旅行社と旅行者の紹介する上海・中国 -3ページ目

兵馬俑は古代ギリシャから啓発を受けた

 

秦の始皇帝陵にある兵馬俑は、

古代ギリシャの彫刻から啓発を受けた可能性が高いと考古学者が発表した。

 

等身大で顔の表情もみな異なるが、

これらは彩色が施されていたこともわかっている。

 

秦の時代の遺跡発掘の遺物の中には、

欧州人特有のDNAが発見されており、

すでにこの時代から中国と欧州の交流が確認されている。

つまり、東方見聞録を著したマルコポーロがアジアにやってきたよりも

先の1500年前にはすでにヨーロッパと中国が交流していたことになる。

兵馬俑の人形制作がギリシャ彫刻の影響を受けていただけでなく、

人形制作にあたりギリシャから彫刻師が呼ばれた可能性もあるようだ。

 

中国と欧州にはシルクロードよりももっと前から行き来があったようだ。

 

参考:http://news.nationalgeographic.com/2016/10/china-first-emperor-terra-cotta-warriors-tomb/

 

聴覚障害児の多い中国

中国では毎年3万人の新生児が聴覚障害を持つ。

 

遺伝は60%だが、40%は環境によるという報告があがっている。

上海では新生児の500人に一人が聴覚障害があるようだ。

もともと人口が多いせいもあるが、世界で一番聾唖者が多い国である。

 

さて、中国語の聾という文字は日本漢字と同じく龍に耳と書く。

中国では龍が大自然を司り、春の雷雨をもたらすと考えられている。

人と会話もせず、耳も遠くなった年老いた農夫が、

誰かから言われなくても、春の雷雨を見て種をまく日を知ることから、

龍と耳が結び付けられ 聾という文字ができたようだ。

 

さて、上海は聴覚障害者が比較的楽に暮らせる都市のようで、人数も多い。

バスや地下鉄、ファーストフード店などには数十人以上でおり、

子どもからお年寄りまで人と人の絆も強い。

 

興味深いのは、上海語や広東語、中国普通語と手話が異なるということ。

そして、手話を母語としている人たちにとっては、中国国内の手話はもちろん、

アメリカ手話や日本手話も含め、

単なる方言に過ぎないため、国境を隔てて余裕で会話ができるとのことだ。

 

すごく羨ましい。

 

ただし、健聴者は耳から情報が下手に入るせいで、

別の土地の手話を理解するのは難しいとのことだ。

上海の名物おじさん

上海は昔から時代的な背景があるためか、

外国語を話したり海外留学する人は多い。

上海など大きな都市の戸籍を持っていると、

比較的海外旅行にも行きやすい。

 

そのせいか、マナーの向上を考慮する人も少なくない。

 

そんな中、上海の名物おじさんがやってきた。

声をかけると、写真を撮らせてくれた。

 

愛上海

路上にタバコの吸殻をポイ捨てはやめよう。 

 

ヘルメットがどことなくシャアだ・・・ 

 

おじさん、バイクのナンバーが見えていないけれど

もしかしてわざと隠している?

 

スタバが偽物・・・・・

偽物には慣れているけれど、

スタバの偽物があったとは・・・。

事の発端は、上海ではよく利用される出前サイトeleme(餓了麽)。

ランチやディナーは当たり前だけど、

花や野菜なども届けてくれるとても便利なサイトである。

 

でも、最近は衛生問題や無許可に経営することで問題視されていた。

今回は、カレーショップ、弁当屋、スタバが同じ住所であったことから発覚した。

この住所から行くと、上の写真のワンタン店にたどり着き、

もちろんこの店はカレーもコーヒーも作っていない。

 

特にスタバについて言えば、

自社サイトのみしかデリバリーは行わず、もちろんこのサイトにも出店していない。

実際elemeサイトに掲載の営業許可証も偽物だった。

 

 

 

上海 離婚届出ブースに行列が

上有政策 下有対策

上に政策あり、下に対策あり

 

中国に住んで早い時期に覚えてしまう言葉。

覚えなければならない言葉。

 

この土曜日、たった一日で

上海の浦東では100組が、楊浦では97組もの夫婦が、離婚届けを出した。

離婚理由のほとんどは 対策 のようだ。

何の対策かを知るためには、政策を知る必要がある。

 

上海の不動産は1組の夫婦につき2件まで家を持ってよいという法令が、

数年前にできた。

ところが、この9月に夫婦1組1軒までという法令がでるらしいという噂が流れた。

それで、仮離婚をして、財産を守ろうということのようだ。

 

さて、仮離婚をする夫婦は、既に不動産や家を何軒も持つ富裕層。

てんで関係のない一般市民は、抜け穴だらけの政策と、

金銭至上主義者たちがとる対策を冷ややかに眺めている。

                   新華社