leraのブログ -71ページ目

leraのブログ

自らの文章のアーカイブと考えている


ジャズ喫茶の定義

 これがけっこう難しい。

第1に  酒類がメインではないところ。基本的にはコーヒーかコーラ…なぜか紅茶は「ジャズ喫茶」となじまない。

第2に  ジャズを聴かせることがメインであること。

第3に  ある程度音源が揃っている事。

第4に  ある程度装置のレベルが維持されている事。これはジャズに対する愛情が感じられれば善しとされるので、びっくりするような装置でなくともいい。

第5に  リクエストができる。これは必須条件ではありません。 

第6に  レコードリストがあること。これも日々増える音源のため必須ではありません。

第7に  ライブがない事… 昨今のトレンドからある程度のライブも許容しなくてはならない。しかし、あくまでもライブがメインであってはならない。  「ライブのある夜までレコードを聴かせる」(かつて新宿のピットインにはライブに昼の部がありましたが…)のではなく、夜にアーティストの応援の意味をこめてささやかなライブを催す、という感じ。

 かつて(どうも「かつて」が多くなる)ロカビリー(分からない人は近所の古老に尋ねるか、ここで尋ねて下さい)が全盛だった頃、彼・彼女らがライブ演奏(当時は「実演」と言いました)する場所もなぜか「ジャズ喫茶」と言ったので紛らわしい。  その言い方は後年のグループサウンズ(タイガースとかテンプターズとかって知りません?カーナビーツの「失神」って知りません?)全盛の時も用いられた。

 だから「ジャズ喫茶」という単語にはどうしても定義が必要になる。
ジャズ喫茶の意義

 現在もそうだと思いますが、いつの時代でもレコード(現在では音源が多種ありますが、ここではレコードに統一します)は高いものでした。その上、輸入盤は入手しにくさもありました。(かつて新宿にマルミという輸入レコード専門店がありました)ですから、購入ガイドとして新譜がいち早く聴けるジャズ喫茶はたいへん貴重な存在でした。

 それより価値があった事は、古いレコードが聴けた事です。


 ジャズはある意味で過去を遡及する表現芸術です。ファンになったアーティストが影響を受けた人を聴いてみたくなるのが心理です。マイルスがビックス・バイダーベックの影響を受けたと言っても、ビックスのレコードは手に入らない訳です。しかし、ジャズ喫茶だとそれが聴けるのです。  また、たまたま聴いたレコードで気になった人の他のレコードを聴いたり、好みのアーティストのサイドメンがリーダーとなっているレコードを聴いたりできるわけです。

 これらの行為をジャズ喫茶以外で体験しようとすると、ジャズレコードの豊富な図書館だけでしょう。しかし、図書館でもできない事があります。それはアーティストとの邂逅です。  ジャズ喫茶に入りリクエストを待つ間、あるいはリクエストをしないで座っている間、その全てがジャズとの、あるいはジャズプレイヤーとの邂逅の時間です。さらに ジャケットを手に取り録音された日付を知ったり、サイドメンを知ったりし、「歴史」とも邂逅するわけです。  コーヒー1杯の費用でジャズの歴史の1ページと出会えるのです。これがジャズ喫茶の意義です。


 さらに過激に言うなら、「思想」に出会う事です。  ジャズアーティストの中には政治的な発言をする人が少なくありませんでした。チャーリー・ミンガスは人種差別的な発言をした政治家をテーマに曲を作っていますし、マックス・ローチの WE INSIST のジャケットは公民権運動の時のシット・イン運動の光景です。ニューポートジャズフェスティバルが暴動で中止になったこともあります。

 その出会いはジャズ喫茶の中にある書物でさらに深くなる場合があります。ジャズ喫茶には当然ジャズに関係した書物があります。それは音楽や合「州」国やアフリカンアメリカンに関する書物です。  私はそれらでアメリカンネイティブを知り、公民権運動を知り、マーティン・ルーサー・キングやマルコムXのスピーチを知ったのです。ジョン・コルトレーンにキング師に捧げた曲があるのを知り、それを聴いたのもジャズ喫茶でした。

 それらの邂逅はジャズとのさらに深い関係を形成していきます。  アフリカンアメリカンの戦死率が高かったヴェトナム戦争の慰問に行ったルイ・アームストロングが兵士を前にして「イッツ・ワンダフル・ディ」を歌いました。それは多くのジャズファンにとって忘れられない光景となったのではないでしょうか?

 ジャズ喫茶は「学校」であったような気がします。




P研von K universität 七夕フェス

 若い人のアマチュアバンドを聴くのが好きだ。

 理由を尋ねられると難しい。
 自分の過去のシーンが出てくるからだ。

 チューニングマシーンもない、TAB譜もない、パワーコードも知らない…その中で耳コピーしていたのだから悲しい。

 今の若い人たちが屈託なく音楽をやっているシーンは他の物に代えがたい。何時間見ても(聴いても)飽きない。
 そのなかにキラリ光るパフォーマンスがある。

 昨年は当たり年だったが、今年はいい音に出会っていない。特にクラシックのプロが良くない。料金が高いからこちらの要求が高いのかもしれないが…

 また、レコード演奏店にも出会っていない。

今回の七夕フェスは2日間。
 1日目は10バンド、2日目は20バンドが出たという。
 私は1日目しか行かれなかった。