4D初体験!こんなんやったんやなぁ、体感型シアターって。まあ、映画を観てるって言うよりもUSJに行ってるかディズニーランドに行ってるかって感じ。ゆっくりポップコーンは食べれない。観ながらコーラは飲めない。まさか「ローマの休日」や「ある愛の詩」じゃこんなんできひんやろうけど、今回の観賞作品は見事にドはまり。音を立てたら襲いかかってくるエイリアンの恐怖を描いた「クワイエット」シリーズの第三弾、「クワイエット・プレイス : DAY1」。前二作はエミリーブラント主演でアメリカの田舎町が舞台。のどかな休日、何の前触れもなく突然、落ちてきた隕石のような物体。地上に降り立ったのは音を立てれば容赦なく襲いかかる凶暴なエイリアン!「音を立てれば、即死!」の宣伝文句でスマッシュヒット。妊娠中の母親が息子たちと口のきけない娘を健気に守り、エイリアンと死闘を繰り広げると言うSFホラー作品でした。家族の中に口のきけない子供がいるから家族は手話で会話できると言う強みを生かして戦います。
前二作から時を戻し、場所を移しての第三弾、今度は大都会ニューヨークが舞台。戦うお母さんエミリーブラントに変わって癌を患いながらも必死に生き延びようとする黒人女性を演じるルピタニョンゴが主演です。「それでも夜は明ける」や「ブラックパンサー」、そして特殊メイクで顔を出している「スターウォーズ」シリーズなどの若手の演技派女優です。このシリーズ、マジで強くて凶暴な極悪エイリアンに対して口のきけない女の子や癌を患った女性等、ハンデキャップを背負った人間が立ち向かいます。絶体絶命の危機に立ち向かう弱き人間!そんなところがええんかな?
ニューヨークに暮らすサミラは癌を患った一人暮らしの女性。ホスピスに通うのだが自暴自棄。友達と言えるのは介護士の青年と猫のフロドくらい。孤独で絶望感に苛まれていた。その日もいつものホスピスを終え、介護士に元気づけられながら帰る途中にドラッグストアに立ち寄った時だった。無数の火の玉が空から降ってきた。その強烈な衝撃、次の瞬間、マンハッタンは阿鼻叫喚の世界と化した。人々に襲いかかる無数の巨大で凶暴な「何か」。あらゆるところで車は衝突し、爆発、炎上の中を人々は逃げまどっていた。そして一人また一人、マンハッタンの人々は空から降ってきたエイリアンたちに捕食されていく。必死に逃げまどうサミラは気づけば建物の一角で気を失っていた。気づいた瞬間、彼女は声を上げようとしたが誰かに口を塞がれた。「シッ!少しでも物音を立てれば奴らに殺される」
その日の夜、軍はマンハッタン島に架かる橋をすべて爆破。これでエイリアンたちはマンハッタン島の中に封じ込められた。だがそれはマンハッタン島の中に取り残された人々の死を意味していた。
たった一人の友人だった介護士の青年も目の前で殺され、彼女は逃れた人々が隠れる建物の一角からそっと出た。エイリアンたちは音に敏感に反応するが視力は0のよう。そして水を嫌う。瓦礫の山と化したマンハッタンでサミラはエリックと言う青年に出会う。無数のエイリアンから逃げまどい地下道、そして下水道の中を通って何とか難を逃れた。地上に出た二人はヘリコプターからの軍のアナウンスで埠頭からフェリーが出ることを知る...。
映画はともかくとして、やっぱり映画は落ち着いて観せてくれよ。エイリアンが上からドォーン!と落ちてくるとその振動が背もたれに、エイリアンに追われているシーンはもうシートが縦揺れ、横揺れ。おまけに下水道でのシーンではミストまで登場。もうええわ...ゆっくり観させてくれーい。年寄りやなやっぱり。
当然、このシリーズ、結末はなんか用意してるんやろうなあ。人類はみんな捕食されて世界は終了か?それとも人類は反撃に出るのか?エイリアンに屈するか、防衛なるか、次回のお楽しみ。そして舞台はこのままニューヨークとなるのか、それともエミリーブラントが待つ片田舎へ戻るのか?興味の尽きないところではありますがB級ホラーだった映画が完全なシリーズものに...。次回作に期待です。
、