別冊法学セミナー『集団的自衛権容認を批判する』日本評論社
渡辺治氏が政治学の立場から「安倍政権」を分析。米国追従なのに、米国も懸念する暴走可能性について言及。
山形英郎氏が国際法の立場から、集団的自衛権の問題点を指摘。国際法で言うところの自衛権についての解説が秀逸。
浦田一郎氏が憲法学の立場から…砂川判決から憲法9条「解釈」の経緯を。
君島東彦氏が平和学の立場から。米国のミリタリズム批判を展開。
小沢隆一氏が、容認にいたる過程を詳細に分析。
法律用語があるが、用語解説と関係史があるので誰にでも読める内容となっている。
とてもエキサイティング。
但し、発売が8月15日なので、地域によってはまだ入手できないかもしれない。
世界と日本のアニメーション 2003.5.25-6.19
アニメーション作品に積極性を見せているラピュタの企画である。
歴史上のアニメーションをプロの人々が人気投票をし、150位まで決めその中の67作品を上映した。
中には商業的アニメーションもあり、いわゆるテレビアニメも含まれている。
私が見られたのはヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」とユーリ・ノルシュテインの作品である。ノルシュテインの作品が多く上位に入っており、その中で「霧につつまれたハリネズミ」は1位となり、「話の話」は2位、「あおさぎと鶴」は52位、「狐と兎」は70位であった。ちなみに「アリス」は95位である。
なにも私がここでノルシュテインの作品群を評価評論する必要はない。実に美しく優しく詩的である。「話の話」は動物とヒトが一緒に生活する空間が文明や「進化」によって変化変貌していき、戦争の影に覆われる。反戦の強い主張が感じられる作品である。動物や人々は「こちら」を向いているが、去っていく(失われていく)兵士達は同じ服を着て背中しか見せない。犬(狼?)は淡々と自分の世界で生きていく。
「霧につつまれたハリネズミ」のハリネズミはコグマに出逢う中で色々の「体験」をする。それが実に詩的に描かれる。
「あおさぎと鶴」「狐と兎」はとにかく製作の巧みさに驚く。
さて、シュヴァンクマイエルの「アリス」だが、これは別の意味で驚きがある。シュヴァンクマイエルの他の作品を知っている人ならご存知だろうが、一言で言うと「グロテスク」である。そして対象が「不明」なのである。ノルシュテインの作品だったら顔をほころばせる人たち(対象)が思い浮かぶが、「アリス」にはそれが全くないのだ。ある意味では少女趣味者向けということも言えると思う。しかしそれが全てではない。ぬいぐるみの兎が腹からこぼれるオガ屑を補給する目的でオガ屑を食べたり、木の人形(帽子屋)が背中の空洞に何度もこぼしつつも紅茶を飲む、といったグロテスクさである。しかもそれが執拗に繰り返される。
そして、けして退屈ではない。逆にアニメーションの可能性を示してくれていると思う。
アニメーションが商業的に成功する可能性は非常に低い。「アリス」は3年かかっているし、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(ティム・バートン)は10年かかったし、ノルシュテインの新作は20年経ても完成を見ていない。
だからアニメーションに光を与える事は重要である。それはアニメーションには「夢」があるからである。
「話の話」の反戦の主張も、「ある街角の物語」(手塚治虫)の反戦主張にも「夢」が残されていたと思う。それは紛れも無くアニメーションの力なのだ。
「霧につつまれたハリネズミ」の花火、「話の話」のカラスとリンゴを食べる少年や縄跳びの縄を回す牛、それらは私たちの心に永遠に残る。その「甘さ」がアニメーションの「夢」であり、アニメーションの持つ「力」なのだ。
2003.6.12
アニメーション作品に積極性を見せているラピュタの企画である。
歴史上のアニメーションをプロの人々が人気投票をし、150位まで決めその中の67作品を上映した。
中には商業的アニメーションもあり、いわゆるテレビアニメも含まれている。
私が見られたのはヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」とユーリ・ノルシュテインの作品である。ノルシュテインの作品が多く上位に入っており、その中で「霧につつまれたハリネズミ」は1位となり、「話の話」は2位、「あおさぎと鶴」は52位、「狐と兎」は70位であった。ちなみに「アリス」は95位である。
なにも私がここでノルシュテインの作品群を評価評論する必要はない。実に美しく優しく詩的である。「話の話」は動物とヒトが一緒に生活する空間が文明や「進化」によって変化変貌していき、戦争の影に覆われる。反戦の強い主張が感じられる作品である。動物や人々は「こちら」を向いているが、去っていく(失われていく)兵士達は同じ服を着て背中しか見せない。犬(狼?)は淡々と自分の世界で生きていく。
「霧につつまれたハリネズミ」のハリネズミはコグマに出逢う中で色々の「体験」をする。それが実に詩的に描かれる。
「あおさぎと鶴」「狐と兎」はとにかく製作の巧みさに驚く。
さて、シュヴァンクマイエルの「アリス」だが、これは別の意味で驚きがある。シュヴァンクマイエルの他の作品を知っている人ならご存知だろうが、一言で言うと「グロテスク」である。そして対象が「不明」なのである。ノルシュテインの作品だったら顔をほころばせる人たち(対象)が思い浮かぶが、「アリス」にはそれが全くないのだ。ある意味では少女趣味者向けということも言えると思う。しかしそれが全てではない。ぬいぐるみの兎が腹からこぼれるオガ屑を補給する目的でオガ屑を食べたり、木の人形(帽子屋)が背中の空洞に何度もこぼしつつも紅茶を飲む、といったグロテスクさである。しかもそれが執拗に繰り返される。
そして、けして退屈ではない。逆にアニメーションの可能性を示してくれていると思う。
アニメーションが商業的に成功する可能性は非常に低い。「アリス」は3年かかっているし、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(ティム・バートン)は10年かかったし、ノルシュテインの新作は20年経ても完成を見ていない。
だからアニメーションに光を与える事は重要である。それはアニメーションには「夢」があるからである。
「話の話」の反戦の主張も、「ある街角の物語」(手塚治虫)の反戦主張にも「夢」が残されていたと思う。それは紛れも無くアニメーションの力なのだ。
「霧につつまれたハリネズミ」の花火、「話の話」のカラスとリンゴを食べる少年や縄跳びの縄を回す牛、それらは私たちの心に永遠に残る。その「甘さ」がアニメーションの「夢」であり、アニメーションの持つ「力」なのだ。
2003.6.12
国家とは?スコットランドの独立
2014年9月にスコットランドは「独立」するかしないかの住民投票を行う。
北海油田を抱え高度福祉国家を目指すという。
イギリス政府としては、民族自決の原則から住民投票は認めたものの、税収は減少するため阻止したいはずである。
また、核基地の問題と通貨の問題がある。
イギリス政府はポンドの使用を認めないもよう。
もうひとつの関心はEUの加盟だ。
加盟したい意思を持っているのではないかと推測する。
私的な別の関心は軍事力をどうするか?
EUに加盟すれば独自の軍事力を持たずに済むかもしれない。
もし独立することになったらユニオンジャックはどうするのだろう?
そしてスコットラン王はどうするのだろう。あ、王国ではないか…
元々イングランドから暴力的に支配をされたのだから、気持は分かる。
ただ、自国内に複数民族(異言語)問題を抱え るベルギーやスペインに刺激を与えるのは必至であり、そちらからの圧力があるかどうかも興味が湧く。
この住民投票は、国家観を提示することになるのだろう。
そして沖縄をも刺激するのではないかと思う。
2014年9月にスコットランドは「独立」するかしないかの住民投票を行う。
北海油田を抱え高度福祉国家を目指すという。
イギリス政府としては、民族自決の原則から住民投票は認めたものの、税収は減少するため阻止したいはずである。
また、核基地の問題と通貨の問題がある。
イギリス政府はポンドの使用を認めないもよう。
もうひとつの関心はEUの加盟だ。
加盟したい意思を持っているのではないかと推測する。
私的な別の関心は軍事力をどうするか?
EUに加盟すれば独自の軍事力を持たずに済むかもしれない。
もし独立することになったらユニオンジャックはどうするのだろう?
そしてスコットラン王はどうするのだろう。あ、王国ではないか…
元々イングランドから暴力的に支配をされたのだから、気持は分かる。
ただ、自国内に複数民族(異言語)問題を抱え るベルギーやスペインに刺激を与えるのは必至であり、そちらからの圧力があるかどうかも興味が湧く。
この住民投票は、国家観を提示することになるのだろう。
そして沖縄をも刺激するのではないかと思う。
