40冊目。

「みんなの知識」をビジネスにする 佐々木俊尚/兼元謙任 翔泳社

「集合知」を活かしたクラウドソーシングといわれるビジネスの在り方。
Web2.0の代表的な考え方の一つとしていろんなメディアで目にする。が、その思想や理想が語られるだけでどうも実感がない。
佐々木俊尚氏とオウケイウェイブ社長・兼元謙任氏がこの可能性を探るべく様々な専門家と対話していく。
野村総研の主席研究員・山崎秀夫、エニグモ創業者・田中禎人と須田将啓、ニフティでココログを運営する前島一就と佐藤寛次郎、空想無印を運営するエレファントデザインの谷岡拡と長田太郎、+dを主宰するアッシュデザインの名児耶秀美。

兼元氏が語る『2010年宇宙の旅』からの引用、「おれたちは科学者なんだから、戦争はやめよう、軍人に任せておこう。僕らは質問して回答をもらって、それで秩序立てていくんだ。それだけだ」と「Web2.0っていうのは、たぶん人間の思考が次のステージに行くためのものです」という言葉が印象的。


「みんなの知識」をビジネスにする/兼元 謙任

¥1,575
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39冊目。

フラット革命 佐々木俊尚 講談社

「いまやその場所では、公と個が逆転し、交錯している。個の部分が公に溶け出し、公が個にひたすら収斂していってしまうあらたなフィールドがそこに生じている」

本書冒頭では、著者が長年(記者として)属していた新聞社の没落と矛盾についての徹底的な検証と攻撃(?)によって、旧メディア(新聞、テレビ)の在り方を探る。
そして2000年前後から増大しているネット社会の闇の部分について。社会の枠組みから遠く離れ、よるべなく漂流する人たちの実態と問題を彼らのネットとの関わり方を中心にレポート。
終章では、ネットによって変容していくコミュニケーションの在り方について、自身の体験を軸に論じていく。

本書を読むと、著者が精力的にネット社会を取材し発信し続ける理由が浮き彫りになってくる。コミュニケーションの変容が社会をどう変えていくのか。良い方向に変えていくのかその逆か。
佐々木俊尚のネット社会におけるコミュニケーション論。


フラット革命/佐々木 俊尚

¥1,680
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38冊目。

ネット未来地図 佐々木俊尚 文春新書

Web2.0が牧歌的なフェイズからリアルなビジネスへ昇華する過程で、取り組み解決すべき課題と事象を20の「論点」にまとめた一冊。今まで読んだ佐々木氏の著作とは違うトーン。
いつものオプティミズムを感じさせないし、特定の新興ベンチャー称賛もほとんどない。

昨年の9月の発刊。
2007年はWeb2.0の概念とコトバが日本で完全にコモディティ化した年と定義することができると思うが、
そんな一年の折り返し時点でこの本を楔のように「出版しておいた」佐々木氏のバランス感覚はさすが。

特に、行動ターゲティングの危険性、ウェブ上での「リスペクト」の概念についての言説が興味深かった。



ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)/佐々木俊尚

¥767
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37冊目。

Google 既存のビジネスを破壊する 佐々木俊尚 文春新書 

2月に読んだ「ウェブ国産力」に続き、今月「起業家2.0」を読み、著者の佐々木俊尚氏の著作を何冊かまとめて読んでみることに。そのスタートはやはりこの本かと思い、今更ながら、再読。

2002年~2005年ぐらいのGoogleの急激な勢力拡大を軸にしたウェブ論。
この本が出た時、まだ一般化していなかったロングテールの概念に興奮し、毎晩のように居酒屋の箸袋の裏に“例の恐竜のグラフ”を書き、いろんな人に暑苦しく語っていた記憶がある。
ミクシィやグリーやはてなが、注目の新興ベンチャーとして「軽く」紹介されている。
2006年4月発刊の本書の内容がもう一昔前の出来事のように感じる。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)/佐々木 俊尚

¥798
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36冊目。

デザインの深読み 坂井直樹 トランスワールドジャパン

ウォータースタジオ代表、コンセプター・坂井直樹のブログを再構築した本。
著者はブログは一次素材に近いもので備忘録にすぎないというが、本書は彼のプロダクトデザインと世の中のあらゆる事象に対するこだわりと愛情が溢れる美しい絵本に仕上がっている。

チームラボとのコラボレーション、アップルのプロダクトのカラーバリエーションに対する分析、コルビュジエや柳宗理といった巨匠たちへの憧憬、などなど。
還暦をむかえたという著者の感性はどこまでも瑞々しく、立ち止まることがない。


デザインの深読み/坂井 直樹

¥1,680
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