80冊目。

熱狂する社員 デビッド・シロタ/ルイス・A・ミスキンド/マイケル・アーウィン・メルツァー 英治出版

「人が仕事をする上での三つのゴールを、我々はここに宣言する。それは、公平感、達成感、連帯感だ。これを仕事のモチベーションにおける三要素理論として提唱する」
本書冒頭のこの宣言に沿って、膨大な調査データをもとに様々な事象を検証していき、具体的な施策へ落とし込む論法が展開される。
そして、理想的な労使関係の在り方としての「パートナーシップ文化」の重要性を説く章で締めくくられる。

そもそも「やりがい」って何なの?という問いに明快に答える、人材マネジメント論の名著。


熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素 (ウォートン経営戦略シリーズ)/デビッド・シロタ

¥1,995
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79冊目。

インプレサリオ シー・ユー・チェン ダイヤモンド社

「空間プロデューサー」という言葉を作った人物、シー・ユー・チェン。

北京で生まれ、来日後はグループサウンズのベーシストとして音楽業界に身を置き、ミュージカル「ヘアー」にも出演。アメリカでのアパレルビジネスを経て、ロサンゼルスで伝説のクラブ「チャイナクラブ」のオーナーとなる。その後、バブル直前の日本に戻り、時代を象徴する多くのレストラン・クラブ・ホテルのプロデュースを手掛ける。
そして、ナイキやユニクロ、青山フラワーマーケットなどのブランドコンサルティングを次々に成功させ、東京三菱銀行やUCCの店舗コンサルティングまで手掛ける。

「経験が人を作る」の典型のような人。

以下引用。
ブランド・アクションを成功させる秘訣とは、
1.自分より能力が上の人たちと仕事すること
2.イエスマンではなく、自分とは違った視点で物事が見られるスタッフと仕事をすること
3.何ごとも誠実な態度でポジティブにむかうこと


インプレサリオ―成功請負人/チェン シー・ユー

¥1,890
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78冊目。

説得力あるプレゼンテーションで、聴き手の心を揺さぶる ニック・モーガン ファーストプレス

ハーバード・ポケットブック・シリーズの一冊。その名の通り、一時間ほどで読めるボリューム。
「プレゼンテーション」の基本的なエッセンスが端的にまとめられている。
何か目新しい手法が披瀝されているわけではないが、「型」を覚えるためにはすごく役立つ。
プレゼンの準備にかかる前に整理すべきことや当日の心構えまで、読むというよりはプレゼンを控える度に“使う”本。

説得力あるプレゼンテーションで、聴き手の心を揺さぶる (ハーバード・ポケットブック・シリーズ 6)/ニック・モーガン

¥840
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77冊目。

100年の難問はなぜ解けたのか 春日真人 NHK出版

「すべての次元に有効で曲率の仮定も必要ない、リッチフローの単調性公式を示す。これは、ある種のカノニカル集合のエントロピーと解釈できる」といった文章や、奇怪にしか見えない公式が登場すると、さすがに頭の回路が瞬間的に断絶されるが、基本的にはド文系OKの一冊。

1904年にフランスの「知の巨人」と言われた数学者、アンリ・ポアンカレが残した難問「ポアンカレ予想」を証明しようと取り組み、数奇な運命を辿る多くの数学者たちを描く。
ポアンカレ自身、「この問題は、我々を遥か遠くの世界に連れて行くだろう」というメッセージを残している(「ポアンカレ予想」の証明は、宇宙のカタチを知るのに役立つ、らしい)。
2006年、ロシアの天才数学者グリゴリ・ペレリマンがこの定理を証明する。ペレリマンは一躍、世界の注目を集める。しかし、数学界最高の栄誉と言われるフィールズ賞を辞退し、クレイ研究所の懸賞金100万ドルも受け取ろうとしない。
ロシアの片田舎に隠遁生活を続けるペレリマンにインタビューすることは出来ないだろうか…。
2007年10月にに放映されたNHKスペシャルの書籍化。ノベライズ本ということで正直期待してなかったが、知的好奇心刺激されまくりの一冊。そして、何故か優れた文学作品を読んだあとのような、読後感。

数学者という生き物のロマンティシズムを深く感じる。

クレイ研究所所長のジム・カールソン博士のインタビューの一節を引用。
「数学者が問題に挑む動機、それは未知なるものへの憧れです。数学者に意欲を起こさせるものは、子供たちに意欲を起こさせるのとまったく同じです。ただ、知らないことを知りたいのです」

ちなみに、、、
宇宙の年齢はおよそ137億歳で、宇宙の大きさは少なくとも780億光年以上ある、とのこと。

小学生のころ、学研の学習漫画「ひみつシリーズ」の「宇宙のひみつ」を読んで興奮して眠れなくなったことを思い出すなー。



76冊目。

インフォコモンズ 佐々木俊尚 講談社

リアル世界と対峙する存在だったインターネットの世界が、Web2.0の世界観の出現からその存在がどんどん大きくなりリアル世界にも大きな影響を与え始めている。
著者はそんなインターネット上の共同体を「インフォコモンズ(情報共有圏)」と名付け、Web2.0の“次”への思索を展開する。「フラット革命」の続編。

私的空間と公的空間の境目の希薄化で分散化していった情報が再集約されていく過程が、Web3.0の世界、と論説は展開していく。GoogleとSNSの次のインターネット世界の主役は何か?

興味深い論考だが、著者の文章力の問題か、読みにくい一冊になっているのが残念。


インフォコモンズ (講談社BIZ)/佐々木 俊尚

¥1,365
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