コンピュータ・グラフィックスを考える(その1) | 貯え 小道具 興味ない?

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最近は、AppleScriptなどを使って、プログラミングの練習をしていたのですけれど、昔の事から最近の事まで振り返ってみて、少しちゃんと「コンピュータ・グラフィックス」について考えています。扱ったのは「OpenGL」という「グラフィックスハードウェア向けの2次元/3次元コンピュータグラフィックスライブラリ」です(Wikipediaより引用)。

実は以前にもOpenGLをこのBlogで記事にしたことはあります。

2015-05-05「OpenGLを使ってみる」:(CentOSでのプログラミング)

2021-01-13「XcodeでOpenGLのテスト」:(M1 MacのXcodeでのプログラミング)

など。前者の記事でのリンクにあるのですが、「GLUTによる「手抜き」OpenGL入門」は大学の先生の作成されたサイトの様です。

 

今回は少し違う話で、30年位前からのPC環境での話を振り返ってみることにしました。

 

Windowsが出る前からMacの場合はユーザーインターフェースにはグラフィカルなものが使われていました。これはいわゆるGUI(Graphical User Interface)な訳ですが、PCの操作はCUI(MS-DOS等)が主流でした。一方で、コンピュータを使った画像の取扱いもCADやデザインとしてのCG(狭義の「コンピュータ・グラフィックス」)も技術開発がされていました。

 

PCの処理能力がまだそれほど高くない時代だったので、利用されるハードウェアはPCよりも高速な処理を行えるコンピュータとして、「ワークステーション」(linkはWikipedia)と呼ばれる機器で主にその様な処理はされていました。またワークステーションのOSにはUNIXが搭載されることが多く、UNIX上でのユーザーインターフェースには「X Window」システムが開発/利用されていました。

 

いわゆる「パソコン、PC」が普及し始めた頃、日本の場合はPC98シリーズなどがWindowsが発表される前は主流でしたが、作図に関してはPC98シリーズの場合だとジャストシステムの「花子」(linkは商品ページ)などがある程度使われていた様です。

 

CGの基礎技術は一般的では無かったのですが、扱われるCG、CADは使用領域が徐々に広がりました。そしてMS-DOSの時代からWindowsが主流の時代に変わりましたが、それと同時に技術的にも世界的な標準技術が取り入れられる様になった訳です。そして(広義の)コンピュータ・グラフィックスでは、「OpenGL」などの標準化された技術が取り入れられる様になった訳です。

 

今回、少しじっくりとプログラミングをしていて、「OpenGL」を久しぶりに扱うことになり、書籍

 

を試しながら、2D、3DのCGを今回改めて少し扱いました。この書籍は「GLUTによる「手抜き」OpenGL入門」のサイトを公開して下さった先生の著書で、サイトの内容にかなり近いです。

 

この書籍を試して、今のところできることをアニメーションGIFを生成して下に貼り付けました。この画像は2つの立方体を色と座標と回転角を指定して、マウスのドラッグが作れるという動画の基礎的なC言語のプログラムから出来ています。

確かにプログラムは書いていますが、殆どの内容は「OpenGL」というライブラリを呼び出す処理なので、C言語のプログラムとしてはそれ程文法的には難しくありません。重要なのは「OpenGL」という汎用のライブラリの存在です。これがあるので、簡単に3DCGが作れます。

 

因みにこのCGはMacで標準搭載の「QuickTime Player」で動画を作り(参考:「Mac で画面を収録する方法」)、AppStoreから入手できる「PicGif Lite」(linkはAppStore)という「アニメーションGIF」画像作成アプリケーション(無料)で画像にしています。)

(参考:「簡単に綺麗なGIFアニメがつくれるMacアプリ「PicGif Lite」の使い方」)

 

決して新しい技術ではありませんが、この様なライブラリの紹介が簡単にできる時代だと解ります。

 

#追記(2023/11/13)

アニメーションGIFを作る為に使えそうなWindowsの無料アプリを調べました。

Windows 10用GIF作成フリーソフトTOP5:無料でWindows10でGIFを作成

使ってはいないので、ご興味ある方はサイトをご覧ください。

 

Linuxに関してはUbuntuでの紹介の記事がありました。

Gifcurry、ビデオから独自のアニメーションGIFを簡単に作成

こちらも使ってはいないので、ご興味ある方はサイトをご覧ください。

 

#追記(2023/11/15)

GIF画像には特許問題がありました。現状では多分問題無くなっている筈です。「GIFの特許問題について」の記事を読むと、「2004年6月20日、日本においても Unisys社の特許が有効期限が切れました。これに伴い、Giam などのシェアウェアがフリーソフトとして公開を始めました。(2004.6.20追記)」と書いてありました。

(参考:「GIF特許、日本でも期限切れに」)