ブログに来て頂きありがとうございます。
はじめての方はこちらをご覧下さい。
これは、私が介護リーダーとして
働く中で見つけた
課題や問題を解決する方法などをまとめた、
言わば『介護リーダーの攻略法』を
ご紹介するシリーズです。
最初の話はこちら
前の話はこちら
リスクを回避する仕組み、
それはリスクを早く発見し、
有効な対応をする
システムを構築することでもあります。
そこで推奨したいのがSTPDサイクルです。
このサイクルは
PDCAサイクルと同じく
業務改善に用いる手法の一つです。
PDCAよりも迅速な対応ができ、
リスクマネジメントに優れている
とされます。
STPDの内訳は
See(事実を見る)→Think(分析する)
→Plan(計画を立てる)→Do(実行する)
介護に落とし込むとこんな感じでしょうか。
↓ ↓
施設の観察(S)→発見したことの分析(T)
→対策の立案(P)→周知と実施(D)
→施設の観察(S)…
このサイクルを回すことで、
職場のあらゆるリスクを洗い出し、
回避やダメージ軽減ができます。
それぞれ詳しくご説明していきます。
S:施設の観察
分析の前に情報の収集が必要です。
先入観を持たず、
ただ情報を集めていきましょう。
情報の取捨選択は
次の工程(分析)に任せます。
ではどうやって
情報を集めれば良いのでしょうか?
各部署の中心人物と
良好な関係を築くことが何より大切です。
現場からの生の声、それも
現場をしっかり見ている人の声には
比重を置きましょう。
ただ、限られたメンバーからのみ
情報を集めていれば、
どうしても偏りが出ます。
そこで欲しいのが
・ケアの実施内容が具体的にわかる
・時系列がわかりやすい
・情報が集約されている
そんな役立つ情報ツールです。
実はそのツールは
どの介護施設にも既にあります。
それが、『介護記録』です。
現場で耳にタコができるくらい聞く
「記録は大事!」
こういう裏側があるから言われています。
記録をする意味は他にもありますが、
今回は割愛します。
介護記録以外にも業務の流れの中に
チェックの項目を入れ込むことも
効果的です。
排泄のチェックリストや、
申し送り用紙も有効活用しましょう。
T:発見したことの分析
分析するにあたって、
してはいけない思考、NG思考があります。
代表的なものは4つ。
①「今余裕があるから大丈夫」
②「個人が失敗した/課題がある」
③「たまたま悪い結果になっただけ」
④「職員の意識の問題」
具体的になにがNGなのか?
見ていきましょう。
①「今余裕があるから大丈夫」の思考は
「現状は人手が多いから、
こういうサービスができる。」
「利用者様が少ないから、
ここまで掃除ができる。」
のような一見すると、
できる限りのサービスを提供する
素晴らしい考え方です。
この考え方が素晴らしいことは
私も同意しますが、問題はその前、
「今余裕があるから〇〇ができる」
よりも前にあります。
それは、
その業務が本当に必要か?不必要か?
検討していないこと。
皆さんご存じのように、
時間も人も無限ではないです。
つまり提供できるサービスには常に
限界があるということです。
限られた資源をどう有効に使うか?
優秀な介護リーダーは
切迫感にも似た真剣さを持って決断します。
②の思考、
「個人が失敗した/課題がある」について。
とんでもなく仕事のできない人間、
悪意があって足を引っ張る人間は
確かに存在します。
その人を責めたくなる気持ちは
わかりますが、チームのリーダーとして
やるべきことは真逆です。
サービスを受ける利用者様にとっては
誰の責任かは関係ありません。
個人の問題=個人の責任ではなく、
個人の問題=チームの責任です。
チームで何とかするという思考が大切です。
能力が低い職員の能力をどう上げるか?
もしくはどうカバーするか?
その部分を考えるのも
チームワークではないでしょうか。
③「たまたま悪い結果になっただけ」は
悪い結果になった原因究明を
放棄する考え方です。
本当は「たまたま」のタイミングは、
チーム全体の総合力が低下したタイミングと
同じです。
多い業務量が、マニュアルの不備が、
伝達不足が、なあなあな雰囲気が、
職員間の仲の悪さが、備品の老朽化が、
高いストレスが、これらの複合が
様々な要素はチームの力を低下させ、
悪い結果を引き起こします。
分析の際は
徹底的に偶然を排除して下さい。
原因を見つけるためには
多角的な視点で分析するSHELL分析が、
その原因に至った理由を分析するには
なぜなぜ分析がおすすめです。
④「職員の意識の問題」この思考に至った際、
その対策として頻繁にあがるのが、
「職員の意識を上げる」というもの。
意識改革には時間も労力もかかります。
リーダーも含めたチームの全員が
変わらなくてはいけません。
多くの場合は、
改革終了まで問題や課題に
待ってもらうわけにはいきません。
理想は全員が無意識でこなせるように、
業務の流れの中に組み込むことです。
もしくは厭でも全員が意識するように
仕向けることです。
例えば、寝坊が多い人の対策として、
ベッドから離れた所に目覚まし時計を置く
というのがあります。
これは朝目覚ましを消すために歩くうちに、
覚醒をするという効果を狙ったものですが、
「朝起きなきゃだめだ!」
と言い続けるのと比べた場合、
どちらの方が効果あるかは一目瞭然ですよね。
今回はリスクマネジメントに適した
考え方のひとつ、STPDサイクル
その前半であるS(観察)とT(分析)について
お話しました。
P(計画)とD(実行)は次回ご説明します。









