老健介護士になったアラサー中卒ひきこもり(10年目) -24ページ目

老健介護士になったアラサー中卒ひきこもり(10年目)

いじめ、高校中退、ひきこもり等を経験し介護士になりました。私の経験が誰かの役に立てばと思いブログをしております。

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⑤ひきこもり後期


ずっと家にいると自分の世界が狭くなりがちです。

そして世界が狭くなるとインターホンの音や優しいはずの父親が家にいることさえも怖くなります。


本来ならば小さいはずのストレスを大きく受け取ってしまうからです。



インターホンは見知らぬ外の人と接しなければいけない恐怖の呼び鈴でした。

父親はいつ怒られるか分からない脅威を感じる存在でした。


人生で父に怒られたことなんて数える程しかなく、かなり穏やかな性格の人なのに無茶苦茶怯えてしまいます。

ちなみにひきこもりであるという理由で親に怒られたことは、ひきこもり期間中1回もありませんでした。
温かく信じて見守ってくれた両親にはただ感謝です。

そうやって小さなことに怯える回数が増えると、それに反比例して離人感みたいな感覚が薄れていきます。
悪い意味で心が刺激され感情が動くので、夢から醒めていくような感じでした。

何に対しても恐怖心を抱く自分に嫌気が差して、包丁の切っ先を胸に当てたこともあります。

テレビや動画を見ては感動や情けなさで、しょっちゅう涙がこぼれるような不安定な時期でもありました。


こうなるともう限界です。
私はこの時、今の生活を続けることが不可能だと心の底から思いました。

ひきこもり生活に耐えられない。でも外が怖い。
ずっと思考は堂々巡りです。
どうすれば良いのか分かりません。

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④ひきこもり中期


この時期の始まりは禁煙を開始したタイミングでした。

禁煙の理由は、少しでも貯金が減る速度を遅くしようと考えたからです。


ニコチンの離脱症状に集中力の低下、めまい、疲労、睡眠不足がありますが、この影響なのかボーっとする頭。

家でネットをしてばかりで変化のない毎日。


二つが合わさって今が夢か現実か分からない。そんな状態になります。

数日間は頭が半分寝ていて半分起きているような感じでした。


この状態は3日をピークに回復していったものの、そこから現実に対して一枚壁を隔てたような感覚が続きました。



無感情になったというよりも、離人感や現実消失感の方が近いでしょうか。(診断が下りているわけではありません。)

この時の感覚を正確に表すと、苦しさも悲しさも感じはするものの、どこか自分事ではない気がする。というイメージです。


そんな状態だったので、この時期のことははっきり覚えておらず、曖昧なことも多いです。


上記に挙げた以外で覚えていることは

「どこか遠い町にボランティアに行きたいな。」

という具体性もなく本気度も低い『誰かを救いたい願望』を抱いていたこと。


いわゆるメサイアコンプレックスというやつでしょうか。



他には、今が夢か現実か分からない状態と似ている『昨日の出来事が本当に起きたことか夢の中のことか分からない』という時が何日もあったのを覚えています。


ある種現実離れしていたこの期間は、少し将来への不安を感じにくくなっている期間でした。



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③ひきこもり前期


仕事をバリバリこなす同級生、メディアで輝く年下のスポーツ選手、みるみる内に減っていく貯金。


ひきこもりニート、中卒、資格なしで『将来が全く見えない自分』を直視する機会はそこら中にあります。


いくら必死に現実逃避をしても、目の前でどんどん大きくなる不安からは逃げ切れませんでした。



この時期から外に出るのが億劫になりました。

外に出ると心臓がドキドキするようになったり、頭が真っ白になって何も考えられなくなったりすることが増えていきます。


元からインドア派で外出が得意ではなかったのに、ひきこもり生活で自身を失っていったからでしょうか。


現実逃避したい+インドア派=ネット漬け生活 の始まりでした。


そしてネットで見つけたセンセーショナルなニュースや過去の事件ばかりが心に残り気持ちが落ちていきます。
センセーショナルなものは大体がネガティブなことに加えて、無意識に自分で暗い情報ばかり集めていたからです。

本当に『お先真っ暗』という気分でした。

そんな暗い生活の中で、少しでも明るい気持ちになろうとやっていたことがあります。

それは自分と同じ中卒で成功した人物や、自分より上の年齢で成功した人物を探すことです。

同じ部分がある人も成功している。ということだけに焦点を当てて「俺はまだ大丈夫だ。」と言い聞かせていました。
ただ、それも焼け石に水で不安は増していくばかりです。

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②ひきこもり初期


ひきこもり出して最初に感じたことは『将来に対する不安』ではなく『自由に遊べる嬉しさ』でした。


自分は将来に関わる重大な決断を正しい形で下せたし、就職に向かって一歩踏み出せたのだからこの先も大丈夫!何とかなるだろう。

そんな現実逃避多めでお気楽だった時期です。



ゲームを一日中したり、テレビや動画をずっと観たり、しょっちゅう飲みに行ったりしていました。


飲みに行くのはバイトの元同僚たちです。

今思えば私のことを心配して誘ってくれていたのだと思いますが、この時はそんなことも分かっていません。


「飲み会や買い物で家を出ているから自分はひきこもりじゃない。」

そうやって自身を偽り自分を保ちます。


実家暮らしだったお陰で貯金はそれなりに有ったので、遊ぶためのお金も、買いたい物を買うお金も自分で出していたことが「自分の面倒は自分で見られている」という間違った認識に拍車をかけました。


本当は親に甘えまくって生かして貰っているだけです。

そんな事実は心の奥では気づいています。

でも見て見ぬふりをしました。



現実を直視すればとても生きていけないからです。


同じ理由で「一生就職できないのではないか?」「世間が怖くて仕方ない。」という思いからも目を逸らしていました。


現実から逃げ続けて将来から目を逸らすことで得た仮初の自由。

逃げ続けるためのゲームや飲み会。


そんなハリボテの生活はすぐに終わります。



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ちょくちょくブログで言っていますが、私はひきこもり経験が2回あります。

15歳の時に数ヶ月(定義としては不登校)と20代中盤での約1年のひきこもり期間のことです。


正直ひきこもりだった頃のことを細かく思い出そうとすると辛くなるので、これまで余り向き合ってきませんでした。



ただ、社会に出てから約10年が経ったこのタイミングで、改めて自分の過去と向き合いたいと思います。


今回からは「ひきこもりの365日」というタイトルで、1年間ひきこもっていた時の詳細な記録を書いていきます。

あくまで私の場合に限った話にはなりますが、ひきこもりのリアルな感情、気持ちの変化と就労に至るまでを順を追って記事にします。


ひきこもりの方、その家族や関係者の方、もしくは今が辛い方のうち誰か一人でも、慰めになったり、反面教師になったり、希望になったり、助けになったりすれば嬉しいです。


シリーズものになります。

もし宜しければお付き合い下さい。



①ひきこもるきっかけ(ひきこもりの前段階)


きっかけについても何回かブログで触れているかもしれません。

シンプルに言うと「現状のままでは自分は一生就職しないだろう」と思ったからです。


いじめや不登校などが要因で「世間の人は怖い」という偏った認識を持ってしまった私は「そんな世間の代表のひとつ『会社』で働くなんて怖すぎてできない。」フリーター時代にそう感じていました。


そのままフリーターを10年近く続けた時にやっと「このままではダメだ、自分を追い詰めて就職への道を踏み出さねば。」と焦りだし、焦った結果選んだのがバイトを辞めることでした。



当時はバイト仲間や家族などあらゆる人に止められましたが、反対を押し切って辞めます。

止めてくれた人達に本来なら感謝するところですが、愚かにも当時の私は何とも思っていません。

「これは自分のためになるんだ。」という根拠なしの確信があったからです。
そしてここからひきこもり生活が始まります。

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