引退ブログ『吉田琴美』 | 立教大学体育会男子ラクロス部 SAINTS 公式ブログ
#AS 吉田琴美

はじめに、平素より弊部の活動をご支援してくださっている全ての皆様へ御礼申し上げます。
何一つ不自由することなく、リーグ戦を迎えることができていることに感謝し、残り2戦も全身全霊で戦ってまいります。
保護者の皆様、OBG、関係者の皆様、これからも変わらぬご支援、ご声援どうぞよろしくお願いいたします。

本日のブログを担当させていただきます、4年ASの吉田琴美と申します。

フィールド感覚がとても優れていて、頭の切れるプレイヤーしゅうせいからバトンを引き継ぎました。

引退ブログの担当日を発表された時には、9/25なんてまだ先の話だと思っていましたが、分析やスカウティングに追われ、気がつけば学生最後の夏休みも終わっていました。

母親が引退ブログをとても楽しみにしていて、トップバッターはしんやくんなんだねとか、たいきくんって面白い文章書くねとか日々感想を伝えてくれていました。自分のブログもいろいろな方に読まれると思うと少し緊張しますね。

4年間の振り返りと感じてきたことをみなさんにお伝えできればいいかなと思います。拙い文章ではありますが、最後までお読みいただけると嬉しいです。


私は、中高の6年間は弦楽部に所属してヴィオラを弾いていたので学校内や外部でのコンサートぐらいしかやったことがありませんでした。勝負の世界とは全く無縁です。
大学に入学したときにも、最初はオーケストラに入ろうと思い、楽器を持って入部テストも受けに行きました。ですが、今ではSaintsでアナライジングスタッフをしています。

当時はとんでもない選択をしたと思います。両親を驚かせ、友人を驚かせ、中高でお世話になった先生方を驚かせ、、、。自分がこの選択肢を取れたことが何よりも驚きです。
人生で本気のスポーツなんて経験してこなかったのに、急に湧いてきた好奇心に突き動かされ
ていつのまにかSaintsに入部していました。こうしてラクロス漬けの大学生生活が始まったのです。


この通り、私はSaintsに所属するまで勝ち負けのある世界に身を置いた経験がありませんでした。

勝つとはなんでしょうか。何のために勝つことを目標にするのでしょうか。

絶対に勝ちたい、誰にも負けたくないなんて思ったことがない人生でした。何のために勝つのかなんてこれっぽっちも考えることなく生きてきました。確かに勝てたら嬉しいです。でも、結果はそれほど興味のないことで、重要事項ではなかったから勝つことへの執着心が薄かったのです。去年の入れ替え戦までは、試合結果なんで別にどうでもいいとさえ思っていました。

二部に降格してチームの目標が「学生日本一」から「一部昇格」に変わりました。入れ替え戦で負けた時から必然的に決まった目標ではありましたが、キックオフミーツの時のスライドに書かれた「一部昇格」という文字を見た時に自分たちは二部なんだ、入れ替え戦で勝てなかったのだという事実を強く思い知らされたのです。

二部であることの自覚をした時に、試合で負けたことを本当に心から悔しいと感じました。この代では日本一は目標にできないことが何より悔しかったです。
やるからには勝たなければいけない、勝ちにこだわり続けなければいけないということを初めて理解しました。

勝つとはなんでしょうか。何のために勝ちたいのでしょうか。
この問いに対する私なりの答えは、勝つとは次のチャンスを掴むきっかけとなることで、それを得るために勝ちたいと思うのだ。ということです。


話は少し変わります。
これまでSaintsのスタッフとして4年間過ごしてきたわけですが、正直に言うと、体育会のスタッフは私には向いていなかったなと思います。今更なにを言ってるんだと怒られてしまうかもしれませんね。ごめんなさい笑
好き嫌い、得意不得意、向き不向き、いろいろありますよね。私にとってスタッフ業務は嫌いでも不得意でも苦痛でもないです。むしろ楽しいし面白いとも思うのですが、おそらく、「本質的に向いてはいない」のです。


みんなはどうでしょうか?
私調べでは、Saintsにはラクロスもスタッフ業務も好きで得意で向いている人が多いように思います。
そんなことないよーって言う人もいるかもしれませんが、日々みんなのことを勝手に観察しているので、どんなところから得意で向いてるように感じたのか一人一人答えられちゃいます。

向いてはないことを薄々感じつつも、それを言い訳にしてできないことを増やすのは許せない性分なので、たくさん挑戦をしました。部内でのASの仕事の他にも、はるかとおけさんと一緒にU21日本代表のASもやってみたり、審判としてフィールドを走ってみたり、フライ管理もやってみたり。
そのおかげでこの4年間は、好奇心ベースで動いたことが増えてとてつもなく実りの多い時間となりました。直感で入部をしましたが、それは間違ってなかったのだと言い切れるほど成長でき、人としてより一層豊かになりました。

全て完璧にこなせてきたというわけではないですが、途中で投げ出さずにここまでこれた自分が誇らしいです。
そして、何より日々の練習に精一杯取り組んでリーグ戦を戦っているSaintsみんなを誇りに思っています。



残りのリーグ戦と入れ替え戦、まだ試合は続きますが、一戦も落とす気はありません。みんなもないと思うけど!!
やるからには勝ちます。強気でいきます。必ず一部昇格します。来年学生日本一にチャレンジできる環境を掴みます。



最後に、この場をお借りしてみなさんに感謝の言葉を贈りたいと思います。

【同期へ】
スタッフは喋るのも歩くのもスピードが速くて、どの話も面白いんだれけどどんどん被せて喋ってくるし、たらたら歩いてたらあっという間に置いてかれちゃうし、いつでもどんな時でも賑やかすぎるの笑
みんな1回落ち着いて暮らしてみた方がいいとも思ってるんだけど、そんなところも素敵で大好きです。
こんなに楽しい同期に囲まれて4年間を送れたことは本当に幸せだと思います。あおい、あや、さえ、はな、はるか、ひかり、ななこ、おこちれな、れな、りな、ゆい、ゆりか、ありがとう。



プレイヤーはだいぶ頼もしくなったなと思います。私が言うのも変かもしれないけれど。
4年になってもなお、おかしな言動を繰り返してしょうもないことをしているけど、心から尊敬してます。たくさん笑わせてくれてありがとう。
ここ半年のみんなの姿を見て、私も絶対に最後までやり抜きたいと思うようになりました。「寛世代」としてリーグ戦に臨めて嬉しい限りです。

ワイルドDFを貫いて、笑っちゃうぐらい点をとって、他校を蹴散らしちゃいましょう!!




【後輩のみんなへ】
プレイヤーもスタッフもみんないつもにこにこでお話ししてくれて、嬉しいです。本当に本当にかわいいです。
4年間って結構長いですが、毎日の笑顔を大切に部活をしてほしいなと思います。やっぱり部活の雰囲気ってとても大切だから、どんな時でもプレイヤースタッフ関わらず、思いやりをもって接してくださいね。
それと、こっちゃんランチ会は誰でも参加可なので声かけてね。きょうや、日程調整だけお願いします。



【おけさんへ】
いつもはるかと私を見守ってくれてありがとうございました。日本代表のASに誘ってくださったおかげで、他国のスカウティングだなんて絶対に経験できないようなことをたくさんすることができました。
4スタは舐めてるって言ってましたが、舐めてないですよ!尊敬してます。本当にお世話になりました。




長文となりましたが、最後までお読みいただきましてあがとうございました。

次は、福岡出身の九州男児、けいしょうです!!
飯能のみきとと福岡のけいしょうのコンビでフルフィールドリーダーをしてくれています。トランジションの要で、けいしょうがいるととっても心強いです。
どんなブログを書いてくれるか楽しみです!