最近、通訳のお仕事と全く関係ない韓国語のドラマや映画ばかりを観ていましたが、実はちゃんと英語のドラマも鑑賞しております
英語や仏語の作品の場合は、ちょっとした会話だけでも語彙増強につながりますから、自分の中では半分仕事と思っているんですよね。
自ら使いたい巧い表現だったり、最近流行りのワードだったり、或いは全く未知の世界そのものさえも、知ることでより強くなれると思っているの。だから、各言語毎に「表現ノート」なるものを用意して鑑賞しているんです。
そんな中、そういう観点からも力作を発見
大好きな政治ドラマで、舞台はアメリカ大統領府。
主役はすっかり渋いオヤジになったキーファー・サザランド
(←若い頃は、基本、いたずらっ子のボスとか悪い役が多かったもの)
「24」での人気もすさまじかったですね~。
あの時と展開の早さが似ているような気もします(^^♪
この映画、主人公が大統領。いろいろと起きるドラマに対峙する周囲も首席補佐官や報道官や他の議員たちやメディアたちや大使たちということで、彼らが話す言葉のレベルがとても高いんです。ストリートではないけれど、内輪では政治家や弁護士はこういうしゃべり方をしているだろうなぁって。
もちろん受動的には聴けば通訳できるけれど、能動的に使いこなせていない、だから率先して使いたい~って思う表現の宝庫でした
1話観て、A4ノートに1から2頁分の表現集が出来たのは、このドラマが初めてかもしれません
Designated Survivor
邦題は
サバイバー:宿命の大統領
画像はお借りしました。
シーズン2までは20話で、一度、打ち切りになりかけた後のシーズン3、こちらは10話で終了しました。
まぁ、最初のコンセプトが良かったわぁ。
年単位で準備して、国民から直接選ばれて大統領になるアメリカですが、キーファーが演ずるトム・カークマンは、もともととは都市計画などの大学教授。政治家ですらありません。
大統領に都市開発庁の長官に選ばれたまでは良かったのですが、やはり訴えてきた都市開発プログラムが予算など政治的関係で却下され、しまいにはその長官のポストを外されたその日は、大統領の一般教書演説の日でした。
アメリカでは最重要ポストが一同に会するリスク分配のため、大統領が指名したDesignated Survivor「指定生存者」制度があります。
ポストを外された日の夜、トムはそのDesignated Survivorに指定され、妻と一緒にTVで議会議事堂でのスピーチを聞いていたのでした。その時、いきなりスクリーンが映らなくなり、窓からは爆破された議事堂が…そして、彼以外のすべての議員が殺害されたことが分かったのです。
政治経験も全くないトムが、あれよあれよと世界で一番孤独なアメリカ大統領に就任した夜となったのです。
心の準備が出来ていないのは家族もそう、そしてスタッフたちも。
「成り上がり」大統領は、大統領を始め、アメリカ議員を抹殺し、議会爆破の真犯人を探しつつ、国内、国際問題にも対峙していかなくてはならないのです。
信じられるのは一体、誰なのか?
経験はないが、誠実さはあるトムはいくつものチャレンジに直面します。
あれや、これやと言うメディアに対して、どのような姿勢で臨んでいくのか?
本当にすべてが初尽くしの中で、トム、有能な弁護士だった妻のアレックス、長官時代の補佐官エミリーに加え、亡くなった大統領の首席補佐官代理だったアーロンがトムにより経験を買われ、首席補佐官へ!
また、大統領の声であるホワイトハウス報道官には、もともと前大統領のスピーチライターだったセスが担当することになります。
主力チームの大奮闘で、徐々に次期選挙までに、大統領としてすべきことをする姿勢が国民にも伝わっていくのですが、国内外での課題は多く、そして大きく、秒刻みで対応しなくてはならないほどなのです。
シーズン1でのクライマックスは議会爆破が海外のテロ組織という理解で進んでいたのが、なんと背後にアメリカ人たちが関わっているということを掴むのです。
同国人同士でこんな卑劣な行為ができるのか?と、恋人をその爆破で亡くした有能なFBI捜査官ハンナがその首謀組織を必死に暴こうとするのですが…。
本当に面白いストーリー展開でした。
まぁ、出発点が素人政治家でしたから、職務を通して、大統領になっていく過程を観させてもらったなぁというのが実感です。
こちらがオフィシャル・トレーラーになります。
シーズン2までは面白かったです
シーズン3は、棚ぼたながらも大統領になったトムが大統領選挙に「無所属」で立候補し、当選を目指すストーリーになっております。
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