脚本も監督の森川圭だが、やっぱ森川の脚本、面白いわ(笑)。
APOCシアターで観ようと思う。
森田亜紀監督、渾身の作品! 見ごたえアリ! 撮影監督・早坂伸のカメラも抜群!
話は変わるが、若い俳優志望ですぐ熱を出し休む奴がいる。
そいつは遅刻もする。しょっちゅう(笑)。
昔はすぐにクビにしていたが、今はわたしも丸くなり、
(というかあまり人に力を入れないようにしている)
許すというか、放置している。
(わたしの稽古のときに遅刻してきたら帰らせるけど)
そんなに遅刻ばっかりしてたら俳優で食えるわけがない。
また、毎月熱を出してたら俳優なんかになれるわけがない。
きっと、寝坊して遅刻になるから熱が出て休んでしまえという考えだろう(笑)。
大局で大失敗しなければ、そういうモチベーションは変わらないだろう。
CMの現場なんかで穴開けたらどえらい損害だぞ。
我々の世界で出世するというのはサラリーマンの
お父さんが出世するのとはワケが違うのだ。
『オンザベッド』出演者の中村優希と石田太一。
しょっちゅう飲みに来ていると映画に出演できる見本(笑)。
また、新人の役者志望者やスタッフが辞めるのは日常茶飯事だ。
稽古が始まってから降板する役者もいる。
辞めた原因に誰かが言い放った言葉や方向性の違いを上げるのだが、
そんなことに意味はないし、まともには聞いてられない。
辞める奴はなんらかの理由をつけて、
人の上げ足をとるように辞めるものだ。
そこには人が人を育てようとする気持ちや、
言葉の意味を理解する気持ちや
乗り越えようとする気持ちは皆無だ。
言われたことに対しての、そこから逃げる為の理由しかない。
しんどかったら逃げればいいし、辛かったら辞めればいい。
とは思うが、よーく自分のことを瞶めてごらん。
なんでいろんなことが長く続かないか。
かくいうわたしも20代で劇団を転々とした(笑)。
堪え性がなかった。
何かがすぐできるほど社会の仕事は簡単ではない。
これから先、十年、二十年かかって、仕事の意味を見つけるンだ。
我々がやっているエンタメの仕事には情熱が欠かせない。
どんなことに対しても熱くなれる人間が仕事の中心となる。
叱られても、怒鳴られても、理不尽なことがあっても、
そんなもん跳ね返し、栄養に変えていくのがこの世界の仕事だ。
↑RIA、“STRAYDOG”何十年振りか『母桜』で復帰! そんな奴ばっかりか(笑)。
ちょっとガタガタ言われたくらいで落ち込んでるンじゃない。
いいことのあとには悪いことが起こる。
その反対に悪いことのあとにはいいことが起こる。
人生なんかその繰り返しだ。
仕事って何だろう。
自分以外の誰かの役に立っていることじゃないのか。
誰かに必要とされることじゃないのか。
それが理解出来る限り、わたしは辞めない。
どんなに罵倒されようが、どんなに理不尽な目に合おうが、
どんなに借金抱えようが、若い奴らにしたり顔で「森岡さん、違いますよ」とか、
「古いなぁ」とか、「それじゃ若い連中はついてきませんよ」なんて言われても、
40年以上、同じ仕事を続けてきた。
映画、舞台、テレビというエンタメの世界を。
森田「那波さん、今度映画に出演してくれませんか?」
那波「また、監督するの?」
森田「ええ……バレエの映画を……」
那波「え、おれバレエ未経験だよ」
森田「那波さんは踊りません」
那波「なんだ……レオタード着たかったな……●っこりさせたりして……ハハハハ」
森田「……」
自分の好きなことを愛してきた。
「“STRAYDOG”は沈みかけの船ですね」
「タイタニックか……なら沈むな」
それでもかまわない。
タイタニックで必死に逃げてボートを取り合う乗客よりも、
最後まで演奏していた楽団の方がいい。
エンタメの世界は杓子定規にいかないものだ。
考えたことや作ったことが全部上手くいってたら、
赤字なんかならないし、映画なんか全部ヒットするじゃないか。
そんな世界じゃないんだよ。
博打みたいな世界だよ。
杓子定規にしかモノを考えられないひとは、
モノを作って売るという仕事をしたことがない人じゃないか?
時間給、日給の世界だろ。
今日、こんなことを書いたのは、
満員の映画館で“STRAYDOG”の関係の監督作品が上映されたからだ。
企画したスタッフも受付スタッフ(どちらも本来は役者)も頑張っていた。
鑑賞してくれた方々、ありがとう!
二階が劇場。一階で飲めるみたいだよ(笑)
またAPOCで会おう!