シナリオ作家協会に呼び出され、
加藤正人さん、柏原寛司さんとお話した。
講座の生徒が減っているとのこと。
どこもそうだが、不況の煽りは色んなところで
受けている。
大学に映画関係の学科が増えていることも確かだ。
日本映画学校は来年、日本映画大学になるらしい。
とすれば四年間も映画で遊べるのか。
そこを卒業した学生たちは果たして使い物になるのか?
日本映画学校の卒業生が私の助監督をやったヤツがいたのだが、
息子が帰ってこないと制作会社にクレーム入れた親がいたっけ。
てか、60年の歴史があったのか。
一番よく通る商店街のど真ん中にあったので、
ひじょうに重宝していたのだが、ナンになるのだろう。
困るよ。まったく。
公演が終わって、キャストから色々メールや手紙を貰った。
その中で、
「この××××お世話になりました。
ここからは自分次第だと思います。
次に会う時は森岡さんを××××と言わせるぐらい成長していたいです」
なんてことを送ってくるヤツがいた。
早速、厳しいことから逃げようとしている。
バカだなこいつ。
物事にしがみつかないからダメなんだよ。
芝居に卒業なんてねぇよ。
俺から卒業なんてねぇよ。
一緒に創るか創らないか、だろ。
“芝居なんてそんなに急に上手くなるなんてものじゃない。
薄い紙を重ねていくと分厚くなるだろう。
一枚一枚は薄くても、毎日、重ねていく。
気がつくと、それだけ分厚くなっている。
芝居もそれと同じなんだ”
と巨匠・黒澤明監督も言っている。
すぐまたイジメてやるからな(笑)。