なんだか、モヤモヤとしているとき、私はいまだに「竜馬がゆく」を読んでいる。
その中に、
「それをよんでは、わが磊塊を慰撫している」
という文がある。
流人となった岩倉具視が言ったことだ。
蟄居の身であることで、気持ちが萎え、滅入って、ついに死のうとおもうことさえあるとき、
岩倉自身が自分のために編集した詩歌の抜きがきを読む。
その作者はすべて故人で、またそのことごとくが国事にたおれた勤王の志士のもの。
「それをよんでは、わが磊塊を慰撫している」
磊塊というのは石のかたまりのこと。
男子の腹中にはみな磊塊がある、と古代中国人はいった。
男子が酒をのむのはそれを焼くがためだという。
意味は鬱勃たる心情といってもよいだろう。
、、、、さ、私はまだ磊塊とまではいかないけど、、
それを酒で焼きますかいの~~