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施設の中を細長いカートを引いて歩く。
鼻には常にチューブが付いている。
COPDの治療のために携帯用の酸素ボンベを持ち歩いて、チューブから酸素を吸入している利用者様の日常です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)はほとんどの場合がタバコの煙を長期間吸い込んできたことによる疾患です。
主な症状は動いた際の息切れや痰が絡んだりしやすくなるといったものですが、これが馬鹿にできません。
これらの症状は血液中の酸素濃度(所謂SPO2)の低下に繋がるからです。
酸素濃度が90%を下回ると呼吸不全になり、身体のあらゆる臓器に不調をもたらします。
酸素濃度が下がり過ぎると最悪の場合は死んでしまうのです。
もし酸素ボンベなしで生活していたら、少し歩いただけでもかなり息切れしてしまうでしょう。
それどころか重症化すると24時間のほとんどの場合、酸素ボンベが必要になります。
ボンベ内の酸素の残量もいちいち気にしないといけない。
もちろん更なる悪化防止のためにタバコも吸えない。
ただでさえ、家に比べれば不自由な施設生活の中に『タバコを吸えない』と『チューブを付けてボンベを持ち歩く』という二つの不自由を背負い込むことになるのです。
「面倒くさいなぁ。」と言いながらも酸素ボンベを手放せない生活を送っている利用者様は何人もおられます。
私もかつて喫煙者だったのでタバコの良さは分かっているつもりですが、それでもあえて一言。
「どうせ吸えなくなるなら今の内にタバコ止めませんか?」
早めに止めた方が症状が悪化しにくくなるらしいですよ。
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