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長年の悩みや苦しみが、誰かの一言でスッと消えた。
そんな瞬間はないでしょうか?
ある程度年齢を重ねれば、おそらく多くの人が経験しているはずです。
その『誰か』は友達だったり、家族だったり、赤の他人だったり、もしくは歌だったり、アニメのキャラだったりすると思います。
悩みや苦しみのピークにいる人間にとって、誰かの一言はまるで地獄に垂らされた蜘蛛の糸のように見えることでしょう。
私も小学校でのいじめ、高校中退、2度のひきこもりなど、それなりの悩みや苦しみを経験したので、誰かの言葉に救われたことが何回もあります。
一つの言葉で180°世界が変わりました。
今回はそんな誰かに救われたエピソードを三つご紹介します。
エピソードのタイトルは以下の通りです。
①みんな話したいねん
②私も怖いよ
③あなたは一歩目を踏み出しました
それでは一つ目からご紹介します。
①みんな話したいねん
高校を中退し約半年ひきこもった後、私は某ファーストフード店でバイトを始めました。
勤務時間は平日の昼間がメインです。
休日にもたまに入りますが、基本的にはパートのおばさま達と共に働いていました。
おばさま達は時に厳しく、時に優しく、母のように仕事を教えてくれました。
それはとてもありがたいことです。
しかし、ひきこもり生活が原因か?元々のコミュニケーション能力不足が原因か?
私は『他人と話す』という概念を半ば失っていたため、自分から話しかけることはありませんでした。
自己肯定感の低下から『自分と話したい人なんていない』とまで思っていました。
それは休日の勤務でも同様で、同年代の男性と一緒に働いていても全く話しかけません。
話しかけられた時に二言三言話すくらいです。
そうやって半年以上働いた頃に、一つ歳上の男性がかけてくれた言葉が「みんな〇〇くん(私)と話したいねん」でした。
とても衝撃的な言葉でした。
私に好意的な興味を持ってくれる人がいるという事実は、それまで頭の片隅にもなかったことで、人と接する上での考え方を大きく変えてくれました。
そして『他人と話そう』と思えた私は、自分からバイト仲間に話しかけるようになります。
話し始めると気の合う人が多く、色々なところに遊びに行きました。
おかげで少し遅めの青春時代を送ることができました。
あの時のバイト仲間とは、バイトを辞めて10年以上経った今でも何人かと飲みに行っています。
記事が長くなりそうなので、残りのエピソード2つは後編に書きます。