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サラリーマン社長のムービートラベル

マーベルコミックスも多様化ですか...面白いけど後には何も残らない、数年経てば「ン?どんな内容やったかいな」と言うのがこのシリーズの特徴。スーパーマン、バットマンのDCコミックスやジェリーブラッカイマー制作の作品群もこれに該当。悪いとは言うとらんよ。映画の基本は「娯楽」やねんから、大いに結構、結構毛だらけ、猫はえだらけです。スティーブ・ロジャースのキャプテン・アメリカが引退し、後を引継ぎ「盾」を託されたのはスティーブの親友であり軍人のサム・ウィルソン。スティーブ・ロジャ-スとの大きな違いは彼は「超人血清」を打たない格闘技に優れた普通の人だと言う事。だから彼の能力は科学の推移を結集した「アイアンマン」タイプ。要するに軍で鍛えはしているけど普通の人です。けどねこの作品、アンソニー・マッキーだけだと線が細いと思ったかどうかはともかく、新大統領としてハリソン・フォードが登場。私の知る限り2度目の大統領役。しかも後々、超人ハルクに変身する。エエッ-、あのハンソロ船長が、あのインディ・ジョーンズ博士が?昭和世代のファンなら「やめてほしい」

スティーブ・ロジャースの後を継ぎ、キャプテン・アメリカの座に就いたサム・ウィルソンは新大統領に就任した元将軍のサティアス・ロスと確執があった。ロス大統領はかつてアベンジャーズと数々の確執を持っていたが当選後、サムとその仲間を各国首脳が集まるサミットに呼び寄せた。そしてサミツトが始まる前、サムと対話の場を持つ。大統領が放った言葉は意外なものだった。

「アベンジャーズを再結成したい」

一揆に雪溶けムードかと思ったのもつかの間、サミットで大統領がプレゼン中に襲われる。襲ったのは警備の軍人たち、そしてスティーブが同行させた古い友人のイザイア・ブラッドリーだった。イザイアは軍が大戦中に開発した「超人血清」を打たれ長年歴史の闇に葬られてきた「超人兵士」だった。サムたちの必死の防戦で大統領の命は守られたが「アベンジャーズ再結成」は白紙撤回となりイザイアは逮捕、そして軍事裁判で死刑が宣告され、この件からサムは退けられてしまう。だがイザイアたちは全く何も覚えてないと言う。サムは彼の部下である「2代目ファルコン」ホアキン・トレス中尉と共に独自の調査を開始、映像の分析からイザイアたちが何かの暗示をかけられ催眠術で操られていたことがわかる。折しも世界は今、インド洋に現れた巨大な物体、それが大規模なエネルギー資源であり世界各国が血眼になっている最中だった。サミットでの大混乱はロス大統領にとって大きな痛手である。ロシア、インドばかりか盟友であるはずの日本までが離れていく。資源の争奪戦でインド洋に緊張が走る。

サムたちの捜査である一人の黒幕の人物が浮かび上がる...。まさにインド洋は一触即発の危機、そしてロス大統領の体にも異変が起こり始める。

 

しかしね、近年の映画でタカ派の大統領が出てくると、「これまたトランプがモデルかな」と思ってしまうのは自分だけやろか。ハリソン・フォード演じる大統領が「日本の首相とはツーカーの仲だ」と言うシーンが出てきます。これってトランプ大統領と安部さんちゃいます?挙句の果てにインド洋で資源の奪い合い、アメリカ相手に日米海戦?噓でしょ?これだけ日本の政治家に腹が座って根性があれば嬉しいですが...。

けどね、これアメリカの相手が日本がなら差しさわりがないからでしょ?こんな争奪戦の奪い合いに中国が出てこないのはなんで?いの一番に出てくるのがあの国でしょ。おいおいおいマーベルもついに中国に忖度かぁ?やめてくれよ情けない。やっぱりチャイナマネーの魅力にゃ勝てないか。かつてベトナム戦争前後に登場した反体制派の作品には「俺たちはアナーキスト」とって言うような「心意気」ってもんがありました。なら、それを共産主義者たち相手に見せたらんかい!と憤っているのは俺だけかいな。

かつて、ハリソンフォードが演じた「エアフォースワン」での大統領役はカッコよかった。時がたてば変わるもの。元軍人と言うのも一緒。けどテロリスト相手に戦う大統領が今度は「超人ハルク」?しかも緑じゃなくて赤鬼みたいな...。それにCGで顔もハリソン・フォード。勘弁してほしいわぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友情」と言うのは男の専売特許や!なんて野暮なことは言いません。けど女性の友情を描いた映画って言われるとなかなか出てきません。シャーリー・マクレーンとアン・バンクロフト共演の「愛と喝采の日々」、スーザン・サランドンとジーナ・デイビス共演の「テルマ&ルイーズ」、ジャクリーン・ビセットとキャンディス・バーゲン共演の「ベストフレンズ」...知れたところじゃこのあたりかなぁ。そうそう、自分がまだ高校生やったと思う。全く対照的な少女二人の出会いと友情を描いた「タイムズ・スクエア」って作品がありました。当時は全く注目されなかった作品やけど、何と言うか少女二人の瑞々しさ、清々しさが際立った作品でした。興味ある方はNetflixとかAmazom Primeとかでどうぞ。

さて今回はそんな女同士の友情と「死を見つめる」と言う女性二人の心の葛藤を描いた作品、「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」。主演は当代きっての演技派女優二人、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーア。やっぱり上手なお二人です。なんかほぼ二人芝居のような気がしました。余命僅かな元従軍記者の女性マーサと売れっ子小説家のイングリット。疎遠になっていた二人でしたがマーサの病気をきっかけに今までの空白を埋めるように二人は病室で語らいます。そしてマーサが言います。「その時」が来るまで二人で過ごしてほしい...。あなたならどうします?俺は絶対無理...。

売れっ子小説家イングリットはかつて同じ職場にいたマーサが末期癌だと知る。イングリットは小説家の道を、マーサは従軍記者として世界の紛争地域を駆け回っていた。親友同士だった二人はお互い別々の道へ向かい、今ではすっかり疎遠になっていた。だがマーサの病を機に二人は病院で、マーサの自宅で語らいあうようになった。

ある日、マーサがイングリットに「『その時』が来るまで二人で過ごしてほしい。」と頼みこむ。マーサは治療を阻み安楽死を望んでた。彼女は苦痛に耐えられなくなった場合のために違法薬物まで購入している。後々、面倒なことになるのは日を見るより明らかだ。だがイングリットは悩んだ末、マーサの依頼を引き受けることにした。二人はマーサが借りた郊外の森の中の一軒家でわずかな日々を過ごすことにした。マーサは上の階の部屋に、イングリットは下の階の部屋に。マーサが言った。

「部屋のドアを開けて寝るけれど、ドアが閉まっていたら私はもうこの世にいないと思って」

こうして二人の短い数日間が始まった。

 

マーサを演じたティルダ・スウィントンはどちらかと言えば高身長で中性的。氷のような悪女もやるしどこかつかみどころのない役の多い、ホンマの曲者女優。方やイングリットを演じたジュリアン・ムーアは典型的な中年美女の叩き上げの演技派女優。二人の表情、セリフの一つ一つがこの作品そのものです。

二人の友情と共に「死」と言うものに対して向き合う二人の女優の姿があります。マーサは目前に迫った「死」に対して自らはどう対処すればよいのかどうやって美しく「それ」を迎え入れることができるのか。このあたりは女性独特の感覚やろなあ。一見、狂気じみてはいるけれど誰よりも冷静です。方や見守るイングリットの方が動揺します。死にゆく友人を目の前にして間違ってドアが閉まっていると気が動転し、嘔吐までする。今まで考えなかった「死」を見つめる、考えると言うのは突然降って涌いてきたような出来事。彼女にとってはマーサよりも酷だったのかもしれません。

まあ、こんなじっくりと女優さんたちの演技を見せるような作品は近年稀になってきました。ともすれば撮影技術に頼り、派手な演出をしがちな映画界。久しぶりに落ち着いて「映画を観れた」ような気がします。

有無を言わさぬ作品。偏見と憎悪に満ち満ちとりますな。よっぽどドナルド・トランプが嫌いらしい。だいたいがハリウッドはほぼ反トランプ。薄毛の手術とか脂肪の吸引とかほんまにディスりのオンパレード。当のトランプ大統領本人がなんとか上映を阻止しようと躍起になったとの噂。そりゃそうやろここまでされたら。まだ親父さんの会社のNo2だった彼が一人の男との出会いにより親父を押しのけ剛腕かつ傲慢な経営者となりいかにして時代の寵児になったかまでを描きます。曰くつきの映画やね。

1970年代、まだ20代だったドナルド・トランプはニューヨークで不動産業を営む父の会社の副社長だったが最年少で有名クラブの会員となっていた。彼はここでロイ・コーンと言う悪名高き辣腕弁護士に出会う。勝つためなら弁護士でありながら法を犯すことも辞さない彼は大統領から暗黒街の顔役まで様々なクライアントを抱えており、この高級クラブでもかなりの顔である。ドナルドは今、窮地に立たされていた。会社が政府に訴えられ破産寸前まで追い込まれていたのである。彼は何とかコーンに弁護を引き受けて貰おうと必死で取り入ろうとした。最初は煩わしがっていたコーンであったが彼の若さと強引さを気に入り弁護を引き受けることにした。彼はドナルドに3つのルールを課す。ルール1「攻撃・攻撃・攻撃」、ルール2「非を絶対に認めるな」、ルール3「勝利を主張し続けること」。

コーンの悪辣な手腕も手伝って裁判に勝利し危機を回避、ドナルドは父親をも退けて大実業家への道を歩んでいく。コモドアホテルの買収、グランドハイアット・ニューヨークの建設、アトランティックシティのカジノ、そしてトランプタワー...。彼は時代の寵児となり注目を集めたが彼の強引なやり方は多くの批判をも集めた。そして師であるはずのロイ・コーンでさえ手に負えなくなったその辣腕ぶりで、やがて誰も止めることの出来ない大物へとのし上がって行くのである。

 

どんな人間の人生にも光と影がある。けどこの作品はドナルド・トランプの影ばかりを描いているわけ。だから公平性に欠ける作品だと思うんですけどね。これは世界中のマスコミと一緒、あのなんともいけ好かない写真ばかりを使って印象操作し世界中の人間に「トランプと言うのは最低の人間です」と言うのをアピールし、宣伝する。それでもアメリカ国民の支持を集め大統領になり、2025年再び大統領に返り咲いちゃうわけやからやっぱり凄い人なんやなと思います。生まれつきのお坊ちゃんで金を好きなように使い、周りを好きなように変え、好きな物を作り、気に入った女をものにしていく。常人にはまず無理やもんね。当然、やっかみも増し、嫌いな奴も出てきます。けど大統領に就任した彼の第一の信条はアメリカンファースト。まずはアメリカ国民のため、アメリカの国益を第一とする。これはアメリカ国民にとっては当然のことであり、「なんで我々が極貧の生活をしているのに他国のことを考えにゃならんのや」と言う特に最下層の人々にとってはこの上ない喜びです。しかし付け加えて言うなら北朝鮮の拉致問題でも前任者のオバマよりも真剣に耳を傾けてくれたと当時の関係者は言います。マスコミはこんなこと全く報道せえへんもんね。このあたりはどっかの国のアホで間抜けで礼儀もわきまえぬ無能な宰相とは雲泥の差です。

トランプを「創り上げた」とされるロイ・コーンは戦後、いわゆるレッドパージ=赤狩りの実質的主導者だったジョセフ・マッカーシー上院議員の右腕として弱冠まだ20代の検察官としてその辣腕を振るいました。「ローゼンバーク事件」ではソ連のスパイとされたローゼンバーク夫妻を電気椅子に送り込んでいます。マッカーシーの失脚後、弁護士に転身しそのその辣腕ぶりでニクソンからレーガンの超タカ派の大統領からカーマイン・ギャランテ、ジョン・ゴッティらマフィアのボスまでクライアントには不自由しなかったと言います。トランプはその一人だったんですね。彼はゲイでありながら同性愛者を批判すると言う保守派で勝つためなら平気で、違法行為も行うと言う何とも複雑な人物。結局はトランプと袂を分かち、59歳と言う若さでAIDSを発症して死んでいくと言った何とも哀れな最期を迎えます。このあたりは映画でも描かれていました。

けど一貫しているのはトランプもコーンも熱烈な愛国者と言う事。このあたりは何だか歪んだ愛国心と言うように描かれていますが「国を愛する」と言うことは決して間違ったこととは思わないんですが...。

昨晩「バック・トゥザ・フューチャー」がテレビで上映されていました。その中で少年マーティが30年前にタイムスリップし友人である若き日の発明家ドクに「1985年の大統領はロナルド・レーガンだよ」と言い、ドクが「そんなバカな!あんな役者が!」と絶叫する場面がありますが、墓の下でコーンも今のアメリカの現状を見て叫んでいるかもしれません。そんなバカな!って。