の出し物二つについて語りたい。

1,3回目は二作目の作品「Teen Beach」、2,4回目は五作目で4月中の新宿ニューアートで披露したばかりの1周年作「ラ・ラ・ランド」。

どちらも映画をモチーフにしている。

映画「Teen Beach Movie」は、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーのミュージカル映画。全米公開は2013年7月19日。日本では2014年にDVDが発売。ブレイディとマッケンジーは、とても仲の良い友達。ある日マッケンジーは、名門高校に転校するために引っ越すことになる。旅立ちの朝、二人は最後のサーフィンをしに行く。しかし、そこで大波にさらわれてしまい、二人は60年代のビーチ・ミュージカル「ウェッド・サイド物語」の世界に閉じ込められてしまう。果たして二人は元の世界に戻れるのか?

この映画は既に2015年にシリーズ3まで出ている人気作品になっている。

一方、映画「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」はデミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、ゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティのプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかり合う二人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。2017年度第89回アカデミー賞で史上最多タイとなる14部門にノミネートされ、チャゼル監督が史上最年少(32歳)で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など最多6部門でオスカー像を獲得した。

 

前置きはこのくらいにして、清本さんのステージ模様を話そう。

演目「Teen Beach」は、ノリノリで赤いタオルを振り回す場面が印象的で、彼女の代表的な作品とされている。

最初の服装が決まっているんだなぁ~♪ 上半身は、白いランニングシャツの上に、黒いジャケットを羽織る。下半身はジーンズをかっこよく履く。しかも、ジーンズの太もも部と膝小僧の破れ方がかっこよさを増す。髪はポニーテールで赤いリボンを付ける。黒いブーツを履いて、手を振り回したりして軽快にロックンロールを踊る。

黒いジャケットを脱いで白いランニングシャツになってから、赤いタオルを振り回す。観客も一斉にタオルを振り回す。手拍子が高まり、手を振り上げて盛り上がる。

最後に、髪を垂らし、青い縞々の上着を着て、白いパンティのまま、ベッド・ショーへ。盆の近くで見る清本さんの若い色香はたまらない。アクセサリーとしては、左手に純金のブレスレット。指先の白いマニキュアがキラキラ輝く。

相変わらず彼女の選曲は光るね。1.Cruisin for a Bruisin -Ross Lynch Grace Phipps 2.That's How We Do 3.Na Na Na 4.Surf-s up 5.up side down

 

もうひとつの演目「ラ・ラ・ランド」は、映画のサントラ盤にのって、主人公のミアに扮して踊る。

映画の最初の場面、渋滞したロサンゼルスのハイウエィ。ようやく車の流れが動き出すが、紙を見ながらぶつぶつ呟いていたミラはそれに気づかず、後ろの車からクラクションを鳴らされ腹を立てる。その車に乗っていたのは若い男で、ミアは彼に中指を立てて怒りを示す。女優志望のミアはオーディションを受けまくっては落選する毎日。車の中でブツブツと呟いていたのもオーディション用の台本を読んでいたのでした。その日もバイトを終えて面接を受けるが、また落選。

ステージでは、その場面を意識して、椅子を二つ用意して、車の座席に見なす。クラクションを鳴らすポーズまである。

清本さんは黄色いワンピースの衣装。靴はハイヒールではなく、黒いバレエ・シューズ。これでダンスが納得いくように動き回れる。

ドレスを黄色から青へ、そして緑へ。ここで一旦、椅子を盆へ移動。

そして、椅子を舞台に戻して、次に白いドレスに着替える。ドレスは透け透けだが、木や草が刺繍として描かれていて華やか。椅子を再度、盆に移動してベッドショーへ。今回の演目は椅子を使った演技が光る。

最後には、最初の黄色いドレスに着替えて盆の上で踊って終わる。映画の最後の回想シーンを意識しての締めになっている。

音楽は映画のサントラ盤。1.Mia Gets Home 2.Another Day of Sun 3.Some one in the crowd 4.City of stars 5.Mia & Sebastian's Thene 6.Credits

 

どちらの作品も、ダンスの上手い清本さんならではの、ノリノリで明るく楽しい演出。観ているだけで幸せな気分になる。これが清本ワールドの真骨頂である。

 

最近の若い子のステージはアニメをモチーフにしているものが多い。私は使っているアニソンを知らないだけでなく、そのアニメそのものを全く知らないことが多い。しかし、知らないとステージを理解できないので必死で勉強して付いていく。そうしないとレポートは書けないからね。清本さんの場合はアニメではなく、その対象が映画になる。

そうやって、若い子と知識を共有することで楽しめるし、なにより私自身が若返る。もう若い子のことは分からんと諦めた時点で老いが始まる。若い子と仲良くなりたかったら若い子の世界に興味をもち進んで足を踏み入れて勉強することだ。

そういう意味でストリップというのは最高の場である。自慢じゃないが、私は劇場通いばかりでTVも観ないから、最近はめっきり新しい曲も映画も知らない。しかし、私はストリップから、最新曲、最新のアニメ、そして最新の映画情報まで得られる。ストリップが好きだから、若い子と接していられ、新しい情報が得られるという一石三鳥を味わえる。嬉しいことである。

清本さんに、これからも新しい世界に連れていってもらうことを期待しているよん。そして、清本さんの若いエネルギーを浴びて、たくさん若返りたいと思っています♪

 

 

平成29年5月9日                         DX歌舞伎にて