社長が店舗開発を担っているうちは、
そうした難題を解くことなく、
一か八かという賭けをしながら出店しても、
最終責任は本人=社長が取ることができます。
しかし、
最終責任を取れない担当者が店舗開発を行うときが問題です。
そして、
どんなに大きな会社になったとしても、
この点が一番大きな問題であり、
会社が抱える一番の弱点でもあるのです。
店長が店舗開発の最有力候補
さて、
店舗開発を務めることのできる人、
店舗開発によって店数を増やし、
売上と利益を増加せることのできる人は誰でしょう。
それは、あなた、店長です。
店長なら日々の店舗運営を通して、
どうしたらお客さまを増やせるか、
お客さまと接するにはどうしたら良いかを始め、
その店舗運営の基準、
サービスや品質保持、
店内外装の清潔さや美しさのメンテナンス、
これを実現させるための従業員の確保からトレーニング、
士気の向上、
評価や時給の査定、
隣近所の店との付き合い等々さまざまな知見を持っていて実践をしています。
そして何よりあなたの店のブランドの長所・短所に精通しています。
このことが立地を見抜く上で最も重要な鍵なのです。
例えば、
あなたのチェーンのブランドが1F路面でしか営業できないという限界があったとします。
そうすると、
2F以上の空中階や地下階という立地を失うことになります(図2参照)。
図2 大戸屋へ上がる階段
大戸屋は開業当初から2Fや地階での出店にこだわり、お客さまを誘導できるだけの商品とサービスの魅力アップに磨きをかけてきた。営業力で立地上の不利をカバーする戦略と言える。
家族連れのお客さましか対応しないというようなサービスなら、
住民の少ないオフィス街立地での展開は難しくなります。
お客さまを機械的にしか扱わないようなファストフードでは
郊外の可処分所得が高い住宅地での顧客獲得は絶望的でしょう。
つまり、
立地や商圏の見極めには、
運営される店の商品やサービスの現状(「理想」ではありません)を知っている人=
店長の知識と経験が不可欠なのです。
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林原安徳:有)ソルブは、立地と高精度/売上予測で「不振店」を根絶します。
電話 03-3538-6603 メール問合せは、こちら
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引用元:店長の経験がなければ店舗開発をしてはならない理由 連載109・・・
高い給与を提示すると
「店舗開発のプロ」
を多く採用することができます。
そして、
「プロ」は、
たくさんの人脈や情報ネットワークを持っています。
だから、
すぐにでも「優良物件」を見つけてくることができます。
そして、
物件の取得・契約方法についてもさまざまな専門知識を持っていますから、
企業経営者はその見識に圧倒されてしまうでしょう。
「社長、今を逃がすとこんな良い条件の物件は二度と手に入りません。
だから、すぐに契約しましょう」
と急かされたら、
社長はすぐにでも契約書にハンコをついてしまうでしょう。
しかし、
断言できます。
契約を急かす案件は絶対失敗します。
3日以内、
1週間以内などと区切ってくる契約は、
まず、
問題があると言って100%間違いはありません。
物件情報や契約店数を増やすことは「プロ」でなくても誰でもできます。
しかし、
店数を増やすことは本来の目的ではありません。
収益を増やすことです。
収益を増やせないなら、
店数は増えなくても、
たとえ減っても良いのです。
これが正しい経営判断です。
「無理をしない」、「立地を見極める」、「店長を活用する」、
これが店舗開発の3大原則です。
この3原則を守ると、
急速な店舗展開は難しくても、
確実に収益を上げ企業は成長します。
ですから、
これからがあなた、店長のチャンス。
店長としてのスキルを磨いて、
将来のステップアップに備えましょう。
図3 トマトアンドオニオンのホームページ
子供連れのファミリー客に抜群の人気があるトマトアンドオニオン(店舗数55店舗、2017年8月現在)。しかし、このお店はほとんど郊外ロードサイドばかりで、都市部オフィス街には出店していない。
図4 マクドナルドの公式サイト
昔からマクドナルドは“単なるファストフードではない”ことを強調してきた。ファミリーを大事にするレストランでもあり、食材へのこだわりやデリバリーなどの特別なサービスもしていることをトップページでしっかり表現している(こうしたことを他のファストフードでは殆ど行っていない)。これがこの企業に多様多彩な立地で成功させた原動力だ。
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店長のあなたは、
「店舗開発」という職務をまだ知らないかもしれませんので、
今回は「店舗開発」についてご紹介しましょう。
この職務は、
簡単に言うと、
お店になりそうな不動産物件を探し、契約する仕事です。
これを専門に行って給料をもらっている部署があれば「店舗開発部」のように呼ばれます。
まだ、
会社が大きくないうちは、
社長が行っているでしょう。
10店舗以上になったとか少し大きくなると専任の担当者をつけ、
さらに20~30店舗となれば、
さらにもう一人という具合に増やしていきます。
とは言え、もちろん誰でもできるわけではありません。
店舗開発の目的
社長が店舗開発を行っているときは心配ないのですが、
誰かに任せるとなるとこの「目的」を明確にしておかないととんでもないことになります。
目的は店舗を増やすことでしょと思ったら間違いです。
店舗が増えるというのは、
あくまでも一つの結果であって目的ではありません。
目的は単純、
「売上を増やし、利益を増やすこと」
です。
ですから、この目的を達成できるなら、
店数は同じでもかまわないわけです。
また、
売上は増えたが、利益が減ったというのもいけません。
既存の店だけではどうしても、
売上や利益が限界に来てしまいます。
そこで、
新しく店を出して、
この限界を突破しなければなりません。
そこで、店舗開発の登場です。
ということは、
何でも良いから物件を探して契約ということにはなりません。
売れる店、利益が出る店になる物件を探さなければいけません。
そのためには、立地の良し悪しを判断しなければなりません。
しかも、
利益が出るかどうかを確実に知るには、
売上を高い精度で予測しなければなりません。
だから、
店舗開発は難しい職務なのです。
立地の見極め、売上予測という難題を解かなければならないからです。
図1 ある御三家企業の店舗数推移
21世紀に入った当初、この業界は、企業BとCが1、2位を占めていました。しかし、この2つの企業は「立地を勘と経験だけに頼って」店舗開発を行ってきました。これに対して、遅れて参入した企業Aは、社員を育て立地を厳選させる店舗開発を行ったのです。そして、2005年にC社を、2008年にB社を抜き去り1位になりました。
はやしはらやすのり
売上予測コンサルタント。有限会社ソルプ代表。日本マクドナルドで出店調査を担当。独自に深めた立地理論をもとに 200 社以上のチェーン企業 の経営者、多くの起業家をコンサルティングしている。著書に『実践 売 上予測と立地判定』 (商業界)、『最新版 これが「繁盛立地」だ!』 (同文 館出版)など。東京大学卒。 http:// sorb.co.jp
(今回も不要です)
「統計てきめん」の地図使用承認( C)昭文社第 55G15号
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これで、
お客さんが働く地区、事業所が分かればあとは簡単です。
あなたは、
チラシ・優待券・無料券と店長としての「名刺」を以って、
事業所訪問するだけです。
ただし、
訪問する事業所には「優先順位」をつけなければいけません。
優先順位は、
来店される頻度の高さ、事業所の大きさでつけましょう。
「いつも自社の社員・従業員がお世話になっている店の店長が訪ねてきた」
となれば先方の事業所も、
あなた(店長)を無碍にはできません。
受付の人も快く応対してくれるに違いありません。B毎日違った人が訪れる立地
ではどうでしょう?
Aのようなやり方はできません。
この立地で、行う販促は
「その日限りの特別扱い」
です。
この立地で、
「また来てね=スタンプカード」や
「次回無料券」
は役に立ちません。
お客さんはその日を逃したら、
2度目はずっと後になるからです。
そういう人は
スタンプカードも無料券もすぐ捨ててしまいます。
「その日限りの特別扱い」
に無料券を渡してはいけません。
価格なら
「その日限りの3割引き」
でじゅうぶんです。
もちろん、
「その日限りのメニュー」
でも良いですし、
「その日限りのサービス」、
「その日限りの特別席」
でも良いのです。
そのチラシを1000枚。
これをTGのある場所で配布します。
TGが遠ければ店の前でもけっこうです。
手渡しする時に必ず伝えるメッセージがあります。
それは、「本日限り」であることです。
チラシを受け取る人々に
「私は今日はなんてラッキーなんだ」
と思わせる
(実際にそうなのですからウソにはなりません)
ことです。
その人は、
あなたの店に行かずにはいられない気持ちになるはずです。
そして、5%、20人に1人の割合で新しいお客さまが来てくれます。
AとBの両方ができる立地もあります。
立地を活かした販売促進、どうかお試しあれ。
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引用元:同じ人が毎日来る立地と毎日違う人が来る立地 連載108-3
両方に共通していることは、
どちらも店の周辺に住んでいる人よりも、
隣りの街、隣りの都道府県、遠い地方などから、
人々が集まってきているという点です。
遠くから“薄く広く”来る人ばかりなので、
商圏を設定できないのです。
でも、
両方の違いは決定的です。
それは来街する目的です。
前者は「お金を稼ぐ」ために来ます。
学生は稼ぐことは主目的ではなく「学ぶ、勉強する、研究する」ことですが、
少なくとも「遊ぶ」ためではありません。
一方、後者は、
まさしく「遊ぶ」「欲しいものを買う」「楽しむ」「くつろぐ」「食べる」ために街にやってきます。
すると心理的には真反対ということがお分かりでしょう。
前者は、抑制された心理状態、
後者は解放された心理状態です。
どちらのほうが、
売る店、食べる店にとって嬉しいお客さまになるでしょうか?
もちろん、後者です。
かといって、もちろん、
前者の立地でビジネスチャンスが無いわけではありませんからご安心を。
販売促進の相手は誰か、そして何をするか。
では、販売促進するための手順を考えてみましょう。
図2 A5の半分の大きさに印刷して使うと良い。
A:毎日同じ人が来る立地
では、その同じ人である働く人・学ぶ人。
つまり、サラリーマンやOL、学生がお客さんになります。
彼らは、店の回りに住んではいませんが、
働く場所、学ぶ場所、
つまり、
事業所と学校が店の近くにあるはずです。
こうした場所がどこにあるか、
これを特定することが第一の仕事です。
これを知るのは、
簡単です。
①人々の跡をつける。
②お客さんに聞く。
③地図を見るの3通りあります。
できれば、もっとスマートにやりたいですね。
それには、
④特別な1日を設けてアンケート調査を行うと良い。
アンケート用紙と
区分けした地図を用意して
「お客さまは、どちらの地区からいらっしゃいましたか?」
または
「お客さまはこれからどちらの地区に行かれますか?」
という設問を入れると良いでしょう。
質問は2~3問に留めることが必要です。
このA立地のお客さまは
皆急いでいる人が多いからです。
地区を教えてくれた人からは
「差し支えなければ事業所名をお聞かせください」
とさりげなく追加質問をしておきましょう。
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引用元:同じ人が毎日来る立地と毎日違う人が来る立地 連載108-2
すでに、商圏についてお話ししました。
その中で、
「商圏を設定できる立地」と
「設定できない立地」
があることも知っていただいたと思いますが、
今回は
「商圏を設定できない立地」
について、お話ししましょう。
図1 SBRとは、商圏内売上構築率のこと。商圏内にいる人々が売上に寄与している割合を指す。
商圏を設定できると、
客数を増やし売上げをアップさせる販売促進のための活動は、
商圏内の地域やTGとなる施設・学校などを相手に、
チラシ・優待券・無料券などの配布やタイアップを行うことが有効ですとお話ししました。
しかし、
「商圏を設定できない立地」では、
どこの誰に対してそうした活動を行えば良いか、
すぐには見当がつきませんね。
なにしろ、「商圏を設定できない」のですから。
ところで、
「商圏を設定できない」とはどういうことでしょう?
厳密に言えば、
店の50m以内というようにとても狭いならば、
「住んでいる人」の中で
「必ず来店してくれる人・くれそうな人」を
見つけることがどんな場合でもできます。
しかし、
そういうお客さんの割合が10%未満とひじょうに少ないので、
分かったところで販売促進してもほとんど効果がないのです。
それではだめです。
「商圏を設定できない立地」はさらに2つの立地に分かれます。
「A:同じ人が毎日来る立地」と
「B:毎日違う人が来る立地」です。
前者Aは、
店の回りが事業所、オフィス街、学校等がたくさんある立地です。
いわゆるオフィス街です。
これに対して、
後者Bは、
店の回りが小売店、飲食店、大型商業施設などがたくさんある立地です。
いわゆる商店街、繁華街、商業集積街などがこれに該当します。
もちろん、
この両方に完全に分けられるとは限りませんが、だいぶ違うことがおわかりでしょうか?
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引用元:同じ人が毎日来る立地と毎日違う人が来る立地 連載108-1
本来は、新しいお客さまが増えるなら、
客数も売上も増えていくものです。
それが良い立地に安住することで、そうはならない。
そうです。
この店に必要なことはすぐに販売促進をすることではありません。
お店にどんな問題が潜んでいるかを探し出すことです。
これにはお客さまの話しを聞くことが一番です。
何らかのクレームが生じたときは最大のチャンスです。
何がお客さまに不都合をもたらしたのかを聞き取ることです。
ときには積極的に調査することも必要です。
注文待ちのテーブルにアンケート用紙をお持ちしましょう。
そして、店長やある程度の責任が持てる従業員が質問することが大事です。
図3 スタンプカードを作れるウェブサイトやアプリSC内は、
[ショッピングセンター(SC)の中の立地]
どこも良い立地であることが多く、
しかもお客さまはたいへん広域から「お金を使いに」来ています。
これは、
最高の立地にあると言って良いでしょう。
ということは、
最高のもてなしができなければ行けません。
絶対に不振店にしては行けません。
どこのSCでもテナントの業績を「入れ替え」の条件にしています。
不振店になればすぐに契約を切られてしまいます。
チェーン店企業ならその後の新たな契約がフイにもなります。
SC内でチラシや無料券を配布することが禁じられている
など販売促進は手が限られています。
となると、売上を上げる最適の方法は、
「ピーク時への対応」を改善することです。
とりわけ、
昼、それも日祝日の昼、午後です。
この時間帯でも待ち時間を減らすことができれば客数を増やせます。
客席や厨房内でのオペレーションの改善、
ピーク時間前の準備内容の見直しをすべきです。
ピーク時間帯で待ち時間が長いことはSCでの「常識」のようにたいていの人は思っています。
「待たされない」店はそれだけで大きな価値をお客さまに提供できることになります。
以上のように、立地によって、
「立地の活かし方」は違います。
あなたはどのように立地を活かしますか?
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引用元:あなたの努力のおかげで立地は活きています 連載107-3
この立地ならぜひ試していただきたいのは、
- [TGから離れているけど、その動線沿いにある立地]
TGとなる商業施設との「タイアップ」です。
簡単なことなら、
互いに互いの「ポスター」を貼りあうのが良いでしょう。
商業施設が大きくて先方の責任者と会えないというなら、
動線沿いのどこかに貼るのも良いのです。
だいじなことは、
動線上を通るけれど「店に行ったことがない」
という人を惹きつけることです。
“衝動来店”する人を増やすことです。
TGの前や動線上で「チラシ」や無料券を撒くことは大いに効果が期待できます。
人々は動線沿いの店をつねに知っているとは限りません。
むしろ、
見慣れた風景になってしまうと、
こんどはその風景にどんな良い店があるかなどは全く関心がなくなるものです。
チラシや無料券を渡されることで「初めてその店を知った」という人は多いはずです。
どんな住宅地であっても毎年3~5%の人が入れ替わります。
3年もすれば10~15%も入れ替わるのです。
半年に1回以上は、こうした告知活動をするべきです。
TGのすぐ近くにあるというのはたいへん恵まれています。
- [TGのすぐ近くにあって、固定客も多い立地]
さあ、あなたはこの状況なら普通に営業してさえいれば大丈夫だと思っていませんか?
もし、そう思っているならそれは大きな間違いです。
というのも、
恵まれた立地というのは、
常に新しいお客さまがおおぜい補充されています。
そのため、店に不満を持ったお客さまが来店しなくなっていても気づきにくいのです。
客数や売上は減っていないにもかかわらず、実はたいへんな数の潜在的な問題を抱えていることがあるのです。
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引用元:あなたの努力のおかげで立地は活きています 連載107-2
どんなに立地が良いと言われる店でも、
店の営業の仕方によってはぜんぜん客が来ず、
売上も低く利益の出ない経営になることがあります。
そんなもったいないことをしてはいけません。
立地の神様に叱られます。
自店舗の立地がどんなであれ、
営業や販売促進に力を尽くしましょう。
そこで、
今回はどんな立地にはどんな活動ができるのかについて見ていきます。
図1 TGと店の位置関係
- ①[TGから離れていて、どの動線沿いにもない立地]
- ②[TGから離れているけど、その動線沿いにある立地]
- ③[TGのすぐ近くにあって、固定客も多い立地]
これはたいていの不振店に当てはまるケースです。
[TGから離れていて、どの動線沿いにもない立地]
駅から遠い、商業施設からも離れている店です。
立地が良いと“衝動来店”のお客さまが増えます。
しかし、
このようなケースではそれはなかなか望めません。
したがって、
“目的来店”のお客さまを増やしていくことが第一です。
それには、
一度来店されたら、
「必ずもう一度」来店
してもらえるような仕掛けを作ることです。
一度でも来店してくれたひとは、
来店の前に必ず何かを期待してくれたはずです。
飲食店ならもちろん提供されるメニューの美味しさでしょうし、
提供するサービスの高さや店の清潔度でしょう。
QSCのレベルは重要です。
しかし、何を期待して来店したとしても、
期待を裏切らないQSCを提供してくれたとしても、
それだけで再来店してくれるお客さまは少ないでしょう。
もっと大事なことがあります。
「私がこの店に来たことを感謝されている」
という心の充足感です。
この充足感を提供する最大の方法は、
自然な会話です。
店長との何気ない会話。
従業員からの何気ない言葉かけがあれば、
よほどのことがない限り、
これに反発する人はいません。
このことができていれば、
「スタンプカード」や「割引券」、
「一品無料券」が無駄になることはありません。
「駅から離れているけどとっておきの店だから必ずまた来よう」
という気をお客さまに持ってもらえれば、
不振店立地でも売上は上がっていきます。
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引用元:あなたの努力のおかげで立地は活きています 連載107-1
あなたの店の近く(200メートル以内)に、
百貨店・ショッピングセンター・スーパーマーケット・ディスカウントストアなどに
代表される大きな商業施設はありますか。
もし、
あるなら、
これらも要注意です。
これらの施設では四季おりおりに、
あるいは毎月、
必ず催事をやっているはずです。
もちろん、
これは客数と売上を増やすために行うのですから、
施設の周辺に影響を及ぼさないはずがありません。
それは必ずしもプラスの影響ばかりではなく、
マイナス影響も及ぼします。
図2で、
あなたの店と商業施設、住宅地や鉄道駅の位置関係が
右の場合はプラス、
左の場合はマイナスの影響を及ぼしやすいことが分かるはずです。
図2 商業施設の催事に影響を受ける場合と受けない場合
だから、
あなたは、
そういった商業施設の年間催事スケジュールを把握しておくと、
「今週は○○(商業施設)の催事があったので、客足が遠のいてしまいました」
と説明ができるようになります。
意外に盲点となっているのが、「工事」です。
店周辺のメーン道路の工事ならすぐ目につくので分かり易いのですが、
そうではない場所はなかなか気づきません。
しかし、
あちこちで工事をしているはずです。
とりわけ年末や2~3月に集中します。
道路工事があれば必ず「まわり道」があり、
迂回せざるを得なくなります(図3)。
図3 水道工事でまわり道
通行不可になっている道路が自店舗へ向かう道なら自店の客足が影響を受けます。
ビルや家屋の建築や取り壊し、
道路の敷設・改良工事にはじまり
水道、ガス、電気等々活気のある都市部なら年がら年中工事をしています。
こうした工事をどこでやっているか、
これを掴むのは厄介です。
一番手っ取り早いのは、
店の従業員に頼むことです。
通勤途中に工事を見かけたら店長に連絡してもらいます。
競合、催事、工事
この3つの動向を常日頃つかんでおけば、
上司は二度と「努力不足」を口にしなくなるでしょう。
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