#566『升田流』
「名人」「王将」「九段」と将棋史上初の全冠制覇を達成し、
20世紀の将棋界を揺るがした天才棋士である。
「新手一生」の言葉を揚げて、魅せる将棋にこだわり続けていた。
新手や新戦法を編み出した棋士に対しては「升田幸三賞」が設けられている。
広島県に生まれた升田はもともと剣豪を目指していたが、
自転車事故で大怪我をして断念した。その次に志したのが将棋指しだった。
一心不乱に学び、大人では物足りなくなってしまうほど上達していた。
都会に出て腕を磨きたいと思っていたが、母親に反対されてしまう。
それでも将棋への情熱が忘れられず、15歳で家を飛び出し都会へ向かう。
その時、母親への書き置き代わりに、
ものさしの裏に「この幸三、名人に香車を引いて勝ったら大阪に行く」と、
目標を書いたというエピソードがある。
これから腕を磨こうとする時に、
名人を相手に「香車落ち」で挑んで打ち勝つと言い、
それから24年後、升田は大山名人相手にその目標を成し遂げてしまう。
そんな、棋界を沸かせた伝説の棋士のプレミアムワードがこれである。
「人生というのは、一手違いで、一手の差で勝敗がきまる」
放送作家 石川心水
ウノプロダクション株式会社
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#564『六本木のネカフェにて』
その日、私は六本木のネットカフェで企画書を作成していた。
時間に追われ集中していた私の背後から
「お客様の中でパソコンにお詳しい方いらっしゃいますか!」
という女性店員の声が。
ここはやり手リーマン達が集う六本木のネットカフェ。
パソコンにお詳しくないヤツなど居るはずが無いのだが、
どんな事を要求されるか分からないうちは、下手に名乗り出られない。
しかし、助けを求める女性店員はちょいと美人。
入店時に顔を見ているはずのネットカフェ内の男たち全員、
「僕に任せなさい」と手を挙げたかったはずだ。
パソコンにお詳しい方という、幅広すぎる呼びかけに
尻込みしていると、なぜかその定員は僕の方へ歩いて来た。
おそらく客の中で一番パソコンにお詳しくない雰囲気を持つであろう
私の所へ来た店員は、「お客様、パソコンにお詳しいですか?」
と例の非常に答えづらい質問をぶつけて来た。
「…程度によります」何とも逃げ腰の返答をした所、
店員が私に要求して来たのは、
「USBにファイルを保存したいのですが…」
後悔した!「まかせてください」となぜ言えなかったのか!
その程度なら間違いなく店内に居るほぼ全員が出来るはずだ。
無事USBにファイルを保存した僕は、ちょいと可愛い店員さんから
満面の笑顔付き「ありがとうございました」を頂き、
僕は彼女の救世主だと、誇らしい気持ちを胸に退店したのだが、
企画はスベッた。
放送作家 写六家
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#563『日本画家の人生論』
現代花鳥画の第一人者と言われている日本画家・上村松篁。
戦後は日展を離脱し、「創造美術」結成に参加。
写真に基づく多くの名作を残し、文化勲章も受章している。
母親は美人画家として名を残した上村松園。
その長男として生まれた松篁は、幼少から動物や植物が好きで、
金魚や鳥を眺めながら写生に励んでいた。
しかし、「絵の指導方法は時代によって違う」と、
母親からは指導を受ける事は出来ず、
一心不乱に絵に打ち込む背中を見つめるだけだった。
13歳の時、正月料理用にと自宅へヤマドリが届けられると、
松篁は夜更けまで写生に没頭。
夜中に起きた祖母から「早く寝るよう」と叱られるが、
母親は「好きなようにさせてあげて」とかばってくれた。
繊細かつ優美な花鳥画で、独自の品格あふれる世界を描いた
上村松篁のプレミアムワードがこれである。
「人生とは探検みたいなもの」
徹底的に花と鳥を観察した松篁にとっては、日々が発見に満ち溢れていた。
自分の好きな事に没頭し、納得するまでやり続けることは大事な事である。
没頭しすぎるとしんどくなるので、
気分転換や遊びが仕事には大事になってくる。
放送作家 石川心水
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