放送作家集団『ストレンジャー』ブログ by ウノプロダクション -88ページ目

#575「棋士伝説③ 升田幸三」

将棋の歴史を語る上で、升田幸三の名は決して欠かす事は出来ない。
1918年に誕生し14歳の時、「日本一の将棋指し」になると宣言し家出。
広島市で奉公するなど紆余曲折あり、大阪で師匠の門下生となった。

幼い頃から棋士を目指した升田幸三。戦争でも生き残り、将棋界の頂点に登りつめた彼の残した功績は偉大だ。

升田幸三は常に誰も指したことの無い一手「新手」を数多く生み出した。彼の新手は現在の定跡とされているものも多い。

自分が生み出したものが後のオーソドックスとなる。
素晴らしい人生だ。

写六家

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#573『棋士伝説② 加藤一二三』

一二三と書いて「ひふみ」と読む。
音の響きは柔らかいが、
将棋界では鬼の様な強さを誇っている。

現在なんと75歳。現役最年長。
史上最年少・14歳7ヶ月でプロ入りを果たし、タイトル獲得合計・8期。
60年以上、将棋界で活躍する、まさに生ける伝説だ。

加藤一二三氏の凄さは、その棋風(棋士の特徴)にある。
複数の戦法を操るというよりも、
良いと思った戦法にとことんこだわる。棋士はキャリアが長くなればなるほど、複数の戦法を使い分ける様になるが加藤一二三氏は違う。

羽生善治は、その姿勢を「不気味」と語る。一つの戦法にこだわるという事は、対策もしやすいという事だ。しかし、加藤一二三氏は全く意に介さない。それを羽生善治は不気味という言葉で評価した。

長年貫いてきた信念がある。
だから恐れることは無い。
加藤一二三氏の進撃は止まらない。

この生き方は参考にすべきだと思う。

写六家

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#572『自分だけで始まる世界』

20世紀の版画美術を代表する巨匠・棟方志功。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では、
日本人として初めて版画部門での国際版大賞を受賞した。
木版画の特徴を生かした自身の作品を「版画」ではなく「板画」と称した。

 

棟方は青森県内の鍛冶職人の家に三男として生まれ、

中学には進学せず家業を手伝っていたが廃業してしまう。

絵が好きだった棟方は、働きながら、公園で写生する毎日を過ごしていた。

そして18歳の時、ゴッホの「向日葵」に出会い、運命が変わる。

 

21歳で上京し、ゴッホと同様に師匠にはつかず、我流にこだわり続けた。

33歳の時、やっと1枚目の絵が売れたのである。

 

十数年、絵が売れなくても、己を信じ、己を貫き通した棟方。

諦めず、腐らず、続ける才能、
続けていたからこそチャンスの順番が回ってきて成功した。

 

そんな独自の「板画」世界を築き上げた、
世界のムナカタのプレミアワードがこうである。

「自分は、自分だけではじまる世界をもちたい」

 

自分も腐らず、自分だけの武器を持ち、作家としてやり続けたい。

 

放送作家 石川心水

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