天の原小学校感謝状贈呈式 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

大牟田の天の原小学校で映画の撮影が行われたということで、
感謝状の贈呈式が行われた。

 

校長室で。

 

校長室なんて入るのは、小学生のとき、

学校にボクシングのグローブを持っていき、

みんなで殴り合いして怒られた時以来だ(笑)。

 

当時、叔父がボクシングのオリンピック選手だったので、

わたしの実家のガレージにサンドバッグを吊るし、

練習していたので用具がたくさんあったので、

嬉しがって学校へ持って行って遊んでいた。

 

 

大きな看板でもてなして頂いた。

この前に市役所も寄ったのだが、

向田だらけだった(笑)。

 

 

こんなに喜んで貰えるなんて、映画って凄いなァ……

なんて思いながらド緊張している小学生から手書きの感謝状が渡された(笑)。

 

新聞社も取材に来ていたので、

いくぶん、校長先生も教頭先生も緊張していたのではないだろうか(笑)。

 

 

昔、校長先生はおじいさんになってやるものだと思っていたが、

もう今は私よりきっと若いだろう(笑)。

 

 

先生に「みんな笑って、顔が固いよ」と声をかけられていたが、

わたしの顔が一番強張っていた(笑)。

 

 

そのあと、映画を観た生徒たちから質問を受けた。

この選ばれた子たちはどういう基準で選ばれたンだろう?

 

中には「おじいちゃんが出演していて、エンドロールにも名前があって嬉しかった」

っていう声もあった。

 

人生で映画のエンドロールに名前が載るなんてそうそうないだろうからネ(笑)。

 

 

 

本当に、映画を作ってこんなに感謝されたのは初めてだ。

30日にも舞台挨拶が大牟田であるみたいだから、

エキストラで出演した方は打ち上げだと思って、

是非、セントラルに来てほしい。

みんなで一本締めでもやりましょうよ(笑)。

 

映画館で一本締めやったら、世界初かもしれない(笑)。

 

 

 

家に帰って本棚の前に飾っておいた。

 

 

帰り際、小学校で映画上映のシーンで参加された写真家のふるいけ博文さんに

素敵な三池港の写真を頂いた……ありがとうございます!

校長先生にお菓子をお土産にいただいて、家に持って帰ったら、

孫がハイエナのように開け、ガツガツ食べていた。

 

市役所の広報部のIさんとランチしながら映画の話をした。

「今の日本映画は残酷な話とか暗い話が多いですよね」

「それがヒットするから、そういうのが多くなるんですよね」

「『向田理髪店』はさりげないユーモアに溢れていて好きです」

なんて話をしていて、実は富田さんの「ノジマの観察」の部分は、

第二弾も用意していたことを話した。

 

二回目に康彦(高橋克実)がベンチで休憩しているシーンだ。

本編では康彦がみかんを剥いて食べているところに

奥さんの恭子(富田靖子)がお茶を持ってくるのだが、当初の台本では、

「お父さん、サイチュウ食べる」

と言って富田さんがモナカを持ってきて、一緒に食べることになっていた。

 

すると康彦が、

「最中だよ」と言うと、

「サイチュウって書いてある」と恭子が言って、

「モナカって読むんだよ」と訂正する。

「ああ、サイチョウっていうモナカか」

「違う、モナカはモナカだ」

「でも、このサイチュウっていうのは……」

「黙って食え!」

と言うセリフになっていた。

 

「それ、やってほしかったなア」と言い、式典が終わり、別れ際、

「今日はお疲れ様でした」とわたしにお土産をくれた。

 

 

なんか凄くない?(笑)。