65冊目。

スティーブ・ジョブズ 神の交渉術 竹内一正 経済界

企業間の真っ当な契約さえ平気で反古にする。温厚な性格で知られる共同創業者のスティーブ・ウォズニアックさえ酷く罵る。人のアイディアをさも自分のもののように振る舞う。自分の部下に尋常ではない仕事のスピードとクオリティを課す。
実際にアップルでの勤務経験をもつ筆者はこう評する。
スティーブ・ジョブズのエネルギーは半径10メートル以上離れている人々を熱狂させ、半径5メートル以内の人々を恐怖に陥れる。
それでも、彼と一緒に働き何かを成し遂げた人たちはもう他のリーダーの下では働きたくないという。

世界を変えることを本気で考え、そこに全ての情熱を注ぐ。
「ノー」は受け取らない。自分がやりたいことははっきりしている。「なぜできないのか」という理由など犬に食わせろ。


スティーブ・ジョブズ神の交渉術―独裁者、裏切り者、傍若無人…と言われ、なぜ全米最強CEOになれたのか/竹内 一正

¥1,600
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64冊目。

インテル戦略転換 アンドリュー・S・グローブ 七賢出版

インテル創業者のひとり、アンディ・グローブの歴史的名著、再読。
ビジネスのルールは絶対に変わる。
そのルールの変化は意外とゆっくりで、気づいたときには窓外の風景がすっかり変わってしまっていることに驚く。勿論、驚いた時にはもう遅い。
その「戦略転換点」を見逃さずに企業経営をドライブしていくには??
インテルが「戦略転換点」をどのように事前に察知し(或いは見逃し)、これまで成長して来たか(或いは瀕死の状態を味わったか)を生々しいまでの実例とともに語る。

因みに原題は“Only the Paranoid Survive.”





63冊目。

ゆるみ力 阪本啓一 日本経済新聞出版社

阪本啓一氏の最新刊。久しぶりに書き下ろしらしい書き下ろし(のような気がする)。
氏の定義する“ゆるみ力”とは、「志と矜持を持ちつつ不必要なことにエネルギーを割かないこと」といったところか。タフな環境で生き抜いてきた彼の“ゆるみ”のメッセージは深く優しい。

本書の中で繰り返し述べられる“Now&Here(今・ここ)”の発想は、クランボルツ教授の“ハプンスタンス・アプローチ”の考え方や、(もう何度聞いたかわからない)スティーブ・ジョブズの2005年6月12日スタンフォード大卒業祝賀スピーチにある“connecting the dots”の話に驚くほどリンクする。

自分のキャリアの過去も今も全肯定することの、大切さ。
阪本氏、何冊ぶりかの会心の一冊。



ゆるみ力 (日経プレミアシリーズ 7)/阪本 啓一

¥893
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62冊目。

最後の授業 ランディ・パウシュ ランダムハウス講談社

カーネギーメロン大学、コンピュータサイエンスの教授ランディ・パウシュが行った「最後の講義」をまとめた一冊。
この講義の1ヶ月前にパウシュは末期の膵臓癌を患っているのがわかり、余命数ヶ月を宣告された。
そのような状態で人はどんなメッセージを残される人のために発するのか。彼は心臓発作や交通事故で死ぬのではなく癌で死ぬことがラッキーだと言う。
死の準備の時間を計画的に使い、残される人と大切に時間をすごしたり自分がやり残したこと(そのうちのいくつか)をすることが出来るから。

「死は生の対局ではなく生の一部分である」というノルウェイの森の一節を思い出す。

家族へのメッセージを綴った最終章、通勤電車の中で読んで大変なことになってしまった。
付属DVDの「最後の講義」の映像、ゆっくり見てみよう。


最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版/ランディ パウシュ

¥2,194
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61冊目。

Hot Pepper ミラクル・ストーリー 平尾勇司 東洋経済新報社

敬愛する成毛眞氏の表現を借りるなら、「読んでないと話にならない」レベルの一冊かも。うちの会社のマネジャーやTLも絶対的に必読。
帯の江副浩正氏の推薦文見てジャケ買いし、いつものリクルート本のような「事業立ち上げ物語」だろうと思い読み始めたら大間違い。これはHot Pepper事業の立ち上げというストーリーの器を借りた、上質な経営戦略論であり、リーダーシップ論。

どうしてHot Pepperの営業部隊は飲食店への飛び込み営業を毎日最低20件こなせるのか。
どうして短期間の間に、赤字事業を売上高300億・営業利益100億の事業に育て上げることができたのか。
どうしてWebじゃなく紙で始めたのか。
どうして同形態の媒体と比して圧倒的な優位性を保っているのか。
「クーポン文化を醸成しデフレスパイラルを止めて日本の街を元気にする」
この物語を実現するために、すべての判断や行動の軸がぶれていない。ストーリーテリングの魔法性と実行力の大切さ。

筆者曰く、リーダーに必要な“技術”とは、、、、
1.高い志を掲げる技術
2.事業を設計する技術
3.組織をつくる技術
4.伝える技術
5.実行する技術
6.育てる技術
7.評価する技術
8.愛される技術
そして、リーダー育成の最大のポイントは「決めるチカラ」をつけること。
「最後に自分でひとつの答えを出せない人間はリーダーになれない」と論破する。

確かに、愛されることも自分で決めることも、ものすごく難しい。


Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方/平尾 勇司

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