50冊目。

モバゲータウンがすごい理由 石野純也 マイコミ新書

マッキンゼー出身、南場智子氏率いるDeNAに興味があり、てっきり同社の(或いは南場氏の)研究本かと思い、タイトル買いの一冊。

見事にハズレ。

DeNAが運営するモバゲータウンの機能解説と、ケータイビジネスの変遷について漫然と書かれた内容。
取材量も少ないし、文体もモノ系雑誌の商品解説の様で、辛い。

そもそも、刊行されて一年近く経過したこの手の本を選んだのが間違ってたのか。リアルタイムで読んでいればそれなりに得るものはあったのかも。


モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~ (マイコミ新書)/石野 純也

¥819
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49冊目。

紙飛行機が会議室を舞った 横山征次 講談社

経済産業省が提唱する「社会人基礎力」の啓蒙本。
小説仕立てで、どのようなビジネスシーンで、どのような「基礎力」が必要かを説く展開。
平易な文章で文字数も少なくさらっと読める絵本的構成だが、なかなかに計算されている。
小説風物語の陳腐さはさておき、社会人基礎力の重要性とその全体感を把握できる本はあるようでなかったので、そういう意味では良書。


紙飛行機が会議室を舞った──人生を決める社会人基礎力/横山 征次

¥1,260
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48冊目。

ソニー最後の異端 立石泰則 講談社

モットーが「自己否定」。
前CEOの出井伸之に“ソニーの二大異端”と称された技術者・近藤哲二郎。
(もう一人はもちろん、プレステの久夛良木健)

WEGAやBRAVIAといった大ヒット商品を支えた基幹技術DRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)の開発者。AVメーカーでテレビという商品をヒットさせた貢献者と言えば、スター中のスターのはず。
だが近藤は、そんなエース技術者の輝かしいイメージとは裏腹に「技術の分からないヤツには話さない」(例え経営陣であっても!)という頑固な変人研究者として知られていた存在だった。
だが、出井伸之を筆頭に森園正彦や河野文男といった社内エンジェルがそんな彼を庇護してゆく。
いかにもソニーらしい逸話。

「技術の高さとは何かと言えば、年輪と同じで何回自分を否定したかです。だから、(一番)やってはいけないのは、新しい技術を開発したら、それを守ろうとすることです。世の中は変化しています。守ろうとした時点で(その技術は)終わりなんです」
寡黙な近藤が紡ぐ言葉はまるで、哲学者のそれのよう。


ソニー最後の異端―近藤哲二郎とA3研究所 (講談社文庫 た 64-4)/立石 泰則

¥440
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47冊目。

私塾のすすめ 齋藤孝/梅田望夫 ちくま新書

「教育論」についての対談かと思い読み始めたら大違い。
この本は梅田望夫(と齋藤孝)の「闘争宣言」。
日本社会のじとっとした粘着質の高い朦朧感、無気力で怠惰な安定思考、そういった事象に真剣に闘いを挑んでいる。腹を立てている。ケンカを売っている。
これまで接することのなかった梅田氏の攻撃的で煽動的な論調に熱くなる一冊。

氏のそんな側面の象徴的な事象として、本人のブログの「直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ 」というエントリーが紹介されている。
日本人は人をほめることが圧倒的に少ない、「もっとほめろよ、おまえたち」と読み手を煽る。

この数日、ブログのアクセスが数倍になっていて不思議に思ってたところ、坂井直樹氏のブログで紹介されていた。自分の読書メモとして書いているもののはずなのに、褒められるとやっぱり嬉しい。
梅田氏のメッセージと自分の体験がリンクし、とても気持ちの良かった一冊。

以下引用。
「『生活が作品』というのが、僕の意志なんです。朝から晩までで、いつ何をやるか。『時間の使い方』に徹底的にこだわります。あるやり方をどのように続けていき、いつがらりと変えるか。その全体が作品だという気持ちを強く持っています」


それにしても、、、
「福沢諭吉と自分は似ている」「自分のロールモデルはナポレオン」「文科大臣になりたい」と言い切る齋藤孝氏。気になる・・・。


私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))/齋藤孝 梅田望夫

¥714
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46冊目。

情熱がなければ伝わらない! アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 伊藤美恵 日経BP社

主にアパレル業界での広報/PR/販促担当を指す、アタッシェ・ドゥ・プレスという職業。
その日本での草分け、伊藤美恵氏の仕事論。

「超」がつくほど裕福な家庭に生まれ、幼少の頃から海外のファッション誌に目を通していたほどのファッションフリークで、服はいつも家に訪れるデザイナーに「オーダー」していたという。
成人してからは花井幸子に従事し、父親の事業破綻をきっかけに兄弟でショップを立ち上げる(ちなみに実弟は高橋幸宏氏)。時代の最先端と評された外苑前のBUZZ SHOPも倒産の憂き目に会い、フリーランサーとして大手アパレルのデザイナーやブランドプロデュースを手がけていく。

そんなファッション文脈を永く生き抜いて来た彼女が行き着いた職業が、アタッシェ・ドゥ・プレス。
山本燿司とダーバンのコラボブランド・A.A.R.のブランドプロデュースで一躍、日本の第一人者として名を馳せる。
そして今は、アタッシェ・ドゥ・プレスの養成学校であるエファップ・ジャポンを設立して、後進の育成にも取り組んでいる。彼女の63歳とは思えないエネルギッシュな言葉を追っていると、この職業の深みは、まさに経営者のそれと同じだと思う。

20代真ん中ぐらいまでよく買っていたA.A.R.の洋服をこんなに情熱的な人が世に知らしめていた、という事実に感動。著者の、凛としたファッションに対する愛情は美しい。


情熱がなければ伝わらない!アタッシェ・ドゥ・プレスという仕事 (NB Online book)/伊藤 美恵

¥1,260
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