ワーサルシアターの続き。 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

2019年この芝居で赤羽と朋奈がデビュー。

赤羽は演出家として、朋奈はデザイナーとして。

チラシは朋奈が作った。

 

 

つかこうへい『熱海殺人事件/売春捜査官』。

『売春捜査官』は元々は高橋いさをさんが書いた深夜ドラマで、

小劇場の役者がたくさん出ていて、

サブタイトルが『これから売れる小劇場の役者ドラマ』だった(笑)。

私も出ていたが売れなかった(笑)。

 

 

そのあと、すぐ『バンク・バン・レッスン』。

小劇場には高橋いさをさんの作品がもってこいだ。

あと、新人公演も。

氏が養成所の先生をやられているので、

新人向きの台本をたくさん手掛けられている。

でも、これはキャリアのある俳優で下北沢のスズナリで上演したのを観た。

腹をかかえて笑った覚えがある。

「舞台ってテレビより面白いんだなァ」と感じたもんだ。

 

 

そして年を越し、2020年2月『映像都市』……この時はまだ上演できた。

 

 

コロナで演劇界はたいへんなことになっている。

「やめたほうがいいんじゃないの」と言う人は、

舞台で食べていない人たちだ。

他に職業を持っている人はいいだろう。

公務員は休んでも逮捕されても給料やボーナスが出るが、

我々は働かなければお金は入ってこない。

こちらから中止にすると劇場からキャンセル料をとられる。

都や劇場が中止命令をこっちに出しても劇場費は返してもらえるが、

キャンセル料は貰えない。

理不尽だ。

だから、やり続けるしかない。

ワーサルシアターはいい劇場だったが、

またそこにふさわしい劇場を見つけるまでだ。

 

劇場には魂が宿っている。

 

本当にありがとう! そしてさようなら、 ワーサルシアター!