The Stories of Us

 

”海外暮らし”をキーワードに

 

このブログ上にみんながそれぞれの物語を綴っていく参加型コミュニティです。

 

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クローバー海外生活を体験してみようオンライン座談会、不定期で開催中クローバー

 

右差し過去の開催レポ

 

 

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みなさん、こんにちは!Yokoです。

 

このシリーズを書く前は

 

右矢印 海外生活10年目の私が、新婚なのに「日本に帰りたい」と毎日惨めに生きていたわたしに伝えたいこと (全6話)

 

右矢印 海外で出会いを120%生かし自由度の高い人生を送るための5つのヒント (全6話)

 

を書いていました!良かったら読んでくださいね〜。

 

 

そして、そして、

メンバーのチャットで、一番要望の多かった「英語子育て」ネタで書いてみることにしました。

 

1 マレーシアで英語子育てをしている家族の物語④ 最終回 (全4話)

 

海外で働く日本人ママが、身近な人たち(日本人だけでなくその他外国からの友人たち)に助けてもらいながら、常に葛藤を抱えつつ完全英語で育てて来た紆余曲折を綴っています。

 

良かったら読んでみられてくださいね〜!

 

+++

 

今日は、子育てネタからは離れます

海外から日本のテレビ番組について、感じたことを書いてみたい!と思います

 

 

4月上旬は、楽しみにしていた日本への一時帰国

 

 

普段、マレーシアの自宅では、ほとんどと言っていいほどテレビを見ないので、

居間で両親と一緒にテレビを見ていました。

父も母も見ている、というよりは、

テレビはつけっぱなしだけど、他のことで手は忙しく動いているので、

別にずっと見てる訳ではなさそうでした。

わたしだけ上げ膳据膳で暇だし(お母さんありがとう笑)

テレビが珍しいのも手伝って、

ひたすらニュース、ワイドショー、バラエティ、と見まくりました!

 

 

一番気になったのは

 

サッカー日本代表のハリル元監督を解任することを発表する記者会見

日本サッカー協会の田嶋会長が険しい表情でその理由を語っていました。

 

 

「試合に勝った負けたで更迭を決めたわけではありません。

 <中略>

 選手とのコミュニケーションや信頼関係が薄れてきていました。

 そして今、総合的な判断をして、今回の決断に至りました。」

 

画像はこちらからお借りしました

 

 

・・・田嶋さん、めっちゃ辛そうでした。

 

こういう表情の人、わたしの人生でも、過去に何度か遭遇したことがあります。

 

 

なすすべがなく、苦渋の決断をした人の顔。

 

 

わたし、この記者会見の中継に釘付けになってしまいました。

そして、田嶋さんの表情を見ながら、なんとなく分かっちゃったんです。

 

 

(あくまで自分で感じただけなので、

間違っているかもしれないという前提で、続きを読んでいただければと思います)

 

 

きっと、この会見で話されていることって、

ハリル監督の合意の上ではないんだろうなって。

 

 

本人としっかり話し合った上での決断ではなく、

あくまで日本サッカー協会内での「総合的な判断」で。

一番監督にとっては屈辱的な「更迭」扱いになった。

 

まるで犯罪者を糾弾するかのように。

 

 

ハリル氏以外の人の「合意・総意」を取り、

「階層主義的」なために、

協会のトップである田嶋さんが全ての責任を取り、

メディアに記者会見をしている。

 

ハイコンテクストのコミュケーションスタイルで

全てが進行してしまったがために、こうなっちゃった。

それを全部背中に受けてカメラの前で話している田嶋さん。

 

そう感じ取れました。

 

円満に解決出来たなら、人はこんな表情をしない。

そう思ったのがその理由です。

 

 

(しつこいですが、あくまで私が感じただけなので、

間違っているかもしれないという前提で、さらっと読んでいただければと思います)

 

 

東洋経済のちょっと古い記事ですがこちらを参考にしています

日本人が「黙って忖度」ばかりする根本原因

 

 

日本は世界で最もハイコンテクストな国。

 

その特徴は、

「少ない言葉で全体像を伝え、言葉の裏側を察してもらう」

「ネガティブなフィードバックを避ける」「対立回避型」

のコミュニケーションスタイルを好む国だということ。

 

「口下手」「ツーカーの仲」とか

「あの人は私のこと分かってくれるから大丈夫」とか、

「KY」とかも、

ハイコンテクストの意識から出た言葉だと思います。

 

 

 

さて、本題に戻ります。

これまで、日本サッカー界に貢献してきた人を、

こんな風に追いやってしまって、本当にいいのでしょうか。

 

もっとぶつかり合って、意見を戦わせて、

本音のコミュニケーションが出来たら、

こんな風にはなってなかったのではないでしょうか。

 

たとえ、今は上手く行っていなかったとしても、

今があるのはあなたのお陰です、と感謝を伝えた上で、

もっと本質的なことを話し合えば、

解決できたことが本当はもっとあったのではないでしょうか。

 

だって、サッカーを愛するもの同士ですから!

 

本当に残念でなりません。

 

フランスに帰れば、

40年以上もサッカーに関わってきて、

過去の数々の偉業を成し遂げた功績があり英雄であるハリル氏が、

日本人から受けた冷遇を

どんな風に人々に話していくのでしょうか・・・

 

 

 

その数日後、

やっぱりハリル氏がめっちゃ怒ってるらしい

という報道がありました。

 

うん、それは当然だ!!!!!!!!!!

 

 

 

それからさらに1週間、

昨日ハリル氏が日本に戻ってきてメディアの前で、

通訳さんを通して涙ながらに悔しさを語る姿を見て。

 

 

涙が止まらなかったんです。

 

 

涙の理由は、わたしが通訳を生業としているというのもあるし

海外で11年も暮らしてきて、

住んだ国がアメリカとマレーシアで両方ローコンテクストだったから、

(ローコンテクスト:言葉がその人の気持ちのそのものであること)

これまで本当にいろんな場面で苦労してきて、

ようやくたどり着いた答えが、

「一つ一つの言葉を

 相手に分かるように伝える努力が必要だ」

ってことを痛感しているから。

 

 

これまでハリル氏を支えてきた通訳さんがこらえきれずに嗚咽している映像は・・・その無念さを物語っています。

 

 

 

これから海外と向き合おうとする日本人は、

ローコンテクストなコミュニケーションスタイルを意識して学ぶ必要がある

そのためにライフコーチ・通訳である私が出来ることは

人生を賭けてやって行こう!

と決意をした出来事でした。

 

 

陽子