「コンピュータ・グラフィックスを考える(その1)」に続いて、今日は「その2」です。
3DCGとは別に、2D(2次元)CGもある訳で、(その技術の)用途としては、GUIのWindowだったり、製図に代るCADなどがあると思います。
フリーウェアなどで殆ど入手しても使ってはいませんが、CADの存在は知っています。業界にも依るのでしょうけれど、(事実上の)業界標準ツールがある様です。例えば、機械系だとAutoCADや建築用のフリーソフトのJW-CADが有名どころではないかと思います。普段その利用機会は少ないのですが、一方で「GUIのWindow」は既に今は当たり前なので、PCを使う時にはほぼ必ず使っています。
先日扱っていたAppleScript、その前のObjective-Cでもユーザーインターフェースにはウィンドウを利用したので、多少のプログラミングは行いました。
またそれとは別に「コンピュータ・グラフィックスを考える(その1)」でも少し触れた「X Window」は今では殆ど直接触ることはありませんが、利用はできます。例えばmacOSでは「XQuartz」がありまして、「いろんなX11アプリケーション」が紹介されていますし、
(Xlogo)
(Xeyes)
などが実際に手元で動いています。XQuartzを起動して(メニューから)「ターミナル」を起動してコマンドをタイプすればこれらのアプリケーションは直ぐに動きます。
また、X Windowもオープンなソフトウェアなので、他のOSでも試したことはありまして、
PS3Linuxで
2022-08-24「[PS3] T2 SDE(X-Window)のスクリーンショットにxwdコマンド」
2022-08-27「[PS3] T2 SDEのX-Windowに基本アプリケーション」
や
M1 Mac(macOS Big Sur)で
2022-08-18「x11 日本語表示のサンプルプログラムについて」を下記の書籍を参考に少しだけ遊んでみたことはあります。
2DCGの範疇に入れていいのかどうかは曖昧ですが、技術の流れとしては、2Dの画面でこの様な「GUI」が汎用になってユーザーにとっては随分使い易くなったのは間違い無いと思います。
今まで探した中では、グラフィック系のいくつかフリーのソフトウェアがあり、「Inkscape」、「GIMP」やCADでは「FreeCAD」が手元にあります。
ところで3DCGに関しては個人的には「Blender」(linkはWikipedia)をちょっと使用しています。
これは、3D画像の公開サイト(「TurboSquid」)から無料のBlender形式のデータをダウンロードしてきて画面に描画したもののスクリーンショットです。
このBlenderというソフトウェアは歴史も長いですが、多機能で結構使えるものだと思います。
(参考:「Blenderの易しい使い方」)
何にしても、プロでなくてもこれだけのツールが手に入り、(意欲があれば)かなりの品質の3DCG画像が作れる様な時代になっているのは、昔は想像できませんでした。
因みに、現時点のMac(Apple社)では、「AR(拡張現実)」などを視野に入れた技術開発もしている様です。
その基本技術に当たるのか、「Appleが推進する3D/ARフォーマット「USDZ」とは何 か?」の様な記事も出ていますし、とても簡単に3D画像を記述する方法も開発されています(「USD 入門編3:macOS Sierra で USD を試してみる」)。
(参考:「Mac のクイックルックでファイルを表示する/編集する」)
(参考:「Reality Composerについて検証してみた - その1 アンカーに関して」)
#追記(2023/11/13)
Windowsでの「複合現実」関連記事がありました。
「Windowsパソコンで複合現実を体験!? Mixed Realityとは?」
Linuxでの「仮想現実」の記事は
「xrdesktop:Linuxでの仮想現実の改善についてはまだ「地獄の曲がりくねった」」
が、見つかりました。