製本するまでに仕上げた。
私は30年くらい前、三交社でバイトしていた。
三交社というのは台本印刷会社で、ここで大先生の生原稿や、
連続ドラマの台本や伊丹十三監督の台本がバイトしながら読めた。
それが一番の勉強だった。
仕事は脚本家の家や制作会社やテレビ局に原稿をとりにいき、
それをパートのおばさんたちがタイプで打ち、
印刷に回して製本し、それをまた制作会社やテレビ局に配達に行く。
そういう仕事だ。
わたしの在籍した頃にタイプからワープロに変わり、
ワープロが扱えないパートさんは解雇されるという厳しい状況があった。
一緒にバイトしている人はシナリオセンターなどの学校に通っている人もいた。
わたしは演劇をやっていて、「観に来てね」と誘っても誰も来てくれなかったけど(笑)。
U-NEXTという動画配信サービスがある。
そこで森岡利行と検索すればわたしのコーナーになる。
この他にも不動の1や、工藤栄一監督の遺作である『安藤組外伝 群狼の系譜』もある。
重松の出演している『蝉の女』もいつの間にか配信されていた。
配信会社には製作会社が売るわけだから、
どれが売られてるのかわたしの知る範疇ではない。
この『とんぼりの竜』は脚本家デビュー作『新・悲しきヒットマン』のあとに書いたものだ。
残念ながら『ヤンキー烈風隊』や『新・悲しき~』『鬼火』は配信されていない。
『上京ものがたり』や『忍道』もか……なんとか配信してほしいものだ。
『子猫の涙』はそのうちされるかもだけどね(笑)。
あと、森川圭監督作品も、そのうち。