「M1 Macで簡単なX-Windowプログラミング」が上手くM1 MacでXQuartsをインストールしてあれば、動作するプログラムが作れる見込みが立ったので、PS3 のT2 SDEで同じプログラムが動作するかを試してみることにしました。
そのためには、M1 Macで動作確認の取れたソースプログラムをPS3に渡す必要があるのですが、このためにはFAT32でフォーマットされているUSBメモリを受け渡しのストレージとすることにしました。
MacのデスクトップにはUSBメモリを挿し込むだけでマウントできますが、T2 SDE ではmountコマンドを使う必要があります。更にそのパラメータを確認するためにはPS3に挿し込んだUSBメモリのUSBデバイス名を調べる必要があるので、まず、「Linuxで接続されたUSBデバイス名を知るための4つの便利な方法」を参照して「lsblk」コマンドを使いました。ディスク容量から「sdb1」にマウントされていないUSBメモリが接続されていると認識されていました。USBメモリをマウントするためには「いろいろなフォーマットのUSBメモリをLinuxでマウントする」を参照して、FAT32のストレージのマウント方法を確認し、
# mount -o iocharset=utf8 -t vfat /dev/sdb1 /mnt/
でマウントしました。
因みに「アンマウント」は「【 umount 】コマンド――ファイルシステムのマウントを 解除する」の「umount 」コマンドを
# umount /mnt/
の様に使いました。
「M1 Macで簡単なX-Windowプログラミング」で参照した「X Window SystemのHello World」については、ソースコードは全く同じで利用できました。ただ、ビルドする時のコマンドはコンパイルは問題無かったのですが、リンクのエラーが出たため、2行目、3行目を修正しました。
参照元のコードでは
-I/usr/X11R6/include
および
-L/usr/X11R6/lib
とX11R6を指定していましたが、T2 SDEの/usrディレクトリを
参照すると、新しいX11R7のディレクトリがあったので、
X11R7を指定する様に修正して、ビルドしてみました。
この実行結果が下の写真です。これで動作確認できたので、
X Windowプログラミングに関しては、
他のソースコードでビルドできるかもしれないと思っています。
#追記(2022/08/11)
今回試したものは、リンク先の中に幾つかある方法の中で、「Athenaウィジェット(Xaw)を使う方法」だけです。他の方法は試していません。