バッドボーイズ RIDE OR DIE | kazuのブログ

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「バッドボーイズ」。ウイルスミスはこの作品をきっかけにハリウッドのトップ俳優になりました。そして、「インデペンデンスデイ」「メンインブラック」とヒット作を飛ばし、ドル箱スターへ。このあたりはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。ところが発信力が強くなればなるほどなんていうかなあ、横柄って言うんやないんやけど発言があまりに大きく取り上げられすぎてしまうとどうしても政治的発言が多くなってしまうんやなあ。私自身、近年のウィルスミスにあまりいい印象がない。昨年の「アカデミー賞クリスロック・ビンタ事件」を言っているのではありません。どっちかって言うとこれに関しては自分は擁護派。ジョークと言えども自分の嫁のことをバカにされて一緒に笑っているようじゃ男は失格です。その前年だったか前々年だったか「黒人俳優がノミネートされなかった」としてアカデミー賞をボイコットしたこと。これでいやあなイメージをもっちゃいましたね。黒人であろうが白人であろうがいい作品でいい仕事をすればその人たちがノミネートされるべき。これ以降、ハリウッドがへんになってしまった。スタッフに有色人種を入れなければいけないとか、必ず白人以外をスタッフに入れないといけないとか、人魚姫が黒人になったりとか...。なんかこんな風潮が日本にもやって来た。日本の議員の何割が女性でないといけないとかね。政治でも文化芸術でも有能な人がいれば登用すりゃいいだけの話。男だろうが女だろうが、白人だろうが黒人だろうが黄色人種であろうがそれこそ「色分け」やと思います。誰がこんな世界にしたんやろうね。

まあ、今回のシリーズ4作目、足掛け29年の「バッドボーイズRIDE OR DIE」には何の関係もないんやけどウィルスミス論から変な方向へ行ってしまいました。一年がたち「ビンタ事件」の後遺症から復活したウィルスミス、出世シリーズで気の合う仲間と大いに弾けてます。

マイアミ警察の「バットボーイズ」ことマイクとマーカスがビーチロードを突っ走る。今日はマイクの結婚式。結婚式には無事間に合い、パーティーも大いに盛り上がったが興奮したマーカスが発作を起こし突然倒れる。マイクのつきっきりの看病の甲斐もありマーカスは何とか一命をとりとめる。あらためて絆を強める二人であった。

それから数日後、仕事に復帰した二人に衝撃の報がもたらされる。殉職した二人の良き上司ハワード警部に麻薬組織との関係があったと言う汚職疑惑が持ち上がる。ハワード警部の汚名を晴らそうとする二人の元に警部の残したビデオメッセージが届く。「内部に黒幕がいる、だれも信じるな」二人に対する遺言ともいえるメッセージだった。そして麻薬組織のボスの顔を知っているのは刑務所に収監されているマイクの息子、アルマンドだけであった。そして彼はハワード警部を殺害した張本人である。

アルマンドの協力を得るためマイクとマーカスはアルマンドを出獄させた。だが極秘だったはずの彼らの行動が漏れていた。三人を乗せた輸送機が襲撃に遭ったのだ。辛くも脱出した三人だったがマイクとマーカスがアルマンドを脱獄させたとして報道され、それはたちまちのうちにネットで拡散された。三人は麻薬組織と共に警察にも追われることになった。そしてもう一人、アルマンドに父ハワード警部を殺された娘の連邦保安官ジュディハワード。復讐の怒りに燃える彼女がアルマンドを付け狙っていた。果たして二人はこの窮地を脱し、ハワード警部の汚名をそそぐことができるのか?そして麻薬組織を壊滅に追い込めるのか?

 

しかし、身内に犯罪者がいてアメリカって警官出来るのか?まあそれはともかくとしてこれだけ映画観てるとシリーズもんの続編の前の作品て言うのは忘れてまうんやな。この作品観てると前の話どうやったかなって思うて映画と同時進行で必死で前作を思い出そうとしていました。しかもこのシリーズは「観てる最中はムッチャおもろいけど、観終わったら何も残らない」と言うことで有名なプロデューサー、ジェリーブラッカイマーの制作。この作品も観たら数日すれば忘れてまうんやろうな。けど嫌やね、映画を数みりゃあ、だいたい結末はわかってしまう。黒幕は最初出てくるなりこいつ悪やな、と思ったらその通りやったし、最後の場面がワニ園やったら「ああ、こいつ喰われるな」と思ったらやっぱり喰われた。笑ってもうたわ。

まあ、観終わったら「何も残らない」作品ですから観てる最中だけ心はマイアミへ、気持ちはバットボーイズで...これでええんやないですか?