アウェイク
駄目だと思った時には、地に頭が着いていた。
相手の拳は矢よりも速く、顎を撃ち抜いた。
膝から落ちる感覚が、アトラクションのようで、
ふと笑みを浮かべると、相手は余裕があると踏み込んだ。
それが間違いだった、相手の足元には瓶が転がる。
僕が持ち合わせた武器が、今になって効果を与える。
踏みつけた相手の足が、斜めに上がり身体が次第に傾く。
無重力に浮いた二人の身体が、優しく何かに包まれた。
のも束の間、さっきの場面に逆戻り。
互いに地に臥せって、不敵に笑うが余裕はない。
デコボコに切り立つビルの合間、相手との距離は足先一つ。
立ち上がりがけの、手元には長い鉄パイプ。
振りかざした時、奴は消えた。
逃げたのではない、消えたのだ。
地面には生々しい血の痕が広がる。
足音はなく、影もなく、月は味方せずに佇む。
とここでシャットアウト。
そこは見慣れた自分の部屋。
汚れた壁が、血の痕とシンクロする。
まだ醒めない頭を横に振り、無理に身体を起こす。
頭の上にある目覚ましは、まだ眠ったままだ。
彼が仕事をするのは、まだ先になるだろう。
今日は休んでいいよと、優しく頭を抑えてやる。
寝覚めのコーヒーは、微糖に限る。
熱めに焚いた湯を注ぎ、厚めのハムを無造作に挟んだパン。
サンドウィッチとは言えない代物、小さな朝食。
思い浮かべれば、夢の場面がフラッシュバックする。
溜め息を一つ吐いて、コーヒーをすする。
熱いのを忘れていた、舌が痛い。
洗面台に向かい、鏡に向かって舌を出す。
不細工な顔が少しは和らいで見えるだろうか。
ふとそんなことを思いつつ、玄関で新聞を拾い、
力なく開いたパンの口を塞ぐと、大きく齧りつく。
口いっぱいのハムの旨味を、堪能する前に流し込む。
熱さも和らいだコーヒーが、先程の痛みを少しリピート。
とここでシャットアウト。
揺らぐ世界の向こうに、ビンが一つ転がっている。
相手の拳は矢よりも速く、顎を撃ち抜いた。
膝から落ちる感覚が、アトラクションのようで、
ふと笑みを浮かべると、相手は余裕があると踏み込んだ。
それが間違いだった、相手の足元には瓶が転がる。
僕が持ち合わせた武器が、今になって効果を与える。
踏みつけた相手の足が、斜めに上がり身体が次第に傾く。
無重力に浮いた二人の身体が、優しく何かに包まれた。
のも束の間、さっきの場面に逆戻り。
互いに地に臥せって、不敵に笑うが余裕はない。
デコボコに切り立つビルの合間、相手との距離は足先一つ。
立ち上がりがけの、手元には長い鉄パイプ。
振りかざした時、奴は消えた。
逃げたのではない、消えたのだ。
地面には生々しい血の痕が広がる。
足音はなく、影もなく、月は味方せずに佇む。
とここでシャットアウト。
そこは見慣れた自分の部屋。
汚れた壁が、血の痕とシンクロする。
まだ醒めない頭を横に振り、無理に身体を起こす。
頭の上にある目覚ましは、まだ眠ったままだ。
彼が仕事をするのは、まだ先になるだろう。
今日は休んでいいよと、優しく頭を抑えてやる。
寝覚めのコーヒーは、微糖に限る。
熱めに焚いた湯を注ぎ、厚めのハムを無造作に挟んだパン。
サンドウィッチとは言えない代物、小さな朝食。
思い浮かべれば、夢の場面がフラッシュバックする。
溜め息を一つ吐いて、コーヒーをすする。
熱いのを忘れていた、舌が痛い。
洗面台に向かい、鏡に向かって舌を出す。
不細工な顔が少しは和らいで見えるだろうか。
ふとそんなことを思いつつ、玄関で新聞を拾い、
力なく開いたパンの口を塞ぐと、大きく齧りつく。
口いっぱいのハムの旨味を、堪能する前に流し込む。
熱さも和らいだコーヒーが、先程の痛みを少しリピート。
とここでシャットアウト。
揺らぐ世界の向こうに、ビンが一つ転がっている。
曇天
夜中の夢で目が覚めたら
背中の下まで汗かいてたら
心配になるよ鼓動もはやいし
目も定まらずに無理してるし
とりまパソコンつけて音出して
一人なのにそんな気捨てて
忘れた頃に風呂に入って
くたびれたシャツに袖通して
何かに駆られるように黙々と
朝飯食べるモグモグと
昨日の答えには即即答
のはずが迷いを悩んで奥々と
たまった何かを晴らすように
完成パズルをバラすように
集中無言ただ無情に
未完のピースを探すように
目が晴れても悲しいね
周りの皆は優しいね
一人の気持ちが分かるかい?
落ちた心に見つかる腐敗
光があったはずなのに
いつのまにか作る囲い
かいた汗を握り潰す
また深い眠りに身を投ず
背中の下まで汗かいてたら
心配になるよ鼓動もはやいし
目も定まらずに無理してるし
とりまパソコンつけて音出して
一人なのにそんな気捨てて
忘れた頃に風呂に入って
くたびれたシャツに袖通して
何かに駆られるように黙々と
朝飯食べるモグモグと
昨日の答えには即即答
のはずが迷いを悩んで奥々と
たまった何かを晴らすように
完成パズルをバラすように
集中無言ただ無情に
未完のピースを探すように
目が晴れても悲しいね
周りの皆は優しいね
一人の気持ちが分かるかい?
落ちた心に見つかる腐敗
光があったはずなのに
いつのまにか作る囲い
かいた汗を握り潰す
また深い眠りに身を投ず
まわる
飛び出す何かを見つけねば
そう信じてやってきた
無駄なんてなかったはずだ
何故だか外した道の途中で
嘆いて誰もてを差し伸べず
寂しさに暮れても苦しむばかり
自分しかいないはずなのに
弱いがために藁をも縋る
去るべく過去に代わって
明日を演じる自分がいて
手前で用意をしているはずが
無くした鞄に入れたまま
染み付いた影がぼんやりと
頭の端にこべりつく
取れない何かに取り憑かれ
うまくいかない印刷を
証拠を棚にしまったせいで
実現出来ない苦悩に駆られ
悪い輪廻をゆっくり周り
坂道のように落ちてゆく
腰を据えて待ったところで
据え膳の枯れ葉が一枚落ちる
線路を走る電車の中で
浮かんだ隣の人の印象
よくないことと分かっていても
見つからない落し物
何がしたくてしたのでなくて
何もないからしたわけで
とりとめもない感慨が頭の中で回り続ける
そう信じてやってきた
無駄なんてなかったはずだ
何故だか外した道の途中で
嘆いて誰もてを差し伸べず
寂しさに暮れても苦しむばかり
自分しかいないはずなのに
弱いがために藁をも縋る
去るべく過去に代わって
明日を演じる自分がいて
手前で用意をしているはずが
無くした鞄に入れたまま
染み付いた影がぼんやりと
頭の端にこべりつく
取れない何かに取り憑かれ
うまくいかない印刷を
証拠を棚にしまったせいで
実現出来ない苦悩に駆られ
悪い輪廻をゆっくり周り
坂道のように落ちてゆく
腰を据えて待ったところで
据え膳の枯れ葉が一枚落ちる
線路を走る電車の中で
浮かんだ隣の人の印象
よくないことと分かっていても
見つからない落し物
何がしたくてしたのでなくて
何もないからしたわけで
とりとめもない感慨が頭の中で回り続ける