ジェントルマン | kazuのブログ

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正体不明の男、イケイケ女性検事、元検事の悪徳法律家。三人三様の思惑が交差するクライムストーリー。それが本作「ジェントルマン」。うーん、正直、日本もそうやけど韓国も粋に、カッコよく、だまし絵のように作ろうとするこの手の作品は苦手ですね。国民性と言うのかな、なんか似合わない、違和感を感じます。この作品もそうやけど最後にこの種の作品は謎解きをするんやけど、まあ難解。作る側の自己満足を感じます。しかし、まあ韓国映画にはどの作品も見事な美女が登場します。本作もKYの暴走美人検事に扮するチェソンウンが出演。彼女を観てるだけでまあ満足。動機、不純なんやけど。

興信所を経営するヒョンスはペットの犬を捜索してくれと言う若い女性に依頼を受ける。なんでも元カレに連れて行かれたそう。彼女と共に人里離れたペンションに探しに出かけたのだが何者かに襲われ気を失ってしまう。気づくと側に依頼主のペットらしき犬。そして車の中で手錠に繋がれていた。彼を拉致したのは検事らしい男。依頼主は行方不明。だが男が運転を誤り車は転倒。ヒョンスは咄嗟に男の身分証を手にとりそのまま病院に。

病院で気が付いたヒョンスはなぜか運転していた検事に間違われている。実際の検事は意識不明の重体だそう。依頼主の女性を探すためヒョンスはそのまま検事になりすまし、ほんものの検事が意識を回復するまでそのまま警察と共に捜査をすることになった。そこへ「監察部のイカレ女」こと熱血検事キムファンジが登場。彼女は人身売買と法曹界の闇パーティーに絡む事件で元検事の大手法律事務所の社長クォンドフンを追っていた。どうやら彼が事件にかかわっているらしい。お互いの目的のために情報交換し協力して捜査に当たることになった。ヒョンスにはチームがあった。人知れずターケットを的確に撮影する者、尾行、潜入のスペシャリスト、天才ハッカー。およそ検事らしくないヒョンスをキム検事は訝しんだが彼らを使いこなし的確にターゲットを追い詰めるヒョンスの腕に一目置いた。キム検事とヒョンスのチームは危うい目に会い、危ない橋を渡りながらもクォンを追い詰めていく。しかしヒョンスには別にもう一つの目的があった。

 

多分、作り手さんたちは「スティング」のような「騙し絵」のような作品を作りたかったのだろうけど、どうしてもなんか凝って凝って観る者に伝わりにくくなってしまうんやけどなあ。華麗に、粋に、と言うのはなかなか難しい。「ジェントルマン」と言う題名はそれを現しています。「おもろない」とは言わんけどもうちょっとなんかスマートに...。ちょいセンスがないと言うか、物足りないと言うか、うーん。表現が難しい。「スティング」を観た後にステップしながら映画館を後にする...と言うわけには。最後の車のドライブレコーダーを使ってのことの真相解明や締めのヨーロッパの寝台列車でのシーンなんか観てると...なんかダサイ。ごめんなさい。