失敗から学ぶということが組織としてできるかどうかがこれまでも、そしてこれからも死活的に重要なのですが、我が国の状況は愕然とするばかりです。
太平洋戦争時に珊瑚海海戦といって日米で世界の歴史上初となる空母とその艦載機の機動部隊による大規模な艦隊決戦が行われました。日米ともにそんな大規模な戦いはやったことはなく、空母が撃沈され双方に大きな損失が出ましたが、この経験からアメリカでは大きな戦略・戦術転換が図られました。
アメリカ海軍は空母を中心とする打撃陣の陣形と対空攻撃方法を見直し、航空機搭乗員の育成、無線傍受と運用方法などいくつかの大きな変換を行いました。搭乗員育成では、機体操縦に長時間をかけなくてもできるような操縦性向上、機体の防弾性改造などが採用されました。
その後ミッドウェイ海戦では判断ミスなども重なって大打撃を受けることになりました。しかし問題は珊瑚海での経験を日本側はアメリカほどに深刻に受け止め変更もしなかった点です。(もちろん、勝敗には工業生産力や物量の違いが大きな要因であったことはいうまでもありません)
で、この状況を今日に照らして振り返ってみるとどうでしょう。
・なぜバブル崩壊が長引き失われた30年になったのか? 大蔵
省や日銀の行ったことは正しかったのか?
・少子高齢化で働き手がいないので、外国人を入れて賄おうと
したことは本当はどうだったのか。
・郵政民営化で何が改善されたのか。国民はどんな恩恵を受けた
のか?
・3.11の災害で再生エネルギー、太陽光にシフトしたことは正
しいことなのか?
・コロナワクチンで多数の後遺症に苦しむ人が出たし、ワクチ
ン接種による感染抑制効果も不明なままでこれはどう説明さ
れるのか? またコロナが流行したらmRNAワクチンを打つ
のか?
これらに対する真摯な振り返りが行われた記憶はありません。
それまで誰も経験したことがないことに直面した場合、前例にとらわれず(そもそも前例はない)、知恵を結集して対処できなくてはなりません。
でも、いつの時代においても我が国はどうもこれができないのです。
「俺を誰だと思ってるんだ! 頭が高い」と言い張って間違いを認めようとしない、なんとかの権威 と言われている方々に誰もモノ申せないのです。
この”権威”は、政治家はもちろん、企業組織人のみならず、さらに恐ろしいことに、新聞やテレビなど報道機関もが、「俺様こそが正義」という新たな権威者になって猛威を振るってきました。
真摯に反省、振り返りができる社会にならないと、この無謬地獄から脱却できない。