ペットの客室持ち込みは本質ではない | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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JAL516便では「ペットしか犠牲になってない」わけだが、この件に関連して芸能人がわらわらと好き勝手言ってるらしい。

 

まず、大前提として「スターフライヤーは客室持ち込みサービスがある」ということ。つまり、持ち込む持ち込まないの議論はキャリアの選択で片付いてしまう。まあ、大手に受け入れさせたい意図があるんだろうが。

 

なお、受託手荷物の場合でも生体を預かる限り気密と空調が利いてるエリアに入れる。ただ、騒音の配慮はしてないかも。

 

で、本題だが「客室に持ち込んだとて手荷物であることには変わりない」ということ。

 

スターフライヤーのサイトのFAQ(よくあるご質問)には、「ペットであろうとも脱出時に持ち出せない」以外にも「各座席の酸素マスクもペットの分はない」と明記されている。

 

今回の脱出でも乗客は上着すら持ち出せずに寒空の下へ出ている。とはいえ、上着くらいなら暑いけどずーっと羽織ってればいいし、スマホはじめ小さいものはポケットに入れられるだろう。

 

だが、ペットは無理だ。ケージに入ってるだろうし。火の手が迫る中、目の前にいるのに連れ出せない。

 

飼い主はこの状況で狂わずにいられるんだろか。CAは非常時のパニック制圧も訓練されてるがこれは種類が違う。「うちの子を置いていくぐらいなら私は残る」とか言いかねない。

 

ペットは家族同然というのは分かるが、それは平常時の話である。あと「同然」は「本質的には同じではない」を暗に示している。「家族」と言い切ると「タピオカ屋を脅した木下優樹菜」ぐらい人格的な危うさを感じる。

 

さて、冒頭の無駄な議論の盛り上がりがきな臭いのは、動物愛護団体が絡んで来てること。団体もピンキリだが「クマを殺すな」の人たちのタチの悪さは周知のとおりである。

 

JALの会見全文が公開されたので読んでみると「ドアが開いたタイミングで乗客全員が脱出した」わけではない。複数の乗客が残っていたのを最終確認した機長が見つけて誘導していた。残っていた理由は書かれていないのでわからない。

 

あえて意地悪く推測すると、ペットの飼い主ではないだろうか。機長はクルーを含め全員が脱出するまでは出られない。Xのポストで以下の情報を見つけた。

 

「崩れた機体に挟まれた乗客の脚を切ることができるか。機長になるにはスキルと経験だけでなくその覚悟が必要である。」

 

とにかくゴネられては迷惑なのだ。脱出してから嘆き悲しむなり好きにしろ。

 

最悪のシナリオとして客室持ち込みが普及した挙句に脱出時に飼い主がケージを開けるとか考えられる。しょうもない世論が盛り上がる前に航空会社は先手を打ってペットの輸送サービスを打ち切るべきである。いい機会だ。

 

あと、プライベートジェットをチャーターで飛ばす会社にペット同乗に関する問い合わせが激増してるらしい。芸能人様は金持ちなんだから余計な事せずにそっちを使いたまえ。