SILTのメンバーyukimiを特集します
サンドアートパフォーマンス集団SILT-croire-の新メンバー
yukimiを特集いたします。
静岡県出身の女性サンドアーティストです。
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デビューは、2017年11月(12月だったかな?)、某有名イタリアファッションブランドのVIPクリスマスパーティー出演。
<2>
某団体周年記念式典(名古屋ANAクラウンプラザホテル)ライブ用作品の絵コンテ制作
<3>
グランドエクシブ浜名湖14周年記念パーティー出演。
<4>
某トヨタ関連企業周年記念式典出演。会場はストリングスホテル名古屋。
<5>
社会貢献活動として、群馬県の杉の子保育園を訪問。
<6>
2018 JCI Academy フェアウェルパーティーのクロージングに出演。
世界遺産であり、日本最大名城の姫路城の前にて、パフォーマンス。
兵庫県知事、姫路市長、80か国の青年会議所のトップらがご列席。
<7>
某TV番組にて、某人気女性アイドルグループにサンドアートを指導。
<8>
某国際イベントのオープニングに出演。某有名尺八奏者と琴奏者と共演。会場は東京の帝国ホテルの孔雀の間(東西)。
某国際イベントといい、 世界遺産「姫路城」でのライブといい、 どちらもシビアな環境だったというのに、 見事にお客様を盛り上げてくれて、 SILTの新メンバーyukimiの急成長ぶりが本当に嬉しいです。
自宅で日々自主的に稽古をして画力を磨いている影の努力。
下積みなしでいきなり大舞台に立ち続けているのに、天狗にならない姿勢。
この一週間、TV番組収録や昨夜の大舞台で、かなりのハードワークでかなり睡眠時間も短いだろうに根をあげず笑顔を見せ続ける姿。
そんな中、喉の調子が悪い私に飴を買って現場に持ってきてプレゼントしてくれるんですよ。
「きっとまたお母ちゃんが喜んでくれる」って、母親想いでね。落ち込んでいる母が元気になってくれるのが嬉しいってね。 大舞台に立ち続け天狗になるどころか、親が喜んで少しでも元気になってくれることが嬉しいというんですね。
最近も、5日間かけて一緒にSILTのスタジオを大掃除してくれたんです。
そんなyukimiが、福島のKふぁーむ(特別養護老人ホームや障がい者支援等の複合型福祉施設)の夏祭りに、社会貢献活動(必要経費のみいただくボランティア)として私と共に訪問し、3ステージのライブと、ワークショップを行います。
頑張り屋の新メンバーyukimiの応援をどうぞよろしくお願いいたします!
ツイッターアカウントはこちらです。
越後妻有アートトリエンナーレ2018 大地の芸術祭 リポート(1)
越後妻有アートトリエンナーレ2018
大地の芸術祭
チェロ奏者の青月泰山さんと初めての旅でした。
青月さんは旅先で「虹」とよく遭遇すると以前から聞いていましたが、 まさか地面までくっきりと伸びた二重の虹を呼び寄せるとは。。。
最も印象に強く残り感動した作品は、マ・ヤンソン氏ら「MAD Architects」による、「ペリスコープ/ライトケーブ」でした。
誰もいなくなった一瞬に撮影していただきました。
(この芸術祭、ほとんど全てどれも撮影OKな作品ばかりでした。)
ここでコンテンポラリーダンスイベントやったらよいのでは?
1kmくらいある長いトンネルの中を抜けたところに、先ほどの作品と情景が広がっています。
トンネルの途中にいくつか横穴があって、そこにも作品が展開されています。この芸術祭で最も人気が高く、最大2時間待ちとなっているほどです。夕方の終わり近くが空いていて、並ばずに入ることができました。
「ペリスコープ」は、時間が足りなくて、足湯の作品を体験できなかったのが、残念でした。もう一度行きたいぐらいです。
http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/periscopelight_cave
レアンドロ・エルリッヒ 「空の池」
新潟県の様々エリアの砂が!
こんな色の砂が存在するんだ。。。 欲しい。。
大地の芸術祭、ひじょうによかったです。
たくさんの刺激を受けました。
その刺激が、 創作の糧に変わるまで、 まだ心の中で、 消化しきれていないです。
神々しい山間の光に、 二重の虹と天気雨。
無数の星々の瞬きと、 流れ星。
大地の息吹が、 身体中を駆け巡る。
某音楽アーティスト様のサンドアート映像「予想外の奇跡」
8月17日
あれから僕は、
越後妻有アートトリエンナーレ2018
大地の芸術祭
へと向かいました。
その間に、
あんじぃに最後のカットの作画をお願いして。
旅先から指示を出し、ディレクションをしていました。
しかし、ずっと連日のハードワークの疲れがたたり、
再びあんじぃがダウンしてしまいました。
納期延長の交渉の返事はなく、
あんじぃの回復を祈ることしかできませんでした。
8月18日
まったく予想外の、奇跡が起こったんです。
夜に、先方からの返事があったんです。
該当曲を、さらに作り込まれるということで、
納期が3週間以上伸びました。
1カット間に合っていなかったことと、
あんじぃの疲労のことを考えると、
これは大きな救いです。
曲がより作り込まれる分、
サンドアート映像のほうも、
カット数を増やして対応となります。
もっともっと作り込めます!
某音楽アーティスト様のサンドアート映像「ラストカット」
某音楽アーティスト様のサンドアート映像
進行状況です。
あんじぃあんじゅによる砂アニメーションの作画
8/5 2時間15分
8/6 11時間半
8/7 13時間50分
8/8 10時間半
8/9 5時間45分
8/10 9時間35分
8/11 3時間半
8/12 7時間45分
8/13 6時間20分
8/14 8時間
8/16 10時間20分
合計 11日間 89時間20分
ここまでで186枚の砂絵を描きました。
残りまだ1カット、それも一番難しいものが残っています。
船本恵太によるCGアニメーション、VFX、映像編集も同時進行。
8/12 5時間15分
8/13 8時間25分
8/14 12時間15分
8/15 1時間20分
8/16 5時間30分
合計 5日間 32時間55分
まだ1カット残ってはおりますが、
締切りですので、編集で補って納品です。
しかし、ひじょうに悔しいです・・・
なので、締切りを延長していただけないかの交渉を行っています。
某音楽アーティスト様のサンドアート映像「177枚の砂絵」
某音楽アーティスト様のサンドアート映像
進行状況です。
あんじぃあんじゅによる砂アニメーションの作画
8/5 2時間15分
8/6 11時間半
8/7 13時間50分
8/8 10時間半
8/9 5時間45分
8/10 9時間35分
8/11 3時間半
8/12 7時間45分
8/13 6時間20分
8/14 8時間
合計 10日間 79時間
ここまでで177枚の砂絵を描きました。
本日はダウンしておりお休みです。
残りまだ2カット、それも一番難しいものが残っています。
8月14日も、相当苦戦して、1枚しか描くことができませんでした。
船本恵太によるCGアニメーション、VFX、映像編集も同時進行。
8/12 5時間15分
8/13 8時間25分
8/14 12時間15分
8/15 1時間20分
合計 4日間 27時間15分
船本のやれる作業は終了。
あとはあんじぃの作画待ちです。
なんとか、16日の深夜までに・・・
今回の作品、ひじょうにいい手ごたえを感じています。
全編に渡り砂アニメーションとなっておりますので、
関係各所に許可をいただいて、
様々な国際アニメーション映画祭に応募したいなと思っている次第です。
某音楽アーティスト様のサンドアート映像「ノスタルジックな心象風景」
某音楽アーティスト様のサンドアート映像
進行状況です。
8/5 2時間15分
8/6 11時間半
8/7 13時間50分
8/8 10時間半
8/9 5時間45分
8/10 9時間35分
8/11 3時間半
8/12 7時間45分
8/13 6時間20分
合計 9日間 71時間
残り2カットです!
本日10日目、あんじぃあんじゅ、ものすごく頑張っています!!
船本恵太によるCGアニメーション、VFX、映像編集も同時進行。
8/12 5時間15分
8/13 8時間25分
合計 2日間 13時間40分
本日3日目、CGアニメーションとVFXが終了し、映像編集に入るところです。
締切りは15か16日と曖昧に言われています。
なんとか間に合わせなければ!
今回の某音楽アーティスト様の音楽は、
僕は、夏になると聴きたくなるんです。
今回の映像も、夏の白昼夢のような、
幼少期のノスタルジックな心象風景をイメージしました。
幻想的でポエティックな、
これまにないミニマルなサンドアート映像に仕上がることでしょう。
某音楽アーティスト様の素晴らしい詞の世界と、
ご本人様が持つ世界感と、
人生の来歴からイメージした作品です。
某音楽アーティスト様のサンドアート映像「編集開始」
某音楽アーティスト様のサンドアート映像
作画の進行状況です。
8/5 2時間15分
8/6 11時間半
8/7 13時間50分
8/8 10時間半
8/9 5時間45分
8/10 9時間35分
8/11 3時間半
8/12 7時間45分
合計 8日間 64時間40分
5.5カットくらいが終わり、残り2.5カットくらい。
難易度の高いカットを最後にとっといてあるのでまだまだ時間がかかります。
締切りは8月15日。
あんじぃあんじゅ、ものすごく頑張っています!
そして!
いよいよ船本恵太によるCGアニメーション、VFX、映像編集も開始!
8/12 5時間15分
これまで90作品のサンドアート映像を作ってきましたが、
今回の作品は3本指に入る出来栄えになりそうです^^
SILTの最高傑作は、高橋優さんの「おかえり」と、
BUCK-TICKさんの「ゲルニカの夜」だと思います。
「写真を撮らせてもらえませんか?」と言われて
一昨日、スタジオの一階で、管理人さんに
「ちょっと、お話いいですか?」
と声をかけられました。
なんかやらかしたかなぁ・・・と思ったら、 なんと、
「写真を撮らせてもらえませんか?」
と言われてビックリ!!
ポートフォリオを見せてもらったら、
レイヤーさんの写真がいっぱい。
あまりにも意外で二度ビックリ!
しかも写真のクオリティがとても高い。。。
そしてさらに驚いたのが二冊目のポートフォリオ。
誰でも知っている多数の超有名人達の婚礼写真がいっぱい!
なんと、某有名ホテルの専属カメラマンだったとのこと。
ホテル創立時からずっと。
で、秋に撮影していただくことになったのですが、まだコンセプトは決まっていないそうです。ただ、サンドアートをしているところじゃないほうがいいそうです。
これは・・・
本当に秋までに痩せないといけませんね。
20キロ痩せたいなぁ・・・(絶対ムリ!)
写真家に撮影させて欲しいと言われるのは今回で四人目。
過去には、ジェットダイスケ氏、渡辺潤一郎氏、高山基成氏の3名の写真家に撮影していただきました。
3名とも、女装写真を撮影してくださっています。
元祖ユーチューバ―であるジェットダイスケ氏は、写真の一部が動画になっているGIFアニメの映像作品を作ってくださって、YouTubeで動画投稿してくださいました。
こちらは、渡辺潤一郎氏に撮影していただいた写真です。
その後、SILTのプロフィール写真は全て、渡辺潤一郎氏に依頼して撮影していただいている次第です。
こんな感じでね^^
以下は、セルフポートレートです^^
こちらは女装時のセルフポートレート^^
某音楽アーティスト様のサンドアート映像 進行状況
某音楽アーティスト様のサンドアート映像
作画の進行状況です。
8/5 2時間15分
8/6 11時間半
8/7 13時間50分
8/8 10時間半
8/9 5時間45分
8/10 9時間35分
8/11 3時間半
合計 7日間 56時間55分
5カットくらいが終わり、残り3カット。
難易度の高いカットを最後にとっといてあるのでまだまだ時間がかかります。
締切りは8月15日。
あんじぃあんじゅ、ものすごく頑張っています!
ギリシャ映画「聖なる鹿殺 し」考察
ギリシャ映画「聖なる鹿殺し」を観ました。
ヨルゴス・ランティモス監督の作品は「籠の中の乙女」を以前に観たことがあり、注目をしている映画監督です。
「ロブスター」はまだ観ておらず、観るのがとても楽しみです。
こちらが「聖なる鹿殺し」の予告映像です。
これを観て感動し、一番観たい映画でした。
結論から言うと、大満足で、ひじょうに楽しめました。
ヨルゴス・ランティモス監督の作品特有の、
ポエティックで美しいメランコリックな映像と、
どこか滑稽な人間の様と、
冷淡で残酷な一面。
愛情の裏返し。
「籠の中の乙女」よりも洗練されていて、
ドラマにリアリティが伴っており、
ひじょうに恐ろしかったです。
大変見事なサイコホラーでした。
バリー・コーガンの名演が、この映画に奇妙なリアリティを与えています。
この映画をどう解釈するかは、観る人にゆだねられる部分が多いので、私なりに考察してみたいと思います。
以下、ネタバレを含みますので、どうぞご注意ください。
主な出演者は、
コリン・ファレル/スティーブン(主人公 心臓外科医)
ニコール・キッドマン/アナ(スティーブンの妻 眼科医)
バリー・コーガン/マーティン(主人公の患者の息子)
ラフィー・キャシディ/キム(スティーブンの娘)
サニー・スリッチ/ボブ(スティーブンの息子)
アリシア・シルヴァーストーン/マーティンの母
ビル・キャンプ/マシュー(同僚の医者)
単純に考えると、
スティーブンの患者が、手術中に死亡。
患者の息子であるマーティンが、スティーブンに復讐する。
という物語。
しかし、その復讐方法が、
スティーブンの持つ「呪い」(?)のような能力によって
行われるというのがこの映画の妙で、
この能力にかかると、
まずは足が動かなくなり、
次に食欲がなくなり、
そして目から血を流し、
その数時間後には死ぬ、
という恐ろしいもの。
この段階を踏んでいくところや、
足が動かなくなるなどの静けさのあるところが
不気味で、独特な恐怖を創り出していました。
見事なアイディアです。
この「呪い」(?)は、スティーブン本人にはかからず、
スティーブンの家族全員にかかるというのがまた恐ろしい。
しかも、この「呪い」(?)を解くには、
家族の中の誰か一人を殺さないといけないという・・・
他の家族全員を救うには、自らの手で家族のうち誰か一人を殺さなければいけないという状況、本当にゾッとしますね。
しかももし、マーティンを殺害してしまうと、
スティーブンも含む家族全員が死んでしまうという・・・
マーティンは、一体何者なのか?
結局それは、最後まで解き明かされません。
しかし、ヒントは作中にちりばめられています。
最も印象深いのは、
マーティンがスパゲティミートソースを口いっぱいに頬張り、
口のまわりを汚しながら、
アナと二人で会話するシーンでした。
父が、スパゲティを、フォークに巻いて食べていた。
自分は父のその食べ方を受け継いだ。
しかし、多くの人々がそうやって食べるということを知った。
その時はショックだった。
父が死んだ時、以上にショックだった。
マーティン恐ろしい。。。 かなりのサイコパスぶりですよね。
スティーブンの妻アナは、淡々と現実を受け止めて、最後まで静かに対応をしているところが印象的でした。
同僚のマシューから情報を聞き出すために、エッチなことまでしてあげるほど潔く、そして、スティーブンがマーティンの父親の手術に失敗して死なせてしまった時に、お酒を飲んでいたという事実を聞き出します。
そして、マーティンと二人きりでの話し合いで、マーティンの父親を殺したのはスティーブンであって、自分や子供達は無関係だと言います。すなわちそれは、私と子供達を救ってくれ、恨むならスティーブだけを恨み殺してくれと、交渉をしているというわけです。
冷静で冷酷で、実は恐ろしい側面を持つ女性です。
マーティンもまたしたたかで、アナに対し、自分の母親とスティーブが、いい仲なんだと、不倫をしているかのような嘘をついて、家族がバラバラになるよう仕向けています。
実際、マーティンの母親は、スティーブを狙っています。それを知っているマーティンは、二人がいい関係になるよう仕向けてもいます。自宅に食事に誘い、三人で映画を観ようといい、途中で眠くなったといって二人きりになるようなシチュエーションを作っています。そして、母親はスティーブの指にしゃぶりつくという大胆な行為に及びましたが、それでもスティーブは断って帰っており、いい夫です。
なぜ、マーティンがスティーブを殺そうとしなかったのか?という疑問があるわけですが、その理由として、母親のためだったということが考えられるわけです。
マーティンは、スティーブのことをどう思っているのか?と聞かれたときには、同情していると応えていました。おそらくこの言葉も嘘ではないだろうと思います。
それと、息子がまず呪い(?)にかかり、次に娘が呪い(?)にかかり、次はアナの番が来るはずだったわけですが、結局最後までアナには呪い(?)はかかりませんでした。これも謎の一つです。単に、まだこれからだったということも考えられますが、息子のあとに、けっこうすぐに娘も呪い(?)にかかっていることを考えると、不思議ですよね。
私が思うにですが、「レモネードが美味しかったから」なんじゃないかなって思うんです。ニナの作ったレモネードがとても美味しいとマーティンが驚いている場面がありました。母の作るレモネードも美味しいだ、久しぶりに作ってもらおうかなと。つまり、ニナには最初から呪い(?)をかけていなかったのではないかと思うわけです。
ニナも、スティーブに捕らわれ暴行を受け監禁されたマーティンを逃がしています。医者らしい判断なのか、女性らしい優しさなのか。ニナだけが呪い(?)をまのがれていた事実に対し、何かしらを感じていたのかもしれません。あるいはしたたかに、監禁していても問題解決にはならないと判断しただけか。これが一番しっくりくるかな。
次に、スティーブンの娘キムですが、この子も、最初の頃のスティーブンのように、マーティンに好意を寄せていき、それはとうとう恋心にまで発展してしまいました。服を脱いで、ベットに逆さまに寝そべって誘うという、自分の母親とまったく同じ方法で男を誘惑するという。まあおそらく、母親のそうした姿を覗き見た経験があるのでしょうね。こうした細かい演出がまた素晴らしいですよね。
マーティンに感化されて、いつの間にかタバコも吸うようになってしまっているし。マーティンの能力が少しだけ伝染もしているようで、父スティーブンが、マーティンを殺害しなかったという選択は正しかったと言いだしたりしています。
このキムという女の子も、母ニナのように、したたかな面があって、これも女性らしさなのでしょうか。監禁されているマーティンを助け、二人で一緒に逃げようと話を持ちかけています。だから、歩けるようにしてと。これはつまり、家族を見捨てて、自分だけ助かろうとしたということです。思春期の少女の若気の至りともいえますが。
結局は、マーティンは誘いにはならず、キムは一人で這いつくばって、家の外に逃げ出しました。全てから逃れようようと、もはや現実逃避です。
そもそもマーティンは、いったいどこまで自在に能力を操れるのでしょうか?
これについては、歩けなくなったキムを、一時的に歩けるようにしたという場面がありました。なので、マーティンは自分の意思で、この呪い(?)のようなものを解くことができることが、映画の中できちんと示唆されています。
マーティンは、スティーブンに色々なルールを詳しく伝えています。手慣れた様子であることから、過去にも似たようなことを何度か経験してきているのではないかと推察できます。
最終的に、妻のニナも、娘のキムも、息子のボブも、三人ともが、スティーブンに対し、媚びへつらいはじめます。つまり、自分がターゲットにされないために。
「理不尽な環境での、父親による家族の支配。」
これはまさに、ヨルゴス・ランティモス監督の過去作品「籠の中の乙女」と同じシチュエーションですよね。ヨルゴス監督の一貫したテーマなのでしょうか。
結末としては、スティーブンは自分で選ぶことはできず、三人を縛り上げ、布袋で頭を隠し、そして自分も頭を隠して、ライフルを構えてグルグルと回り、ランダムの発射して、誰かに当たるまで続けるという・・・
恐ろしいですね・・・
狂気を感じますが、平等な愛も感じるという・・・
自分で、自分の愛する家族を殺さないといけないとは、自分が死ぬよりも辛いのではないでしょうか・・・
これ以上の復讐はないとも言えますね。
結果、ボブが死に、ニナとキムは助かりました。歩けるようにもなりました。
ラストシーンで、親子三人でダイナ―でハンバーガーを食べているところに、マーティンが偶然入ってきて、三人に気がついたときの表情・・・
あ、いたんだー、くらいの日常感を感じさせる表情・・・
どうしたの?そんな浮かない顔して?くらいの表情・・・
恐ろしい・・・・・・
気まずそうに、そして、恐れるように、恥じるように、隠れるように、なんとも言い難い感情を感じさせる表情で、家族三人が店を出ていく様・・・・・・
「酒を飲んで心臓の手術をし、失敗して患者を死なせてしまった。」
そもそもの非は、主人公スティーブンにあるわけですしね・・・
なんとも言えないメランコリックな気持ちにさせられる映画でした。
全体に流れる静かな恐怖の空気感が、なんともたまりません。
さあ、次はヨルゴス監督の「ロブスター」も観よう!
楽しみで仕方ありません。






















