ブログに来て頂きありがとうございます。
はじめての方はこちらをご覧下さい。
これは、私が介護リーダーとして
働く中で見つけた
課題や問題を解決する方法などをまとめた、
言わば『介護リーダーの攻略法』を
ご紹介するシリーズです。
最初の話はこちら
前の話はこちら
介護施設での大きなリスクは
「虐待」「死亡事故」の二つです。
どちらのリスクにも当てはまる
初歩の対策は「ルールを守りましょう」
ということです。
子供の頃に教わるようなことですが、
意外に守れないものです。
施設のルールよりもフロアのルールを
重要視するフロアリーダー、
フロアのルールよりも自分のやり方を
重要視するベテラン職員、
フロアリーダーよりもベテラン職員の
指導を聞く新人職員。
介護業界あるあるではないでしょうか。
ルールでガチガチに縛ることは、
決して良いとは思いません。
しかし、
なぜルールを守らなければいけないのか?
そこには当然理由があります。
視点を施設よりも上に持っていくと、
施設のルールの上にあるのが
会社のルールです。
更にその上にあるのが
自治体や国が決めたルール、
いわゆる条例や法律です。
上から順に並べると
法律→法人のルール→施設のルール→
フロアのルール→個人のルール
このようになり、
フロアのルールを破ることは、
突き詰めると
法律をも破ることに繋がります。
大げさに聞こえるかもしれませんが、
「これくらいなら良いだろう」の
積み重ねが虐待や
死亡事故を生んでしまうのです。
ただ、一見するとルールを破ったように
見える状況でも、即断は禁物です。
なぜ禁物なのかを説明する前に、
まず次の質問について考えてみて下さい。
次の内不適切なケアはどれでしょうか?
① 利用者様をあだ名で呼ぶ
② 利用者様同士の喧嘩を止めるために大声を出す
③ 取り込みのある利用者様の部屋を
こっそり探し、他利用者様の物を回収する
④ 転倒する利用者様を止めるために
スピーチロックをする
いかがでしょうか?
正解は全部不適切!
と言いたいところですが、
果たして本当にそうでしょうか?
①の場合は昔そのあだ名で呼ばれていて、
その呼び方以外は反応しない
認知症のある利用者様で、
本人が嫌がっておらず、ご家族の了承を得て、
ケアプランに反映した場合は不適切とは
されにくいです。
②は双方の利用者様が難聴で、
「誤解ですよ。」
ということを伝えたかった場合は
どうでしょうか?
③は取り込まれたものが、
取り込んだ利用者様が間違って飲むと
重体になるような薬である。
取り込んだ利用者様は、すぐ飲もうと
机の上に薬を置いている。
この場合だとどうでしょうか?
④は数分前に転倒して
頭部から出血している利用者様で、
もともと医者から
「次転んだら、死亡する可能性が高い」と
言われている場合はどうでしょうか?
厳密にいうと
不適切な事ばかりかもしれませんが、
利用者様の命と表面的な正しさを
秤にかけた上で選択したその行動が、
間違っているとは言い切れません。
どんなケアでもまずは
「何故そうしたのか?」
その理由を聞くべきだと私は思います。
結果として、
明らかにルールを破っており、
その行動が間違っている時は、
その職員に対してリーダーとして
指導しなければなりません。
ここでも気を付けるポイントがあります。
それは「悪意があるか?ないか?」
それと
「反省しているか?していないか?」です。
2×2で4タイプあり、
それぞれ指導方法も変わります。
以下に各タイプの指導法を記載しました。
共通の対応として、
破ったルールに対応した処罰、
処遇はあるものと考えてください。
タイプA 悪意がある×反省していない
行動の背景にある
ストレスや問題を聞き取り、
ストレスケアや問題解決方法を一緒に考える。
不適切ケアは許容されないことを
理由と共に伝える。
タイプB 悪意がある×反省している
行動の背景にある
ストレスや問題を聞き取り、
ストレスケアや問題解決方法を一緒に考える。
助言やフォローを行いつつ、
今後の本人のケアを見守る。
タイプC 悪意がない×反省していない
本人の持っている知識や技術が
適切か確認し、何がダメなのかを
理解できるまで説明する。
その上でどうやって適切なケアを行うかを
一緒に考える。
タイプD 悪意がない×反省している
本人の持っている知識や技術が
適切か確認し、何について反省しており、
今後はどうするのか確認する。
助言やフォローを行いつつ、
今後の本人のケアを見守る。
何故ルールを破ってはいけないのか?
ルールを破った職員には
どういう対応をとれば効果的か?
今回はその部分についてご紹介しました。
次回はリスクを回避する
仕組みづくりについてお話します。







