これを読んでも本の内容は決して分からない個人的読書ブログ -8ページ目
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IDEA HACKS!

なるほど!と思うハックが満載。

合理的でありながら人間味を感じるところが不思議です。


★★★★★


IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣/原尻 淳一
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17歳のための世界と日本の見方

気になった箇所。
-そのときに、誰とどのように関係しあうか、関係を編集していくかということは、とても重要なことになる。
-むしろコミュニケーションできないでいる感覚や気持ちや情報のほうがたくさんあるということに、最初に気がつくべきなのです。
-私はメカニックな見方にはもっとオーガニックな見方を加え、オーガニックな見方だけでできている考え方には、それなりのメカニズムを入れる必要があると思います。
特に最後のは、仕事や私生活への取り組み方に大きく影響することだと思った。
仕事はメカニズムだけに、趣味や遊びはオーガニックだけに偏りがちだ。

評価:★★★★★


17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義/松岡 正剛
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空中ブランコ

コンプレックス、強迫観念、プレッシャーなどによって通常の生活が送れなくなった人たちを、常識外れの方法でいつの間にか癒してしまう破天荒でぶっとんだ伊良部先生のお話。

コメディタッチでありながら、苦手を克服する勇気をくれる。


評価:★★★★☆

空中ブランコ (文春文庫)/奥田 英朗
¥500
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ウェブ時代をゆく

「ウェブ進化論」で暴いて見せたインターネットの「あちら側」にあるもうひとつの世界が顕在化し始めた現代において、いかにサバイヴするかという話。
かいつまんで言えばウェブリテラシーを高めるということ、そして「好き」を貫くということ。
前者はネット上に溢れるリソースを吸収していけばいい。
問題は後者で、自分の「好き」をどうやって見つけるかということに皆苦労している。
梅田氏は自ら編み出した「ロールモデル思考法」という方法を紹介している。



たった一人の人物をロールモデルとして選び盲信するのではなく、「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。(p.120)


著者は次々にロールモデルを発見しながらシリコンバレーでサバイヴしてきた体験を生き生きと綴っている。
例えば、
-シャーロック・ホームズのような「私立探偵の在りよう」
-沢木耕太郎作品に潜む「見知らぬ土地に出かけてたくさんの人に話を聞き続ける行為」と「その結果を構造化しようと苦吟する過程で発揮する創造性のようなもの」
-専門性の高い小さなコンサルティング会社の「小さな組織の在りよう」
-エスター・ダイソン女史の「コンファレンスとニュースレター」

というように多岐に渡る。
興味深いのはこれらの発見を読書から得ている点。
読書は大事である。


評価:★★★★★


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)/梅田 望夫
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日本人とユダヤ人

・日本人は安全と自由と水はただで手に入ると思っている。

 →何かあると思いつめてしまう


・ユダヤ人にとって、明日はどうなるか絶対誰にも分からないので明日の生き方を発明し、可能な案をまずたてねばならない。

 →超一流ホテルに住むなど


・シオニストが三人集まれば五つ政党ができる

 →大変な議論好き


・議論とは何十という珍案、愚案を消すためであって、思いつめた自案を死守するためではない


・(著者は新聞の投書からかなり日本人像を読み取っている)


・天の時、地の利、人の和


・隣り百姓:隣り(模範)で選び、そのとおりにやるのが一つの自主性、正確に真似をする技量


・日本人は全員一致して同一行動を取れるよう千数百年訓練されており、独裁者は無用


・遊牧民は全員一致で同じ方向に向かう必要が皆無であり、これをまとめようと思えばコーランと刑(宗規と強権)が必要だった


・日本人は時間に追われており、ユダヤ人は時間の流れに乗っている


・日本教の基本理念は人間である。従って神学は存在せず、人間学が存在する。しかしこれは法外の法で規定され、言外の言葉で語られており、言葉で知るのは難しい


・ユダヤ人は自国貨幣を持たない

 →手持ちの貨幣価値が下がりそうなら躊躇なく他の貨幣に変える。自国貨幣を持っていたらこうはいかない。


・10分の1税:全収入の10分の1を神殿に納める

 →かなり質素な生活


・上記のことから、収入を正確に計算しなければならなくなり、緻密な計画経済となる。以上3つがユダヤ人は金に汚いといわれる理由。


・日本には数の教育(そろばん)はあるが、言葉の教育は無い。言い方、態度は躾けられるが、言う内容については教えられない。


・神は現実に存在しなくても実存しうる。意識の中にあり、行動の規範となっている。

 →頭に思い浮かべたそろばんで計算ができるように、実存の神が行動を決定する

岡本太郎に乾杯

気になった個所の要約または抜粋。


・この点は良いけれど、ここは良くない、と良いところだけ取って悪いところは捨てる、そういうつきあいでは本当の人間関係は生まれない。


・苦労、悪口、非難、マイナスばかりの「死」の選択だった。だからこそ彼はやる気になった。


・人間は進歩なんかしていない。いまの人間に、ラスコーの壁画や縄文土器は作れない。


・≪太陽の塔≫太古の昔からそこにあったかのようにそこにある


・哲学と物語を持った、有機体としての表現


・自分こそは宇宙の中心であるという個の尊厳と自由感をみんなの中に取り戻す



岡本太郎に乾杯 (新潮文庫)/岡本 敏子

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頭がいい人、悪い人の話し方

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)/樋口 裕一
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タイトルから受ける軽い読み物という印象に反して、示唆に富んだ本質的な言葉に出会えた。


・感動とは、思考の後に生じるものである。その背景にあるものを理解しないで、感情に身を委ねてはいけない(感動=思考停止)。


・視野の広い人は、日常のことをしっかり見つめながら、その背景に国際政治があり、環境問題があり、経済問題があることに気付いている。


・知的な人間であればあるほど、暴力的な言動に対してうまく対処できない。


・教養とは、自分とは別の価値観も許容すること。

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