コラム わたしと受験ーこのシリーズは、自己紹介も兼ねて、くま先生こと私と受験の関わりを振り返ってみたいと思います。


今回はくま先生の司法試験受験生時代です。


    

コラム わたしと受験 目次

① 浜学園塾生編 その1
「全ての始まり」


② 浜学園塾生編その2
「学びの呼吸」


③ 大学受験編
「浜学園講師になるために京大目指す!?」


④ 浜学園講師編 その1
 「講師への登竜門」


⑤ 浜学園講師編 その2「ハマる」


⑥ 法科大学院受験生時代
「生徒の前で満点宣言!?」


⑦【今回】司法試験受験編
「受験のプロならではの作戦勝ち」


⑧国家公務員試験受験編
「くま先生官僚になる」

⑨海外大学院受験編 
「最後はまさかの」

⑩まとめ
「受験で人生を切り拓け!」



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浜学園講師をやりながらの受験勉強 


晴れて法科大学院に進学したくま先生。単位が空から降ってきた学部時代とは違い、法科大学院は毎日平日一限目からあって、宿題もたくさん、授業中にもビシビシ当てられるという浜学園さながらのインテンシブなカリキュラムです。


当然アルバイトなどしている学生は皆無…なのですが、そこは浜学園講師になるため京大に進学したくま先生、


浜学園を辞めるという選択肢はありません凝視凝視


さすがに家は大学のそばに移し、平日は学業優先にしましたが、土日や季節講習を使って浜学園の講師業を継続することにしました。


この頃には浜学園の講師配置係の方々にわがままをある程度きいてもらえるようになっており、私が毎年やっていた中3最高レベル特訓、母校の特訓コースの国語の授業や小6の最高レベル特訓については、全て土日にしてもらい、かつ私が複数教室を電車で移動できるように時間割を調整していただきました。ありがたやにっこり


ちなみに、金曜は大学受験の家庭教師業(数学・物理・化学)も続けていたので司法試験の勉強は実質週4日でした。



​自分を生徒に見立てて作戦を立てる 


しかし、法科大学院の勉強、司法試験合格に向けた勉強はそんなに甘くありません驚き。そもそも法学なるものを法科大学院に入って初めて学ぶくま先生にとってはなおさらです驚き


法科大学院は法曹養成が目的の大学院ですが、法曹になるためには司法試験に合格する必要があります。


京大法科大学院の学生は基本皆さん優秀で、特に学部ですでに法律を学んでいた方々などは、司法試験に受かる力はすでに持っていて、実務に出てから役立つ知見を得るためや、研究者になるために学業に勤しんでいる人も多くいました驚き驚き


しかし、私にとってはそんな人たちは雲の上の人たちの話魂が抜けるです。私にとっては、受かった後のことはいいから、


とにかく司法試験に受からないと何もはじまらないハッ


状況です。


そこで頼るのは、もちろんということになりますスター


この頃になると、塾講師として生徒を見る目が養われていましたので、自分を生徒に見立てて、何が足りないのか、どうすれば良いのかを分析して作戦を立てました。


まずはインプットです。法科大学院は完全予習主義で、授業にあたっては、事前に与えられたケース(実際の事件をもとに作られた設例)を予習し、先生が随時学生を指名しながら学生の理解度を確かめるという方式になっています。


しかし、学問としての法学を極めるならともかく、範囲の決まっている司法試験を最短で攻略するには、予習方式は効率が悪過ぎます



そこで、思い切って大学院の授業は単位を落とさないギリギリのラインまで手を抜き司法試験予備校の予習不要のインプット用の講座を多数受講することにしました。(実際、手を抜きすぎて民事訴訟法で欠点を取り、あやうく卒業できないところでした…追試で救済されましたが、危なかったアセアセ



次にアウトプットです。


浜学園での経験から体得している、本番に向けたマインドを育成することの重要性から、本番型の試験(司法試験界では答練と呼びます)をたくさん受けることにしました。



さらに、司法試験の配点(当時は択一試験と呼ばれるマーク式試験が350点、論文試験と呼ばれる記述式試験が800点)や倍率(当時3倍程度)、得点分布、論文試験の高得点答案と低得点答案の相違などを分析し、


択一試験で高得点を取れば、論文は受験者全体の真ん中程度の平凡な答案で受かる

択一試験は中学受験、大学受験と同じタイプの勉強。間違いデータベースを回していけば、(大変ではあるが)絶対高得点を取れる  


論文試験は受験生の真ん中程度の平凡な答案であれば、答練(演習)を繰り返していけば絶対自然に書けるようになる合格者の真ん中ではなく、受験者の真ん中であることがポイント。偏差値60を取る難しさと偏差値50を取る難しさの差を思い浮かべてもらえれば!)

ゆえに、間違いデータベースをひたすら回すことで択一試験で高得点を確保し、答練を受けまくることで受験者の真ん中程度の平凡答案を書けるようにすれば、絶対司法試験に受かる!


と看破しました。この「絶対」という自信を根拠つきで持てることが何よりも大事です。



作戦通り一発合格! 


あとは決めた作戦に基づいて淡々と勉強するのみ。


浜学園の講師業も2月の高校受験の結果を見届けたのちは一時休止。5月の司法試験本番に向けて最後の追い込みをかけました。


結果は無事一発合格! 


大学院の成績はそれはそれはひどいもので、合格者の中では最下位の自信があります(笑 また、私のように法科大学院に入って始めて法学を学ぶ純粋未修者の一発合格率は、京大でさえかなり低く、一割程度でした。


そんな中でも合格することができたのは、これまでの中学受験、大学受験、浜学園講師としての経験から、


受験の本質を見抜き、それを攻略する方法を体得できていた


からだと思っています。まさに、


「受験のプロ」ならではの作戦勝ちにっこり


でした。


※ ちなみにこの択一逃げ切り作戦司法試験合格の抜け穴的戦法として問題になったようで(おそらく同じことを考えた人が多かったのでしょう)、わたしの受験した翌年から配点が変更(択一の比率を前年比半分に引き下げ)されました。


次回はこちら




    

ブログの紹介にっこり

元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記

※主な連載記事


 


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