博徒の国・静岡で開催された熱い記念競輪も最終日。
層の厚い南関勢のはずが、決勝への勝ち上がりがわずか3名とは。今回は悔しい思いの地元選手も多いことでしょう。それでも深谷＆郡司という主役コンビは健在。
遠征勢では孤軍奮闘の清水は個の強さを見せつけての勝ち上がり。121期から東矢圭のG3決勝も快挙でしょう。
一方、三日目までに落車や失格などで帰郷が続出で、最終日の一般戦が5車5車6車。これ周回練習ですか。
何度も言うように9車でなければ「競輪」ではありません。ただの自転車こぎ競走。
主催者はこんなレースを提供して恥ずかしくないのか。補充ができないなら、1レース減らして8車8車や7車9車にすればいいのに。
3年前までは毎日どこかで開催されていた「競輪」も、今ではG戦だけの月4〜5回に減ってしまいました。そのG戦くらいは全レースきちんと9車で揃えてほしいものです。
4R
周回 ②⑧⑥ ③⑦ ⑨① ⑤④
競走得点に大差がないメンバーで、ライン先頭の脚質も似たかんじ。軸を絞りにくいレースだが、展開は②村田祐の前受け全ツッパだろう。
そこに⑨渡口が先行争いを挑めば⑤原田亮の一発。中団がもつれるなら⑧今藤が恵まれる。
いずれの場合も、①筒井敦と⑦小林圭が最終3コーナーで中団に位置しての連対とみる。
5-1-7, 8-17-17
➜ 9-3-7 3連単31,630円 (ToT)
カマシた⑤原田亮の番手に嵌った②村田祐の楽勝かと思いきや中団から捲った⑨渡口の快勝。①筒井も⑧今藤もまったく伸びず。
6R
周回 ④①⑦ ⑨②⑥ ③⑤⑧
三日目は突っ張られ7番手不発の⑨野口。最終日は自分の競走で締めくくりたいところ。主導権さえ取れれば②佐藤龍のアタマは固い。
別線としては、もし関東ラインが内枠なら、③吉田昌の前受け全ツッパで⑨野口を封じる作戦もとれたが、外枠からでは難しい。結局は打鐘で出た③吉田昌を⑨野口が叩いて逃げる展開になるだろう。
南関ワンツーが軸だが、中団から⑤松永の中割りや、④長谷部を足場に⑦小堺の大外伸びが連下候補。
2-9-57, 2-7-9
➜ 9-2-7 3連単2,950円 (ToT)
⑨野口が逃げ切ってしまった。無風ハコの②佐藤龍も情けないが、③吉田昌がまったくの無抵抗で⑨野口の脚を削れなかったのが誤算。
7R
周回 ①⑨⑤ ②⑦④③ ⑧⑥
①河端が本命のレースは三つのパターンに絞られる。
・河端の後方からの捲りが自分だけとどく
・河端の捲り不発で別線先着
・河端が長い距離逃げてズブズブ
相手が②佐々木堅と⑧纐纈では、三日目のレースをみるかぎり①河端の7番手捲りはとどくだろう。
あるいは、②佐々木堅も⑧纐纈も、打鐘で出てもいったん緩めるタイプだけに、①河端がホームカマシにでて末を欠く可能性も十分。
どちらのケースでも②佐々木堅の番手⑦五日市がキーポジションになる。
1-7-9, 9-7-25
➜ 1-2-7 3連単7,260円 (ToT)
上のどれでもなく「①河端のカマシで後続千切れ」のパターン。⑦五日市は切り替え追走できず、②佐々木堅すら交わせず。
8R
周回 ①⑦⑤ ②⑥⑨ ④③⑧
機動力上位は①坂本貴。そこに⑦岡村潤⑤齊藤竜がつけば混成とはいえ強力本線となる。
①坂本貴は前受けから7番手に下げてもバックから捲り切るだろう。長い直線で⑦岡村潤が交わす。
波乱があるとすれば、三日目に強い競走を見せた④山本修が中団から先捲りにでて、それを足場に③杉本が連下に割り込むケース。
7-1-3, 1-3-47
➜ 7-2-1 3連単11,530円 (ToT)
赤板でいったん突っ張った①坂本貴だが、そのまま逃げるつもりはなかったはず。打鐘でのアクシデントで成り行き先行になってしまった。
9R
周回 ④③ ⑥①⑨ ⑧② ⑦⑤
地元3車は⑥長田の早駆け主導権取り必須の構え。2車の⑦立部も⑧板垣も逆らわず中団捲りに構えるだろう。しかし、④南潤だけは⑥長田に真っ向叩き合いを挑むとみる。
初手は⑥長田の前受け全ツッパ、あるいはそれを阻止すべく④南潤がS取り前受け。そして最終ホームで逃げる⑥長田を④南潤が叩きにいく展開。
④南潤が出切れば、③川村の抜け出しと4番手から伸びる①簗田のアタマ争い。両者のモガキ合いが長引けば⑦立部の一発⑤山形の差し。
13-13-ｘ, 5-7-ｘから可能性高そうな三点に絞る。
3-1-5, 5-7-13
➜ 1-5-4 3連単11,000円 (ToT)
④南潤は後ろ攻めから捲り構えで③川村はノーチャンスだった。さらに⑦立部は落車。
11R
周回 ⑤⑦① ⑨③② ④⑧⑥
冬季は沖縄で練習しているという③佐藤慎。その縁もあってか⑨伊藤颯マーク。さらに②武田も3番手を固めて地区を超えた本線を形成。
しかし、S取り職人⑤福永が率いる近畿も互角。前受け突っ張りもいいが、引いてカマシて出切れば⑦畑段の抜け出し。出切れないときは③佐藤慎が⑨伊藤颯を残しつつも②武田⑦畑段も迫る。
一方、外枠に固められた南関ラインは苦しい。④渡邉雅が自分から動いてもレースは作れそうになく展開待ちか。
7-1-3, 3-2-79
➜ 9-3-7 3連単8,510円 (ToT)
展開が予想と真逆。初手で⑤福永がS取らず、⑤福永が逃げて⑨伊藤颯が7番手捲りとは。展開絞って10点も買い足したのに、打鐘の時点で早くも総ハズレが確定してしまった。
たちあおい賞争奪戦 最終日 12R 決勝
主役はもちろん①深谷⑨郡司。先月の川崎記念決勝では深谷が赤板から逃げて郡司を優勝に導いた。今回は郡司が地元の深谷を勝たせる番。当然、長い距離も踏む覚悟だろう。
ここを崩しにいく先鋒はSS③清水。空き家の④東矢圭につけず単騎ということは、今の自分の状態に自信があるのだろう。
一方、捲りスピードなら③清水を凌駕する⑦寺崎。キャリア4年目で、ようやく早期卒業の本領を発揮してきた。
そして進化が止まらない②小林泰。準決勝では力で松井を捲り切るなど、脚力そのものが強力になってきた。
ケース1 ⑨郡司のカマシ逃げ
まずは、これが基本形。
初手は枠なりか⑦寺崎が前受け。打鐘で7番手まで引き切った⑨郡司が最終ホームで一気にカマシ、準決勝同様に⑥佐藤壮まで3車で出切る。そのまま別線の捲りを寄せつけず、ゴール前で①深谷が交わして優勝。
別線から連に食い込むとしたら②小林泰か③清水の捲り追い込み。外枠⑦寺崎は後方に置かれ苦しい。
1-2369-23569
ここで、もう一つ気になるのは最終3,4コーナーの状態。
今回の決勝メンバーでインコースを突けるのは③清水と⑤神山拓だけ。最終3,4コーナーでは捲りが外に膨らんでインがガラ空きになる。⑥佐藤壮が①深谷の後ろでインを締めても、1車ていどは割り込む隙間が開くだろう。
③清水か⑤神山拓のイン突き抜けがあり得る。
13-135-2359
ケース2 ③清水の飛びつき
先月の川崎記念決勝で、清水は地元の松谷に飛びついて退かしている。初手からの競りはしないが、流れの中での飛びつきなら地元選手相手でも遠慮しないタイプ。
⑨郡司の仕掛けに合わせて踏んで、①深谷を退かしにいく可能性はあるか。そうなると⑨郡司も加速を躊躇しそうで、短くなった隊列を⑦寺崎がひと飲みにできる。
7-238-23589
ケース3 関東が初手前受け
もし初手で②小林泰が前受けにでたらどうなるか。
⑨郡司のカマシに⑦寺崎が突っ張らないかぎり、最終ホームでは近畿が中団で関東が後方の一本棒。こうなると⑦寺崎の中団捲りが①深谷といい勝負になる。
17-17-3689
展開を選べる内枠の南関としては、どうあれ⑨郡司のカマシ逃げなので、初手は前受けでも中団でもいい。
次に選択権ある関東としては、前受けからのケース3は避けるだろう。
一方の③清水としては、ケース2の南関分断も頭にはあるはず。しかし、縦勝負でも自信はあるし、全日本選抜を間近に控えて怪我のリスクは避けたいはず。したがってケース2も消し。
残るはケース1だが、おそらくオーソドックスに①深谷のアタマからヒモ探しが8割方正解。ただし、③清水や⑦寺崎の捲りが①深谷の横までとどくため、準決勝と違ってきれいなライン決着は難しいだろう。
最終3,4コーナーで全員が外を踏み、①深谷が横に振り、大きく空くインコース。そこに唯一車突っ込める⑤神山拓をヒモ軸にしてみる。
3連単 1-2-5
3連単 1-5-3
3連単 1-5-9
➜ 3-1-6 3連単9,270円
③清水が①深谷の地元で優勝を強奪ーーー！！
展開はやはりケース1ながら、⑨郡司は引いてカマシでなく赤板突っ張り先行。そのとき③清水はインを掬って南関の4番手につけたのが勝因のひとつ。
最終ホームで⑦寺崎の抵抗あり、①深谷は再三の牽制を余儀なくされ、やっと⑦寺崎を退けたと思ったら、間髪入れず③清水のバック捲り。①深谷は脚をためるヒマがなかったのがゴール前の着差に影響したか。
それにしても①深谷と③清水の壮絶な捲り合い。見応えありました。
⑨郡司は精一杯の仕事をしたし、①深谷も全力を尽くしたはず。ただ、③清水がそれ以上に強かった。
軸とした⑤神山拓も僅差の4着で惜しかったけど、期待したほどインが空かなかったのが敗因。
さて、今開催は決勝も含め三点外でいくつか拾っていて、資金に余裕を持ったまま全日本選抜に挑めます。初日の金曜は平日なので参戦できるか微妙ですが、三連休はがっつりいきたいと思います。
7車不買運動 9車売上げ貢献 継続中
競輪愛好者の矜持にかけて、7車立てはいっさい買わず、その資金をすべて9車立てに投じることを誓います。
他の予想サイトへ