新しいデスクトップPC(ESPRIMO)のために入手しておいたグラフィックボード(NVIDIA GTX1050Ti)を使えるようにするためいろいろと苦労してしまいました。
1.グラフィックボードが富士通のデスクトップPC(ESPRIMO)に取り付けられない
PCの仕様書を確認してあらかじめ入手しておいたグラフィックボード(NVIDIA
GTX1050Ti)がデスクトップPCに装着できないことがわかりました。PCI EXPRESSスロットが2つ〈X1とX16)ついた拡張カード取付金具のスロット位置がグラフィックボードに合いません。X16スロットにボードを挿すと他の部品と干渉してしまい拡張カード取付金具をPCにセットできないのです。
左が拡張カード取付金具、右が取り付けたいグラフィックボード
取付金具の様子、上の短い黒色ソケットPCI EXPRESS X1スロットで、下が X16
X1、X16スロットの位置が上と下で入れ替わっていれば問題なく装着可
どうも金具に2種類あってグラフィックボード取付用の金具と通常ボード取付用があるようです。グラフィックボードは通常のボードの2枚分の厚さがあって2スロット分占有するので、今あるタイプの拡張ボード取付金具ではダメなようです。
サポート終了機種なので別種の取付金具を取り寄せることができませんし、取付金具とかシャーシの加工にも無理があるのでこのPCへの取り付けはあきらめました。
2.動画編集用に別デスクトップPCを入手
結局、富士通のESPRIMO PCにはグラフィックボードを取り付けられないことがわかったのですが、動画編集をするためにはどうしてもグラフィックボードを取り付けられるPCがいります。グラフィックボードの入手価格+αでWindows11搭載のPC(もちろん中古)があるのをみつけて購入してしまいました。
日本hpのPavillion
すこし小さめのタワーPCですが拡張スロットX4,冷却ファンx3がついており、それなりに電源容量もありそうです。メモリが最大8GBなのがネックになりそうですが、
本体を含めハードウェアは新品でした。
Pavillion p6-2151jpの仕様
GT730というグラフィックボードがついているので手持ちのボードとの性能比較をしてみました。
このPCには MS Officeは載っていませんが、互換性のあるLibreOfficeというフリーソフトがインストールされていたのでその中のExcel同等のソフトで性能グラフを作ってみました。
ー上のグラフの性能の単位はベンチマーク値 累積数ですー
ー GTX760は前のPCに取り付けていたボード ー
見てのとおりこのPCに取り付けられていたGT730は大変非力です
3.グラフィックボードの換装
(1)まずGT730を外して、GTX1050Tiがスロットに挿せるか確認しました。
取り外す前のGT730、ファンレス、ヒートシンク冷却タイプです
取り付けてみたGTX1050Ti
取り外したGT730、厚さが1スロット分ならESPRIMO PCに挿せるんですがファンレスなのに2スロット分の厚さがありました、残念!
(2)GTX1050Tiのドライバーインストール作業
以前取った手順は、
①本体DVIにディスプレイをつないで、該当ドライバーインストーラをダウン
ロード、保存
②新しいボードを取り付け、ボードのDVIにディスプレイを接続
③電源ON、Windowsが立ち上がると小さなWindouws画面が表示される、正常
画面に設定を修正
④ドライバーインストーラを走らせてドライバーをインストール
今回は、次のようになりました。
① GT730を外した状態で、ディスプレイを本体DVIに挿してGTX1050Ti用の
ディスプレイドライバインストーラをNVIDIAからダウンロードしました。
②GT730からGTX1050Tiへの換装なので既存のGT730のドライバーを削除する
つもりで、ダウンロードしたインストーラを走らせてしまいました。
「ハードウェアの互換性なし」メッセージが出てインストールが中断。
GTX1050Tiを挿してないので当たり前といえば当たり前でした。
③GT730のドライバーを納めてあったフォルダーを手動で削除
④GTX1050Tiを取り付けて様子をみる
グラフィックボードをつけると本体DVI端子は使えなくなるので、ディスプレイは
GTX1050TiのDVIに挿しました。
しかしボードのドライバがインストールされてないので画面表示が出そうもあり
ません。したがってドライバーインストール作業そのものができない。この矛盾は
どうすればいいのか?と迷いながら電源ONしてみました。
→ メーカーロゴ(hp)、Windowsマークが出た後は画面真っ暗なまま5分以上待って
もなんの変化もありません。インターネットケーブルは挿した状態のままでし
た。
「マークゴが出たということは、Windowsがグラフィックボードを新しいハード
ウェアとして認識した」ということを後で知りましたが。
[注]トラブル回避のWeb情報からDDU(display driver un-installer)ですべてのディス
プレイドライバーを削除してクリーン状態からインストールすればよいのかとも
思いましたが、BIOS操作も含む作業手順が複雑なのでこの案は却下しました。
⑤放置によるドライバーインストール
「新しいボードを取り付けてインターネット接続状態で放置しておくとドライバー
が自動的にインストールされる」という情報があったのでそれを試してみることに
しました。
そこで、いったんシャットダウンして再び電源ONにすると、解像度は最適でない
もののWindows画面が表示されました。④で様子を見ていたことがたまたま放置
インストール条件に合っていたものと思われます。
画面設定を修正して、NVIDIAのドライバーインストーラを走らせたところ無事終
了しました。
⑥確認
再立ち上げして、ディスプレイアダプタの状態をデバイスマネージャとGPU-Zと
いうフリーソフトで確認しました。
⑦放置していてなぜドライバーがインストールされたのか
放置している時になぜNVIDIAのGTX1050Ti用ディスプレイドライバーが自動イン
ストールされたのか調べてみると、これはWindows11のドライバー自動更新機能の
働きによるもののようです。Windowsがハードウェア構成を常時監視してWindows
アップデート機能を使って必要なドライバーを調べてインストールするようです。
したがってインターネット接続状態での放置が必要で、今回は前の作業でインタ
ーネット接続していたのをそのままにしていたので、条件を満たしていました。
ー END ー











































