85冊目。

コンサルタントの「質問力」 野口吉昭 PHPビジネス新書

「質問力」という言葉をキーワードにビジネス上で必要なコミュニケーションスキルの要諦を簡潔に述べる良書。著者が語る「質問力」に必要な要素は「仮説力」「本質力」「シナリオ力」の3つ。
「仮説力」の章では準備することの大切さから呼び水となる質問のテクニック等を説き、「本質力」の章では相手の話を引き出すコツや、「鳥の目」「虫の目」の視座の持ち方や語彙力の大切さを説く。そして「シナリオ力」の章ではフレームワークの有用性とストーリーテリングの力について語る。
一般論に終始せず、著者の経験に基づいたエピソードが随所に配され臨場感があって読みやすい。


コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書 52)/野口 吉昭

¥840
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84冊目。

僕たちに不可能はない リチャード・ブランソン インデックスコミュニケーションズ

敬愛する伝説的起業家、ヴァージングループの創設者リチャード・ブランソンの自叙伝。
「ヴァージン」と内容的にかぶるところも多いが、この10年ぐらいの相変わらずな『冒険』の数々が多く語られていて興味深い。彼の興味の対象は環境保全や世界の貧困撲滅といった政治的な方向に向かっている。「世界をより良い場所に」と熱く語る彼にすれば当然のことなのか。
彼は、自身の起業人生の中で得た困難やそれを乗り越えた時の達成感を、「レッスン」と呼ぶ。本書ではその数々のレッスンで得た機知がドラマティックに、そしてどこまでもオプティミスティックに語られていく。
20代のビジネスの世界に飛び込んだばかりの人たちの多くが読めば、日本はもっと楽しくなるかもしれない一冊。



僕たちに不可能はない/リチャード・ブランソン

¥1,890
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83冊目。

界一不思議な日本のケータイ 谷脇康彦 インプレス

「総務省総合通信基盤局事業政策課長」の著作。
携帯電話ビジネスの黎明期から現状の課題点、将来の進むべき道筋を官僚の中の官僚(的なポジション)ともいえる肩書きの著者が説く。
骨子は「オープン型モバイルビジネス環境」の実現。現状の携帯事業社の垂直統合型ビジネスモデルの限界から欧米式水平分業型との比較、いくつかの方向の新しいビジネスモデルの可能性まで。
日本型MVNO(自らネットワーク設備を持たずにモバイルサービスを提供するビジネスモデル)の重要性を、執拗なまでに説くあたり、官僚主導の謝った道筋への危険を感じなくもない。
総務省のPR本、か。


世界一不思議な日本のケータイ/谷脇 康彦

¥1,890
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82冊目。

33人の否常識 グループ・オブ・33著/セス・ゴーディン編 きこ書房

セス・ゴーディンの呼びかけに応じたマルコム・グラッドウェル(!!)やトム・ピーターズ(!!!)を始め、33人のビジネス界のスーパースターによるエッセイ集。
さすがセス・ゴーディン、集められた72の文章は全て同じテーマで、そのテーマは勿論「常識を破ることの大切さ」について。そして彼のファンならにやりとしてしまう、それぞれのエッセイが誰の文章かわからないという仕掛け。
具体的なビジネスノウハウが語られることはないけれど、様々な人の様々なメタファーで「常識を破る勇気を持つことの素晴らしさ」について少しづつ洗脳されていく。読み終える頃には現状維持でいることの恐怖さえ感じ始める一冊。

常識破りの組織に変える 33人の否常識/グループ・オブ・33

¥1,470
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81冊目。

現代アートビジネス 小山登美夫 アスキー新書

絵画を観るのはすごく好きだけど、アートギャラリーの企画運営をする人(オーナー)を“ギャラリスト”と言うことすら知らなかった。

現代アートの代表的なギャラリスト、小山登美夫氏の半生と彼の芸術文化論で構成されている。
絵画のプライシングや流通の仕組み、経済活動としての重要性、世界規模でのアートシーンの潮流、国家資源としてのアートの可能性…。
芸術産業に関するいろいろな誤解がするするとほどけていく。

日本のアートシーンが発展・成熟していくためには健全な批評文化の形成が必要不可欠という著者の主張に、いたく納得。
それはクオリティも個性も完全放棄した雑誌メディアではなく、インターネットの役割か?



現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)/小山 登美夫

¥780
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